セントリフュージとは? わかりやすく解説

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centrifuge

別表記:セントリフュージ

「centrifuge」の意味・「centrifuge」とは

「centrifuge」は、物質高速回転させて遠心力利用しその物内部成分分離濃縮する装置を指す英単語である。科学実験医療現場でよく用いられ血液サンプルから血球血漿分離する際などに活用されるまた、工業的な規模利用される場合もあり、例え乳製品製造過程で乳とクリーム分離するために使用される

「centrifuge」の発音・読み方

「centrifuge」の発音は、IPA表記では /ˈsɛntrɪfjuː/ となる。これをカタカナ置き換えると「セントリフュージ」となる。日本人発音する際のカタカナ英語では「セントリフュージ」が一般的である。この単語発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。

「centrifuge」の定義を英語で解説

A centrifuge is a machine that uses centrifugal force to separate components of a substance. It is commonly used in scientific experiments and medical settings, such as separating blood cells from plasma in blood samples. It can also be used on an industrial scale, for example, to separate milk and cream in the production of dairy products.

「centrifuge」の類語

「centrifuge」の類語としては、「separator」や「extractor」がある。「separator」は、一般的に物質分離する装置全般指し、「extractor」は特に成分抽出する装置を指す。しかし、これらの単語は「centrifuge」ほどには遠心力利用するというニュアンス含まない

「centrifuge」に関連する用語・表現

「centrifuge」に関連する用語としては、「centrifugation」がある。「centrifugation」は、遠心分離を行う行為プロセスを指す英単語である。また、rotor」も関連する用語で、これは遠心分離機の中で物質高速回転させる部分を指す。

「centrifuge」の例文

1. The lab technician placed the blood sample in the centrifuge.(研究室技術者血液サンプル遠心分離機入れた。)
2. Centrifuges are essential in dairy production to separate milk and cream.(乳製品生産において、遠心分離機は乳とクリーム分離するために不可欠である。)
3. The centrifuge spins at high speed to separate the components of the mixture.(遠心分離機混合物成分分離するために高速回転する。)
4. The rotor of the centrifuge can hold up to 50 tubes.(遠心分離機ローター最大50本のチューブ保持できる。)
5. Centrifugation is a common method used to isolate DNA.(遠心分離DNA分離するために一般的に使用される方法である。)
6. The centrifuge is used to separate the heavier elements from the lighter ones.(遠心分離機は重い要素と軽い要素分離するために使用される。)
7. The sample was centrifuged at 10,000 rpm for 15 minutes.(サンプル10,000rpmで15分間遠分離された。)
8. The centrifuge has a timer that can be set to stop the machine after a certain period.(遠心分離機には、一定期間後に機械停止するように設定できるタイマーがある。)
9. The centrifuge was invented in the late 19th century.(遠心分離機19世紀後半発明された。)
10. The centrifuge is an indispensable tool in many areas of science and industry.(遠心分離機科学産業多く分野欠かせない道具である。)

セントリフュージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/04 23:44 UTC 版)

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セントリフュージモジュール

セントリフュージ実験モジュール(CAM:Centrifuge Accommodations Module)は、国際宇宙ステーション(ISS)の構成要素として計画されたが、キャンセルされた実験施設である。実験のために重力を制御する能力を提供する予定だった。なお、セントリフュージ(英語: centrifuge)とは遠心分離機を指す普通名詞だが、日本語でこのモジュールを呼ぶ際は、固有名詞的に「セントリフュージ」と呼ぶのが一般的である。

目的

  • いろいろな生物学的試料を、0.01 G から 2 G人工重力環境に晒す。
  • 同時に2つの異なる強さの人工重力環境を用意する。
  • 変化する重力の影響や重力の閾値を調べるため、部分的な重力や強い重力の環境を用意する。
  • 重力の一時的な影響を調べるため、試料に短時間の部分的な重力や強い重力を与える。
  • ISSの微小重力環境から切り離して、地球と同じ重力を提供する。
  • 試料を微小重力環境から戻すために、ISS上で地球を模した環境を用意する。
  • 微小重力環境で、試料を本来の 1 G に制御する。

開発

セントリフュージは、JAXAきぼうNASAが無償で打ち上げる対価として、JAXAで開発された。[1]セントリフュージはISSのハーモニーの天頂側に設置される予定で、セントリフュージのフライトモデルと、遠心分離機ローターの開発モデルが製造された。主な製造者は三菱重工業である。しかし2005年、ISSの費用超過とスペースシャトルの飛行スケジュールの問題から、居住モジュールX-38乗員帰還機とともにキャンセルされた。[2]

形状

セントリフュージの船体は、きぼうの船内実験室とほぼ同じ形状、寸法である。ただし、端部には船外実験プラットフォームやロボットアーム、エアロックなどは設置されておらず、行き止まりの壁になっている。また、側面に船内保管室を取り付ける共通結合機構もなく、多目的補給モジュールに似たシンプルな構造であった。

現状

筑波宇宙センターに展示されているセントリフュージ (特別公開時に撮影)

現在、セントリフュージは、筑波宇宙センターの屋外に展示されている[3]。NASAはセントリフュージの開発と打ち上げを中止したが、これまでの開発成果をもってJAXAとの契約を完了し、対価であるきぼうの無償打ち上げは予定通り行われることになった。

本来、セントリフュージが設置される予定だったハーモニーの天頂側結合部は、きぼう船内保管室の仮設置に使われただけで、他の恒久的モジュールの設置予定は無い。スペースシャトル多目的補給モジュール(MPLM)をハーモニーの下部結合部に接続するミッション時に、宇宙ステーション補給機(HTV)がハーモニーの下部結合部に結合している場合、場所が競合するため一時的な退避用として使用する構想はあったが、実現する予定は無かった。だが2011年2月、こうのとり(HTV)2号の結合中にスペースシャトルディスカバリー号もドッキングする予定となったため、一度こうのとりを天頂側結合部に移動、その間に、ディスカバリーのカーゴペイの、PMM(元MPLM)レオナルドを所定の位置に結合した。

脚注

外部リンク


セントリフュージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 04:28 UTC 版)

「きぼう」の記事における「セントリフュージ」の解説

詳細は「セントリフュージ」を参照 セントリフュージ(生命科学実験施設Centrifuge)は、日本が「きぼう」打ち上げ見返りとして、アメリカ航空宇宙局実験棟「セントリフュージ」における重力発生装置生命科学グローブボックス重力発生装置搭載モジュール開発・製造行いアメリカ引き渡す予定であった施設で、1997年8月日本NASAはこの条件合意しており、開発費として約430億円を見込んでいた。人工的に0.01Gから0.01G刻み2Gまでの重力発生させ、生物飼育箱(Habitat:ハビタット)を最大4つ搭載し質量1.2トンローターが1分間最大42回転連続90日間行える、直径が2.5m、奥行き1.5m、質量約2トンの「重力発生装置Centrifuge Rotor:CR)」、450リットル隔離した作業空間生物試料を扱う高さ2m、横1m、奥行き2m質量約1トンの「生命科学グローブボックスLife Sciences Globvebox:LSG)」、生物飼育箱搭載ラックHabitat Holding Racks:HHRs)、保管ラック(Stowage Racks)、顕微鏡冷凍冷蔵庫と、これらを搭載する外径4.4m、長さ9m、質量10トン15個のラック搭載できる重力発生装置搭載モジュールCentrifuge Accommodations Module:CAM)」で構成されている。 だが2005年平成17年8月31日発表されNASA変更計画で「セントリフュージ」計画中止され2005年10月正式に中止通知を受け日本における開発終了した。「きぼう」の打ち上げに関しては、2006年3月2日行われた国際宇宙ステーション計画に関する宇宙機関会議」において、日本側は「きぼう」の輸送確保求め2009年までに3便全ての打ち上げ合意している。

※この「セントリフュージ」の解説は、「きぼう」の解説の一部です。
「セントリフュージ」を含む「きぼう」の記事については、「きぼう」の概要を参照ください。

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