シグマとその部下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 15:19 UTC 版)
「ロックマンX (漫画)」の記事における「シグマとその部下」の解説
シグマ(Σ / Sigma) Dr.ケインの最高傑作であるレプリロイド。かつてはイレギュラーハンターの隊長を務めていたが、レプリロイドのための世界を創造するために反乱を起こし、自らイレギュラーと化す。 彼の特徴でもあるまぶたの模様は本作独自の設定で解釈され、『X1』において自身に逆らって人間の味方をしたカイルを右手の指に搭載した銃で射殺した後に、発射時に生じた熱を利用して自ら焼きつけたものとなっており、それにより火傷のように生々しく描かれているが、『X2』以降は原作ゲーム同様、ペイント風に描かれるようになった。 『X1』では決闘を望んだアルマージに激昂しながらも処分せずに黙認したり、エックスと戦わせることを条件にVAVAの独断も許すといった、隊長時代の度量の広さも発揮。エックスの秘めたる強さに興味を抱き、彼を勧誘しようともした。エックスとの戦いでは全てのエネルギーを無力化するマントを脱ぎ捨てて、エックスに一片の勝機を与えての戦闘を展開。エックスを圧倒しビームサーバーで貫くが、冷却水でサーバーがショートした影響で補助エネルギーが起動して復活したエックスに脅えている間に、バスターに乗せて放ったサーバーで今度は自身の身体を貫かれて爆発した。第2形態(真の姿)になった後の戦いでは、エックスが補助エネルギーも尽きたことで戦う力を失いながらも残ったエネルギーで城の推進炉を暴走させて、宇宙空間に浮かんでいる城を大気圏突入の摩擦熱で焼き尽くすという捨て身の戦法を行ったことで最期を迎える。エックスはシグマのマントのおかげで命拾いをした。劇中では瞳が描かれることもあり、アルマージが決闘を表明した際にも瞳を見せていた。 『X2』では人類抹殺とエックスへの復讐のために復活し、エックスを苦しめるためにゼロの残骸も強奪して、修復・配下にする。自身のボディは当初は不完全なものだったが、エネルゲン水晶とサージスの技術力で完全なボディを得た。エックスとの戦いでは、カウンターハンターとゼロとの戦いで消耗していたこともあって圧倒。正気を取り戻したゼロとのフルチャージバスター&アースクラッシュを受けて破壊されながらもシグマのボディは仮初のものであり、本体は基地そのものであった。ボディが破壊された後は玉座が変形した巨大な頭部で活動し、ボディが破壊されたと同時にΣチップを搭載したレプリロイドによる全人類抹殺プログラムを実行する。だが、マザーに組み込まれていたライトのプログラムにより、力が戻ったエックスとゼロのハイパーギガクラッシュで基地を破壊され、全人類抹殺プログラムも機能停止した。 『X3』では、Dr.ドップラーを洗脳して暗躍。ドップラーに新たなボディを造らせる中、ワームを介してエックスの精神世界に赴き、少女と天使の姿を借りてエックスの歩んでいる修羅の道で揺さぶりをかけエックスを支配しようとするが、ワームの正体を知るためにワザと寄生されたエックスと彼の仲間たちとの絆の力でワームを打ち破られてしまう。最終決戦では、ドップラーが送ったデータにより、強化アーマー装備のエックスをも上回る力を得たが、ゼロのビームサーベルという隠し武器で破壊された。カイザーシグマになった後は光線でエックスを消滅させるが、心のプログラムにより復活したエックスには一切の攻撃が通じず、パンチで破壊され、それと同時にシグマの城も爆発する。 『X4』は、打ち切りの影響から戦闘シーンは描かれず、姿もローブ時と第1形態しか描かれなかった。 『X1』は一人称が「俺」と比較的若い印象だが、『X2』以降は一人称が「ワシ」「私」「余」「我」と、キャラクターイメージが高齢化した。 何度も復活することから、復刊版のあとがきで作者はシグマが1番描きづらいキャラクターであったと述べている。 VAVA(ヴァヴァ) 第17精鋭部隊に所属していた特A級ハンター。破壊を楽しみながらもハードボイルドな美学を持つ。シグマへ賛同したためではなく、戦いと破壊を楽しむためにシグマの側についたため、シグマに対して対等な口調で話している。「ロックマン」という伝説を破壊するため、その継承者たるエックスを執拗に狙う。 『X1』でアルマージを粛清し、彼の部下たちも同様に破壊。直後、エックスにヘッドパーツの位置を教えた。シグマ城での戦いでは「ロックマン」として覚醒したエックスのバスターの直撃を受けて大破しながらも、エックス破壊の執念で動くが、とどめを刺され機能停止した。 『X2』では、X1とX2の8体のボス同様に、モスミーノスの幻想で現れた。 『X3』では新たなボディを得て、VAVA MK-IIとして復活。ナイトメアポリスとの初戦を陰から観戦しており「二度と鬼にならない」と口にしたエックスを鬼に戻す発言をした。その後、シグマへの怒りから鬼と化したエックスと再び対決。徹底的に攻撃を加え続けるもエックスの鬼が自分の鬼とは異なる鬼であることに気付き始めたことから錯乱し始め、エックスの手で高所から地上に落とされる最中、エックスの鬼が自身を含めた全ての鬼を滅ぼす、破滅のための鬼であることを察した後、地上に激突した衝撃で機能停止する。エックスが来る直前にはピアノを弾くという一面を見せたが、エックスが自身のいる部屋に到着した際に破壊した。なお、岩本は『X3』で「VAVAの話は楽しく描いた」と述べている。 ダブル(Double) 新入りのハンターだが、実際はシグマの部下。ゲームと同じくずんぐりむっくりな体格で語尾に「〜デシ」と付けるドジな性格を装っているが、実際は残忍な性格で、真の姿での初登場時は気絶したマシュラームを殺害した。デスフラワーではジェネラルとの戦いでエックスが疲弊したところに真の姿で登場し、顔だけ元の姿に戻して油断と動揺を誘ってから攻撃を加えた。その後、今回の全ての事件はシグマの考えた計画という事を喋り、一方的にエックスを攻撃するが、エックスが涙ながらに放ったノヴァストライクの一撃でボディを貫かれ敗北、残った「魂」とも言うべき球状のコアはバスターで粉砕された。 ゲーム版では最終ステージで相見える真の姿であるが、漫画では早い段階で登場した。第7話ではキバトドスの本拠地で戦闘を一部始終観ていたが、その際の目的は不明。
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