クリスタリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:45 UTC 版)
「魔進戦隊キラメイジャー」の記事における「クリスタリア」の解説
宇宙の彼方にある美しき宝石の国。切り出し、磨き、積み上げた石によって様々な恩恵を受けることで発展し、様々なものを王家の者が持つイメージの力で生み出すことで、高度な文明を築き上げたが、ヨドン軍の襲撃によって陥落し、その美しい国土が滅ぼされた。この国に住む人は、身体が鉱石でできており、笑うと鈴のような音が聞こえるという特徴を有する。マブシーナはこれについて「地球人の副交感神経にあたる器官が振動して鳴るので止められない」と説明している。 ヨドン軍との戦いが終わった後、4つのカナエマストーンの力で甦り、マブシーナが新たな女王となった。 モチーフが鉱石で硬い顔であり、邪面師や邪面獣など仮面をつけた軍団が敵のため、仮面に見えないような顔づくりとなっている。ただし、実際には仮面であることからモチーフをアクセサリーとして部分的に宝石の塊に異素材を配置して、目鼻立ちが分かりやすく仮面ではないものとなった。 マブシーナ クリスタリアの姫。 ヨドンヘイムに侵略されるも何も立ち向かえず、オラディンに託された5つのキラメイストーンと共に博多南がいる地球に逃げ延びた。その後、ヨドンヘイムに対抗するためにキラメイストーンと共鳴する5人のキラメイジャーを捜し出した。 小夜から「シーナちゃん」と呼ばれている。どんな人でも柔らかい物腰の態度をとり、真面目で世間知らずな性格ゆえに、キラメイジャーたちを振り回すこともある。日本茶はクリスタリアで酒と似た成分の飲み物(メロロフモフモ)であり、飲むと酔っ払い周りに甚大な被害を及ぼす。 義兄の宝路とは昔は仲が良かったが、お宝至上主義者となった彼がクリスタリアへのヨドン軍侵攻の折も不在だったことから、「お宝のせいでダメになった」と批判的になる。しかし、宝路のテレパシーに密かに応えるなど、徐々に態度を軟化させていく。 エピソード21では、マバユイネ王妃と同様にヨドンヘイムの紋章が右目の瞳に現れるなど、宝路が危惧していた呪いが発動。その影響で倒れるものの、アクアキラメイストーンの浄化によって助かる。第39話でキシンジーセ(地球での成人式に当たる)を迎えてからは宝石の輝きを増す光を体から発することが出来るようになる。 ヨドン軍との戦いが終わった後はクリスタリアの女王に即位し、宝路とともに復興に尽力する。デザインモチーフは民を照らす光の姫であることから太陽となり、各所に日輪の光が広がる放射状のディテールを施している。宝石だけの顔であると、顔の造作が分からなくなるため、明確に異世界を感じさせる象牙をイメージした素材でできた地球上にはないアクセサリーのイメージで金属部分を加えて顔立ちを表現している。髪は宝石が線維化したものとして、宝石の色の根元、それが伸びた毛先となっている。オラディン同様、胸元から宝石を見せていることで全身が宝石であることを表現している。 当初は『特捜戦隊デカレンジャー』のドギー・クルーガーのような司令官の立ち位置で、姫という設定ではなかった。 マブシーナのスーツアクターを務める野川は『天空の城ラピュタ』のシータや『風の谷のナウシカ』のナウシカ、ディズニーのお姫様など自分が知っているお姫様を全部混ぜたイメージで考えていた。演出側からは14歳くらいのイメージで考えられていたといい、幼いが毅然とした部分もあると言われたため、野川がやっていたバレリーナのイメージで姿勢を保つことで、お姫様のような動きを表現している。『エピソードZERO』時点では宝路の設定が決まっていなかったため、同作品では意識していなかったという。 オラディン クリスタリアの王。「結果がオールライト!」が口癖。弟のガルザに裏切られ、ヨドンヘイムのクリスタリア侵略を許してしまう。その際にマブシーナに5つのキラメイストーンを託し、地球に向かうように伝える。ヨドン軍と交戦して敗北、瀕死したことがガルザから告げられた。 充瑠のキラメンタルの源であるないものを想像して絵に描いた現実にないものを実体化する力=イメージする力は、クリスタリアではオラディン王のみが持つ力とされる。そのためか充瑠は夢の中で度々オラディンと会うこととなり、時空を超えて充瑠と共鳴し、彼と同じ言葉を発する。 かつて淀みの海の魔女ヌマージョを妻のマバユイネと共に討伐した際に呪いをかけられており、その呪いは本人ではなく最愛の妻へと降りかかり身体が砂となって消滅してしまった。 博多南や宝路、その父とは過去に石の調査をしに地球を訪れた際に知り合い、親交を深めていた。 その後、ロードガルザの力によって肉体が一時的に甦る。デザインモチーフは国を統べる王であることから平和を感じさせる虹。ただし、虹色はクリスタリア人のデザイン法則で使えないことから、頭部や肩についている装飾物で虹の形をイメージしており、地球とは文化が違うクリスタリアのため、王冠は地球のものとはかけ離れた形状となっている。ボディは造形ではなく衣装で表現するため、腕や足をギリシャ神話のグラディエーターサンダルのような意匠にして、宝石を隙間から見せることで、クリスタリア人は顔ではなく全身が宝石というのをアピールしている。 エピソード29の石化した状態は、ハン・ソロのようなイメージで、オラディンのスーツを石板の前に立たせ、合成処理で石にしている。 オラディン役の杉田は高いテンションのクラブの経営者で、人望はあるものの反発するものが多そうというイメージ通りのキャラクターであったといい、口調は話を意図的に聞かず、声の大きさを上げている。 オラディンのスーツアクターを務める藤田は、演じるうえでのイメージソースとして北欧神話のオーディン、マイティ・ソーや『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のヤマト国王、『僕のヒーローアカデミア』のオールマイトを挙げている。 スカイキラメイストーン 死後、転生しようとしていたがヨドン皇帝に阻まれ石板に魂を閉じ込められていた。しかし、充瑠により転生に成功、その魂はミラクルストーンに転移させ、スカイキラメイストーンとなった。 マバユイネ クリスタリアの王妃で、マブシーナの母。キラメンタルを一箇所に集めてレーザーの如く射出する力を持ち、戦闘力は高いが、家族に関しては超心配性。オラディン王の受けた呪いにより、7日後に身体が砂となって消滅した。だが、他の石に魂を移す秘術によりヘッドドレスの守り石に魂を移していた。第23話でそのことが判明し一度目覚めるが、マブシーナの成長を見届けた後に再び眠りにつく。太陽をモチーフとしたマブシーナ、虹をモチーフとしたオラディンに続いて、雨をモチーフとしており、雨雲をモジャモジャの髪の毛、雨だれのイメージを冠のディテールで表現している。 当初は王妃という設定はなく、荒川のイメージであった「マブシーナを溺愛している」という要素を取り入れつつ練っていき、オラディンの妻のため、普通のか弱い感じではないものとなった。第23話は『グッバイ、レーニン!』を参考にしている。 「あなたたち」を「あーたたち」と言うなど、ところどころにマダムのようなアクが強い節回しがあり、マバユイネ役の桑島はデヴィ・スカルノを想定しており、現場でもそのような感じだと言われたという。
※この「クリスタリア」の解説は、「魔進戦隊キラメイジャー」の解説の一部です。
「クリスタリア」を含む「魔進戦隊キラメイジャー」の記事については、「魔進戦隊キラメイジャー」の概要を参照ください。
- クリスタリアのページへのリンク