その他・雑学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 23:59 UTC 版)
オスの三毛猫はほとんどいない 遺伝上、三毛猫のほとんど全てがメス猫である。ところがごくまれ(3万分の1の確率とも)にオスの三毛猫が生まれる。オスの三毛猫は、海運業や漁業関係者から、海での危難を救う力があると江戸時代から信じられており、最近まで高値で取引されることもあったという。 詳細は「三毛猫」を参照 猫の死に場所 死を悟ると死に場所を求めて姿を消すと言われるが、実際にはネコには「死」という抽象的概念を認識することは出来ないと考えられる。体調が悪化したり、致命的な傷を負ったときなどは、本能的な防御反応として危険な場所から移動して、身を守りやすい安全な場所に身を隠そうとし、場合によってはそのまま死んでしまうと考えられている。しかし、飼い主への依存度の高いネコの場合、心細くなって主の近くに寄ってくる、あるいは、近くにいてくれるよう求め、結果的に飼い主の目の前で死ぬことになる。 弱った猫の姿を見かけない理由 一般に猫は自分の弱った姿を飼い主や仲間に見せることはない。これは本能的に猫は弱った姿を見せると仲間からいじめられることを知っており、死に場所にたどりつくまで元気な姿を演じるからである。したがって人間は街中で弱りきった猫の姿を見る機会は少なくなる。 猫は家に付く 「犬は人に付き、猫は家に付く」これはイヌとネコの性質を表す上で最も分かりやすい例えである。 飼い主がペットを置き去りにして転居したとする。両者とも初めのうちは飼い主の帰りを待つが、一定の期間が過ぎるとイヌは飼い主を探すためその場を離れるのに対し、ネコは今までと変わらずテリトリー内で平然と暮らし続ける。 このような性質のため、ネコはイヌに比べて環境の変化に敏感であり、転居の際には十分に気を遣わなければならない。 ネコを置き去りにすれば、たいていの場合野良猫として暮らすしかなく、環境にもよるが平均余命は極めて短くなる。 引っ越しをする際、連れていこうとすると嫌がることから、「猫は家に付く」と言われ、そのまま置いてけぼりにされることがあるが、実際には単に「引っ越し」の概念を理解できず、テリトリーを離れることに不安を持っているだけである。元々捨て猫だった場合など、再度捨てられる不安から泣きわめく場合もある。無理やりにでも新居に連れていってやれば、家具についた匂いや飼い主がそこで暮らしていることを確認して、自分の新しい居場所であることを理解し、何の問題もなく飼い主と暮らす。 ネコにマタタビ 「ネコ#フレーメン反応」も参照 ネコ科の動物はマタタビ特有の臭気(中性のマタタビラクトンおよび塩基性のアクチニジン)に恍惚を感じ、強い反応を示すため「ネコにマタタビ」という言葉が生まれた。同じくネコ科であるライオンやトラなどもマタタビの臭気に特有の反応を示す。なおマタタビ以外にも、同様にネコ科の動物に恍惚感を与える植物としてイヌハッカ(キャットニップ)がある。キャットニップは「ネコが噛む草」という意味であり、その名の通り、ネコはこの草を好む。これはこの草の精油にネペタラクトンという猫を興奮させる物質が含まれているからである。ネコに同様の効果をもたらす植物としてそのほかに荊芥、キャットミントがある。バレリアンの成分に吉草酸が含まれ、ネコはバレリアンの香りを特に好む。 猫水 日本の住宅街では、水の入ったペットボトルが通り沿いに並べてあるのを見ることがある。これは、ネコが塀の上を歩くのを妨害するために置かれていたものが形骸化したものとされ、俗に「猫水」と呼ばれている。[要出典]放し飼い(ノラ)ネコのマーキングやトイレに困っている民家の住人などがプランター(植栽)や塀ぎわなどに並べてある場合もある。こちらは「水に反射した光をネコが嫌う」「ネコはきれいな水のそばでトイレしない」との解釈によるものであるが、元はニュージーランドで影響力のあった園芸家のエイオン・スカロウによる「芝生の上に水の入ったペットボトルを置いておくと、犬が入ってこない」というエイプリルフール・ジョークが真実と受け止められて広まってしまったものである。実際にペットボトルにはいった水を嫌うようなネコは少なく、設置しても初めの数分警戒するだけで、その後は全く気にしないことが多い(ペットボトルに対し不快な経験があればこの限りではない)。猫のような大脳の発達した動物は学習能力に優れ、このような単純な反射行動を反復し続けることはない。猫水はあまり意味がないばかりでなく、場所によっては収れん火災の危険を孕んでいる。 飼育による健康効果 ミネソタ大学脳卒中研究所のアドナン・クレシ教授によると、猫を飼っている人は心筋梗塞などでなくなる確率が40%低い事が判明した。 猫の尿はブラックライトに反応する 猫の尿はブラックライトに反応することから、尿が原因となっている悪臭の場所をピンポイントで探すことができる。これは猫の尿に含まれる蛍光物質であるビタミンB2のためである。 日本初の飼育記録 宇多天皇の日記、『寛平御記』寛平元年(889年)12月6日は、日本の文献に実物のネコが初めて現れる。その内容である。 「閑暇を利用して私のネコについて書くこととする。(今から5年前に)大宰少弐の任を終えた源精から、先帝(光孝天皇)に奉られた(唐土からの)ネコである。 在来のネコは浅黒いものだが、自分の飼うこのネコは墨のような黒で珍しく「韓盧(中国の黒い名犬)」のようである。身長は一尺五寸(45cm)高さ六寸(18cm)。うずくまると黒い小さな秬(キビ)の粒のようになり、伸びれば弓を張ったように長くなる。瞳は光り輝いて針のように揃った穂先のようで、耳は匙のようにピンと立って揺らがない。寝るときは丸くなって足や尾が見えなくなり堀中(穴の中)の黒い宝玉のようであり、歩くときはひっそりとし少しも足音を立てず雲上の黒竜のようである。 性質は、導引術を好み、五禽戯という5種の動物の動きをまねた健康術の動きを自然に身につけている。常に頭を低くし尾を地につけているが、立ち上がれば二尺(60cm)ほどになる。毛色のいいのはその健康術のためだろうか。夜にネズミを捕る能力も他のネコより優れている。 先帝はこのネコを献上されてから数日後に、私にくだされたのである。先帝から賜ってもう5年になるが毎朝、乳粥をやって育てている。このネコの才能が優れているから愛するのではない。先帝から賜ったものはどんなものでも大切にしているだけである。 ネコに向かって話しかける。お前は陰陽の気(命)を持っていて、両肢(手足)、七竅(目鼻口耳)を備えているのだから私の心がよく分かるだろう?というと、ネコはしゃべれないのが悔しそうに、ため息をついて首を上げ、私の顔を仰ぎ見て悲しそうな顔をした。」
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ニューヨーク・メッツで活躍したモージズ・ソロモン Moses "Moe" Hirsch Solomon 選手(1900年-1966年)のあだ名は、「強打のラビ Rabbi of Swat」であった。
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