かしらとは? わかりやすく解説

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かしら

《「かしらん」の音変化

【一】[副助](「なに」「だれ」「どこ」などの疑問語に付いて不定ものをいう意を表す。「どこ—へ行ってしまった」「なに—むつかしいことを言っていた」

【二】[終助]

口調和らげ不審疑問気持ちを表す。かな。

自分自身に対して問いかける。「あら、降ってきたの—」「午後何をしよう—」

相手に対して問いかける。「ご都合はいかが—」

打消し助動詞「ない」「ん(ぬ)」のあとに付けて願望依頼の意を表す。「わたしも連れていってくれない—」「お世話願えません—」

[補説] 現代では、多く女性用いる。


かしら【頭】

読み方:かしら

【一】[名]

人間動物の首から上の部分。あたま。こうべ。「尾—つき」「—、右」「—に霜を置く

髪の毛頭髪。「—を剃(そ)る」

物のいちばん上、または先の部分先端。「八歳を—に三人の子持ち

一団人々統率する人。統領。特に、鳶職(とびしょく)・大工左官など職人親方

(「首」とも書く)人形の首から上の部分。特に、人形浄瑠璃人形頭部。「—を遣う

能で扮装用い仮髪。前は顔までかかり、横は両肩垂れ後ろ背丈に及ぶ長いもの。黒頭赤頭白頭があり、役によって使い分ける。「獅子(しし)—」

もつ焼きで、豚の頭部の肉。

【二】接尾助数詞

動物数えるのに用いる。

「鹿の一—にても殺す者あらば」〈宇治拾遺・七〉

仏像数えるのに用いる。

「(仏師ニ)幾—造り奉りたるぞと問へば」〈宇治拾遺・九〉

烏帽子(えぼし)など頭にかぶるもの数えるのに用いる。

「折らぬ烏帽子十—、直垂大口などをぞ入れたりける」〈義経記・七〉

人の上に立つ者、特に大名などを数えるのに用いる。

「あれへ大名一—、瓜核(うりざね)顔の旦那殿、東寺から出た人さうな」〈浄・丹波与作


かしら〔頭〕

人形の頭の部分総称

読み方:かしら

  1. 囃子部屋監督に限る名称。

分類 演劇


読み方:かしら

  1. 組頭の略、転じて組頭でなくても鳶職の者に用いる。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

読み方
かしら

(かしら から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/23 04:14 UTC 版)

の頭部
ミーアキャットの頭部
グレイの解剖学』人間の頭部 図1194

(あたま)あるいは頭部は、動物の体の前方の口器感覚器官中枢神経系が集中して特別に分化した部位である。といった感覚器官や、摂食器官である口器の複合した前面部分は、特にと呼ぶことがある。頭部の付け根はしばしば可動性を有するくびれた部分となり、と呼ばれる。ヒトでは顔と首を除いた部分に頭髪が生えており、この部分だけを頭部の他の部分から区別して頭と呼ぶこともある。

動物と頭部の有無

動物の全てが頭部を持つとは限らない。海綿動物コケムシ類のような固着性、群体性の動物や、刺胞動物のような放射相称の動物では口はあるが、感覚器官は特に口のある部位の周辺に集中したり、そこで特別な分化が生じていることはない。また、中枢神経系自体もなかったり、あっても口のある場所で特別に発達しているとは限らない。左右相称で口のある方向に運動する動物で、頭部の分化が生じている。動物が運動する大きな目的のひとつは、食物の獲得である。前後方向に移動して活発に餌生物を捕食するようになった動物は、口の近くに餌生物を獲得する構造体を発達させ、この部位を前方に向け、突進して食物を得るようになった。このような生活を送る動物にとって、口の周辺には食物を確認したり、危険物を察知するための感覚器が発達していると都合がよい。また、感覚器が発達すると、ここから得られる種々の情報を複合的に処理する中枢神経系がこの近傍に発達することになる。こうして、動物は口、感覚器官、中枢神経系を複合させた頭部を獲得したのである。

頭の具体的な構造については頭部を参照。

「頭」が付くことわざ・慣用句

頭が上がらない
負い目を感じ、対等に振る舞えない
頭が良い
賢い
頭が痛い
頭痛がする、苦悩する
頭が重い
気が重い
頭隠して尻隠さず
悪事などの一部を隠して全て隠したつもりなのを嘲って言う
頭が固い
融通が利かない
頭が切れる
頭の働きが早い
頭が下がる
敬服する
頭が低い
謙虚な姿勢
頭が古い
考えが時代にそぐわない
頭から水を浴びたる
予期せぬ事に見舞われる
頭から湯気を立てる
激怒する
頭熱(ごな)し
言い分を聞かず端から決めつける
頭剃るより心を剃れ
外見よりも中身が重要だ
頭でっかち尻つぼみ(尻窄り)
初めは勢いがよいが終わりは振るわない
頭に入れる
記憶する
頭に(へ)来る
腹が立つ
頭に血が上る
逆上する
頭の上の蝿も追えぬ
自身の始末も出来ない
頭の黒い鼠
物を盗む人間
頭の天辺から足の爪先まで
身体全体
頭を痛める
心配する
頭を抑える
勢力を力で抑える
頭を抱える
途方に暮れる
頭を掻く
照れる、恥じる
頭を下げる
御辞儀する、頼む、降参する、感心する
頭を搾る
工夫する
頭を突っ込む
関わりを持つ
頭を悩ます
思い煩う
頭を撥ねる
上前を撥ねる
頭を捻る
熱心に思考する
頭を冷やす
冷静になる
頭を丸める
出家する
頭を擡(もた)げる
思いつく、台頭する
頭(かぶり)を振る
頭を左右へ振る。転じて、否定する。
頭(ず)が高い
威張った態度

関連項目


かしら

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 01:29 UTC 版)

名詞

かしら

  1. 動物から部分
  2. 人形から部分
  3. もつ焼きで、
  4. 髪の毛
  5. で、扮装用いる仮髪
  6. などの一番
  7. 集団などの一番先。先頭筆頭
  8. 統領
  9. 漢字の上部に位置する構成要素。「」の「宀(ウ冠うかんむり)」、「」の「竹冠たけかんむり)」など。かんむり
  10. (助数詞)
    1. 動物数えるのに用い
    2. 仏像数えるのに用い
    3. かぶるものを数えるのに用い
    4. 大名などを数えるのに用い

成句

関連語

助詞

かしら

副助詞

  1. 疑問詞付いて不定のものを表す。か。

終助詞

  1. 問いかけ
  2. 疑念自問
  3. 願望依頼





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