『1.5』の開発中止と、『2』に向けた作り直しとは? わかりやすく解説

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『1.5』の開発中止と、『2』に向けた作り直し

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 08:58 UTC 版)

バイオハザード2」の記事における「『1.5』の開発中止と、『2』に向けた作り直し」の解説

1.5』の開発4050人体制で行われ、彼らはのちにカプコン・プロダクション・スタジオ4 (フランス語版)の一員になったディレクター神谷英樹率い開発チーム若手社員中心に構成されており、その大半前作スタッフだった。 開発初期プロデューサー三上神谷の間には創作上不一致があり、三上は自ら指示出して開発チーム影響与えることを一時考えたものの、最終的にプロデューサーとしてチーム監督する立場とどまり、月に一回進捗状況見せるよう開発チーム命じた個々データ自体出来悪くない一方それらを組み合わせて満足のいくものにはならなかったものの、三上1997年5月発売予定日向けてこれらのデータ組み合わせるのだろうと考えた。 だが、それからまもなく、完成度60%か80%に達したところで、『1.5』の開発データ廃棄された。プロデューサー三上真司辞表用意し開発中止訴えたという。 のちに三上は「前述の期間で満足のいく仕上がりにならず、遊んでいてもつまらないものになるだろうと判断した」と振り返っている。 製作総指揮岡本吉起から「話がまとまりすぎていて、続編作るのに支障がある」という指摘上がった岡本は、本作ガンダムシリーズ007シリーズのような大型シリーズにするため、シリーズ内の複数の作品共有できるような世界観作り上げることを約束した開発チームによるシナリオ書き直し作業が進まなかったことから、岡本メタルヒーローシリーズなどで知られる脚本家杉村升『2』シナリオライターに起用した杉村『1』ストーリーを非常に気に入っていた。杉村試用期間という形で雇われていたが、杉村スクリプトトラブル解決策提示したことによって岡本からの信頼を得、その岡本からシナリオ全体改善について相談受けたその結果エルザ代わりとなる主人公として、『1』主人公クリスの妹であるクレア起用された。カプコンから提示され200万枚売り上げ目標達成すべく、神谷新規ファン獲得するため、ストーリーハリウッド映画のような大げさなものにしてはどうかと提案した単なるハリウッド真似避けたい考えた岡本は、杉村三上開発スタッフ話し合うよう頼んだ『2』のメインシステムの担当者だった安保康弘は、2018年12月合同インタビュー中で杉村について「『バイオ2』のシナリオ詰めるときに、杉村さん、神谷とのミーティングに僕も参加していたんですけど、杉村さんはすごく面倒見良い方なですよ。中略フランクな方でお仕事ご一緒するのはすごく楽しかったですよ。」と振り返っており、カプコンCS第一開発統括 第一開発部ディレクター門井一憲も安保コメント同意している。企画担当者たちはゲームデザイン根本から作り直しプログラマーはじめとする残りメンバーディレクターズカット版『1』開発あたったディレクターズカット版『1』は、『2』発売延期お詫び兼ねており、『1.5』の一部映像『2』体験版収録された。 『1.5』の開発データのうち、物語の上重要な場所は、日本の街にある西洋風建物内部写真データを基にビジュアル強化される形で『2』流用された。背景作成にはO2というソフトウェア用いられ1つ背景レンダリングには2 - 3週間費やした一度画面上に表示できるゾンビの数は7体に限られたものの、これによってレオンクレア使われているポリゴン450個を有効に活用することができた。 敵キャラクターは、目に見える傷をつける代わりに重傷負ったことを示すためによろよろと歩くように設計された。 また、これとは別に目玉としてザッピングシステム導入された。このシステムは『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』において、前作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』異な視点から見るところにヒント得ている。 『1』ディレクターズカット版同様、本作台詞もまた英語で収録された、まず台本日本語執筆し、それを日本人が英語に翻訳する形で、キャスト用の台本作られた。それから、カットシーン完成する前の段階で、カナダ出身声優による収録が行われた。英訳され台詞ネイティブスピーカーから見ると若干おかしな言い回しだった上、声優への指示も「日本人聞き取れるようにしっかり発音してほしい」というものだったため、妙に大げさ言い回しになってしまったのではないかと、カプコンCS第一開発統括 第一開発部ディレクター門井一憲はPlayStation Blogとのインタビューの中で振り返っている。 ムービーパートアクションフィギュア用いたストップモーションアニメとして撮影された後、コンピュータグラフィック落とし込まれた。この時点までにエイダモデル完成させることはできなかったため、彼女は主要人物の中で唯一プリレンダリングされたムービーシーンには登場しなかった。また、開発用ポリゴンモデル流用し隠しシナリオ一つである『The 豆腐 Survivor』の主人公仕立て上げたテレビ用コマーシャルゾンビ映画第一人者であるジョージ・A・ロメロ監督しレオン役としてブラッド・レンフロ出演した。 なお、『1.5』のゲームエンジン『2』プロモーションなどにプロデューサーとして関わった稲船敬二が「せっかく作ったものを捨てるのはもったいない」として引き取り、『鬼武者』の開発役立てた[出典無効]。

※この「『1.5』の開発中止と、『2』に向けた作り直し」の解説は、「バイオハザード2」の解説の一部です。
「『1.5』の開発中止と、『2』に向けた作り直し」を含む「バイオハザード2」の記事については、「バイオハザード2」の概要を参照ください。

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