『笑点』の「座布団運び」として
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「山田隆夫」の記事における「『笑点』の「座布団運び」として」の解説
1984年10月7日から松崎真の後任として、『笑点』大喜利での6代目座布団運び役に就任。山田は前述の通り以前『笑点』の「ちびっ子大喜利」に出演していたことから、事実上番組に復帰した形となる。これまで座布団運びを務めてきた人は体格の良い者が多かったが、「重い座布団をちっちゃいのが運んだらおもしろいんじゃないか」という5代目三遊亭圓楽と番組プロデューサーのアイデアで、岐路に立っていた山田に白羽の矢が立った。山田の色紋付は当初赤紫だったが、1年後朱色(番組では赤と扱われることが多い)に変わる。定紋は『剣かたばみ』。最初の挨拶の時は「座布団と幸せを運ぶ、山田隆夫です」というキャッチフレーズがあり、2015年の一時期は山田の挨拶がこのキャッチフレーズのみだった事がある。2016年頃から地方収録の時には、「山田流座布団運び家元とその一座でございます」という歌舞伎風の芝居がかった挨拶をするのが恒例となっている。 年齢的にはベテランながらいつまでも下働き的な役目をしていることから、回答者からしばしば「今日(今週)限りで番組卒業・クビ」「来週からは新座布団運びが登場」「あんな仕事は誰でも出来る」「山田の挨拶はつまらん」「いい加減辞めてほしい」などと罵倒されることが多く、これに反発して回答者を突き飛ばすなど荒いやり方で座布団を没収する。罵倒されなくてもごく稀に突き飛ばして座布団を没収する事もある。これは、5代目三遊亭圓楽の目立たなくなりがちな座布団運びを番組に絡ませるための提案が元で始まった。山田の罵倒ネタは林家たい平、桂宮治を中心に、かつては林家こん平、6代目三遊亭円楽(楽太郎)、桂歌丸なども多用していた。座布団の没収に関して5代目圓楽からは「山田君に任せます」と言われてこの行為を黙認されていたが、歌丸や昇太からは奪った枚数+1枚(稀に2枚以上)を与えるように指示されることが多くなった。また、歌丸司会就任以降は、冒頭の挨拶の際に司会者から「○○な座布団運びのご挨拶からどうぞ」と、ほぼ毎回貶した形で紹介をされている。 芸歴上は歌丸、林家木久扇、6代目円楽以外のメンバーは後輩にあたるが、メンバーからは「山田君」と呼ばれている。2010年ごろからパーマをかけた独特の髪形にしており、これも「人間の髪型じゃない」「爆発に巻き込まれた人」等とイジられることがあるほか、歌丸からは「カビの生えたような頭を直しなさい」と苦言を呈されている。 江戸川区在住時代は5代目圓楽から「江戸川のスター」と紹介されることが多かったが、東京都の区画整備により高圧鉄塔が立つために立退き、横浜市に引っ越した。新居落成時には、番組でメンバーのお宅訪問が行われた。山田本人はこの邸宅を「座布団御殿」と呼んでいる。 なお、笑点には座布団係に徹するために本名で出演しているが、鈴々舎馬風に入門し、落語家として「鈴々舎鈴丸」という名を持っている。入門のきっかけは笑点の座布団運びになった事で、落語での世界のしきたり・作法や立ち居振る舞いなどを勉強する意味で、落語家修行を始めたものである。番組内では時折「大喜利メンバー入り」の意思を宣言しており、稀に大喜利で回答することもあるため弟子入りしたとも考えられている。 1998年7月には自身が務めていた「大喜利」の座布団運びを若手大喜利のメンバーに任せることとなり休んだが、視聴者から苦情や抗議が殺到したために一ヶ月ですぐに復帰した。 2020年5月17日放送分以降は新型コロナウイルスの流行の影響で、番組の収録形式がリモートに変更になったことに伴い、山田は出る幕が無いことから不要不急として一時休演することになった。しかし視聴者から心配する声が相次いだことにより、6月14日以降は挨拶の時のみ電話音声やVTRで出演するようになり、8月23日放送の「チャリティ笑点」からスタジオ収録に復帰している。 「山田くん(春風亭昇太は山田さん)例の物を配って下さい」と指示されて被り物やフリップを配る際の返事は「はい、畏まりました」か「畏まりました」だが「畏まりやした」と言い、木久扇に指摘された事がある。また、歌丸生前に福島県いわき市での大喜利で「山田くんね、皆さんに例の物を配って下さい」の指示に対して「えっ」と返した事がある。 挨拶で飛び六法をして足を踏み外した事がある。 歌丸生前、挨拶で著書を紹介すると「つまらない本の紹介」と揶揄されていた。
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