「ウールマーク」 と 「ザ・ウールマーク・カンパニー」とは? わかりやすく解説

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「ウールマーク」 と 「ザ・ウールマーク・カンパニー」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 10:25 UTC 版)

ウール」の記事における「「ウールマーク」 と 「ザ・ウールマーク・カンパニー」」の解説

ウール製品が、高い品質基準クリアしたことを示す品質保証マークとして、「ウールマーク」がある。当初1964年9月20ヶ国で始まったが、現在は140ヶ国で使用され幅広く知られている。日本イタリア等の国々では90%以上の認知度があり、繊維関連したシンボルマークとしては、世界で最も知られているものである。 このウールマークによる品質認証管理、またウール素材に関する啓蒙活動、各企業ウール製品販売促進支援世界中で実施している組織が「ザ・ウールマーク・カンパニー」である。 ザ・ウールマーク・カンパニーの前身である国際羊毛事務局IWS, International Wool Secretariat)は、1937年オーストラリア発案羊毛生産国出資により、イギリス帝国ロンドン設立された。IWSニュージーランド南アフリカ共和国ウルグアイなど南半球羊毛生産国加える。 しかし第二次世界大戦後合成繊維急速な普及により、ウール凋落傾向だった。そこで、ウール消費拡大目的1964年から「ウールマーク」による純毛製品の品質認証開始各国羊毛生産者および政府拠出資金をもとに、非営利団体として世界主要企業共同ウール国際的販売促進活動行ってきた。 だが環境の変化により、1997年2月本部イギリスからオーストラリアメルボルン移転してオーストラリアン・ウール・サービセスの子会社となり、1998年7月IWSからザ・ウールマーク・カンパニーに名称を変更その後2001年民営化された。 2007年10月、オーストラリアン・ウール・イノベーション(AWI)がザ・ウールマーク・カンパニーの主要資産買い取り経営統合実施しシドニー本社移転その後、ザ・ウールマーク・カンパニーはAWIの子会社として現在に至る。なおAWI非営利団体であり、子会社であるザ・ウールマーク・カンパニーも(登記上は民間企業であるものの)同様に非営利上記活動実施している。 こうした経緯から、ウールマークは国によって法人登記異なる。日本支社イギリス西ヨークシャー本社を置く法人IWS Nominee Company Limitedウールマーク商標登録権者)の日本支社として登録されている。なお日本支社は、東京都港区南青山にある。 ウールマークデザインイタリア著名的グラフィックデザイナーフランチェスコ・サロリアによるもので、毛糸球のフォルムイメージしたのである日本における承認(ウールマークライセンス)第一号は日本毛織ニッケ)である。日本にも数々品質保証マークJISマークJASマークSGマークSTマーク等)があるが、ウールマークは「コットンUSAマーク」(国際綿花議会とともに世界共通のマークである。 ウールマークラベル及び下げ札は、AWI定め厳し品質基準クリアした製品にのみ付けることが許されるマークをつけるための品質基準は以下のようなのである。 羊の新毛使った製品であること(再生ウールには使用許されない新毛混用率については以下を参照)。 各種強度染色堅牢度等、ウールマーク定めた基準クリアしていること。 ウールマークライセンスをもつメーカー製品であること(ライセンス取得のための審査縫製審査など)をクリアしないと、ライセンス受けられない)。 なお、あまり知られていないが、ウールマークには新毛混用率違いによるバリエーションが他に二つ存在する。またこれらの下には特定の機能品質について認証を示すいくつかのサブブランド存在するウールマーク新毛100%) ウールマークブレンド(新毛50 - 99.9%) ウールブレンド(新毛30 - 49.9%) ピュアメリノウール(サブブランド高品質羊毛として知られるメリノ種の羊から採れるメリノウール」を100%使用した製品メリノ エクストラファイン(サブブランドメリノウール100%かつ繊維細さが19.5マイクロン以下の高品質ウール使用した製品メリノ ウルトラファイン(サブブランドメリノウール100%かつ繊維細さが17.5マイクロン以下の超高品質ウール使用した製品クールウールサブブランド涼感と吸放湿性優れた夏向ウール素材使用した製品) メリノパフォーム(サブブランド、汗を吸い取り放散させる機能優れた素材製品使用される) かつて、「ウールきものマーク」も存在したこともあった(の形をしたマークである)。 繊維以外にもウールマーク認定商品があり、ウールおしゃれ着ドライマーク中性洗剤液体酸素漂白剤衣類用柔軟剤衣類用防虫剤にも表示されている。中でも白元(現・白元アース)の「パラゾール」、「ミセスロイド」は防虫剤として世界初認定を受ける快挙成し遂げている。しかし、近年洗剤漂白剤柔軟剤からは表示なくなっている。 かつては家電メーカー洗濯機(弱水流機能付)や電気カーペットカバー等認定商品生産していたが、現在では日本国内でこれらの製品を見ることは稀である。またマーク下段英字ロゴは、従来は国によって違いがあった。日本場合は「ALL NEW WOOL」「NEW WOOL 100%」であり、諸外国は「PURE NEW WOOLであったが、1998年のザ・ウールマーク・カンパニーへの名称変更の際に、「WOOLMARK」へと世界的に統一された。 国際羊毛事務局時代に(年代不明ボニー・ジャックス歌ったウール ソング」(通称ウールマークの歌」、作詞中野良介作曲小川よしあき)がソノシート出ていた。 日本ベストドレッサー賞において、ザ・ウールマーク・カンパニーは2012年から協業開始している。2012-14年は”クールにウール着こなす人”として「クールウール賞」、2015年からは”ウールファッションの似合う人”として「ウールマーク賞」を贈呈している。受賞者以下の通り2012年市川猿之助 2013年綾野剛 2014年鈴木亮平 (以上 クールウール賞) 2015年吉田羊ウールマーク賞) CM出演 中村正ナレーションジョジ後藤 大和田獏 爆風スランプ(「まっくろけ」、「THE TSURAI」がCMイメージソングであった歴代CMコピー 洗って縮まない 防縮ニットは、このラベル目印ウールは、愛着こたえてくれます ついてるかな、ウールマーク おっ、ついてるな、ウールマーク 生きている、それがウールなんだ ウールて、新しいと思う 触ってごらん、ウールだよ とってもウールな人でした 素敵だね、このウール ウールは、ゆっくり夢をみる はい!品質ですよ。ウールマーク 信頼できるね、ウールマーク 好きです。このウール 日本国際羊毛事務局時代企業スローガンは「ウール世界貢献する」だった。 ※[いつ?]現在はテレビCM放送されていない

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