仙人とは? わかりやすく解説

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仙人

読み方:せんにん

「仙人」とは、世俗離れた奥深い山など(仙境)に住み不老不死飛翔能力その他方術仙術)が使えるとされる伝説的存在のことである。典型的に長い白ひげ生やした痩身老人の姿でイメージされる。若々しく美しい女性の仙人(仙女)の伝説も多い。

仙人は道教における理想人物像である。仙人はもともと人間であり、人間修行によって仙人になれる(羽化登仙とされる人間超越的存在となった「仙人」と、もとより人間ではない超越的存在である「神」を、総称して神仙」という。

仙人は「霞を食うとされる。仙人は不老不死であり、生きるために殺生して物を食べ必要がないということ示唆する表現である。

「仙人」と「神仙」の違い

神仙」は、道教における「人智を超えた超越的存在としての「神」と「仙人」の総称である。

文脈によっては「神仙」を「仙人」の同義語として扱うこともできる。ただし、神は仙人とは違って、もともと人間ではなく仙境暮らしているわけでもない

「仙人(ラーメン店)」とは

ラーメン屋の「仙人」は、群馬県館林市にある大衆中華食堂の名称である。麺は店自慢の手打ち麺で細めのうどんにも似た状態に仕上がっているのが特徴的である。

「仙人掌(植物)」とは

仙人掌」は、サボテン科属す多肉植物総称であり、要するサボテン漢名である。「覇王樹」という異名もある。

せん‐にん【仙人/×僊人】

読み方:せんにん

俗界離れて山中住み不老不死で、飛翔(ひしょう)できるなどの神通力をもつといわれる人。道教で、理想とされる神的存在。仙。神仙仙客

無欲世事に疎い人。

仏語外道(げどう)の修行者で、世俗交わり断ち神通力修めた人。


せんにん 【仙人】

道教での理想的人物人間界離れて山中住み穀食避けて不老・不死の法を修め神変自在法術得た人。神仙。仙の本字は「僊」で〈舞う〉という意味がある天空に舞う人の意。仏教でも梵語リシrsi音写は利師)の訳として仙人または神仙聖仙大仙などの語を当て山林修行して超人間的な術を得た人とする。仏は不老不死であるとして大仙と呼ぶことがある中国で、天下太平のしるしとして天から降ると信じられ器物仙人掌と呼ぶ。仙人が掌で盤を捧げ持つ形をしている。またサボテン仙人掌と書く)。

仙人

作者芥川龍之介

収載図書芥川龍之介全集 1
出版社筑摩書房
刊行年月1986.9
シリーズ名ちくま文庫

収載図書芥川龍之介全集 5
出版社筑摩書房
刊行年月1987.2
シリーズ名ちくま文庫

収載図書杜子春蜘蛛の糸芥川龍之介小説集
出版社第三文明社
刊行年月1988.12
シリーズ名少年少女希望図書館

収載図書改編 羅生門・鼻・
出版社角川書店
刊行年月1989.4
シリーズ名角川文庫

収載図書蜘蛛の糸杜子春トロッコ十七
出版社岩波書店
刊行年月1990.8
シリーズ名岩波文庫

収載図書芥川龍之介全集 第1巻 羅生門
出版社岩波書店
刊行年月1995.11

収載図書芥川龍之介全集 第9巻 トロツコ 六の宮の姫君
出版社岩波書店
刊行年月1996.7

収載図書ザ・龍之介芥川龍之介全一増補新版
出版社第三書館
刊行年月2000.7

収載図書蜘蛛の糸杜子春トロッコ十七
出版社岩波書店
刊行年月2002.11
シリーズ名岩波文庫

収載図書読書の時間に読む本 中2年生
出版社ポプラ社
刊行年月2003.3
シリーズ名読書の時間に読む本 中学生版

収載図書蜘蛛の糸杜子春
出版社舵社
刊行年月2005.8
シリーズ名デカ文字文庫

収載図書羅生門・鼻・芋粥 改版 新装版
出版社角川書店
刊行年月2007.6
シリーズ名角川文庫

収載図書芥川龍之介全集 第9巻 トロツコ六の宮の姫君
出版社岩波書店
刊行年月2007.9

収載図書くもの糸杜子春芥川龍之介短編集 新装版
出版社講談社
刊行年月2007.11
シリーズ名講談社青い鳥文庫


仙人

作者ジェシカ・サイキ

収載図書ハワイ物語日系米人作家ジェシカ・サイキ短篇集 2
出版社西北出版
刊行年月1998.8


仙人

作者鈴木康央

収載図書ぐーるど先生怪異譚
出版社鳥影社
刊行年月2003.9


仙人

作者永島久司

収載図書新釈おとなのお伽話
出版社新風舎
刊行年月2005.1


仙人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/06 10:29 UTC 版)

仙人(せんにん)は、中国道教の伝説の人物を指す言葉。


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仙人(せんにん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 17:59 UTC 版)

聖剣使いの禁呪詠唱」の記事における「仙人(せんにん)」の解説

フィクション出てくるような仙人でなく、通力魔力が豊かでよく練ることが出来る人は老化しない原理特別な修行法突き詰めて肉体捨て通力で体を創ることで昇仙すること。なにも食べなくても生きていけるが人の負の感情溜めすぎると動けなくなる(本人曰く、死ぬ事と変わらない)。仙人になれたのは迭戈と貝利のみ。

※この「仙人(せんにん)」の解説は、「聖剣使いの禁呪詠唱」の解説の一部です。
「仙人(せんにん)」を含む「聖剣使いの禁呪詠唱」の記事については、「聖剣使いの禁呪詠唱」の概要を参照ください。


仙人(仙道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:54 UTC 版)

封神演義 (漫画)」の記事における「仙人(仙道)」の解説

元始天尊曰く生命としての道を極めようとする者」で、仙人と同じ、修行を行う(行った不老者である(肉体滅んで魂魄があれば再生できる)。ただし、外見は非常にゆっくりとしたペース年を取っている。後述道士合わせて仙道呼ばれる

※この「仙人(仙道)」の解説は、「封神演義 (漫画)」の解説の一部です。
「仙人(仙道)」を含む「封神演義 (漫画)」の記事については、「封神演義 (漫画)」の概要を参照ください。

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仙人

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 00:12 UTC 版)

発音(?)

せ↗んに↘ん

名詞

せんにん

  1. (道教) 俗界離れ山中修行し、不老不死神通力得た人。
  2. 無欲世間離れした人。

「 仙人」の例文・使い方・用例・文例

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