占い 占いの概要

占い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/21 16:19 UTC 版)

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明治時代の占い師

概要

真実の口」をモチーフにした業務用占い機。口の中に手を挿し入れる事で手相を占える。
辻占い師。大正時代

占いを鑑定する人を、占い師占い鑑定師卜者(ぼくしゃ)、易者(えきしゃ)などと呼ぶ。また、場合によって、「手相家」、「気学家」、「人相家」などとも呼ばれる。客からは先生と呼ばれることが多い。また日本では、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と昔から言われているように、占いは他の業界と違い、必ずしも当たらなくても通用する面もあることから、占いを裏(外れ)が無いという意味で「裏無い」と軽蔑の意味を込めて書く場合もある。

占いの関係者の中には占いは「統計」によるものと説明する者もいるが、占いは独自の理論や個人の経験で構成されている面が強く、必ずしも統計統計学科学としての研究との関連があるとは言いがたい。

例えば占星術は古代においては天文学と関連したものであったが、天文学が自然科学として発展したため現在では学問的な裏付けが無い。またこれは風水においても同様で風水に地理の別名があるように、かつて地理は社会科学の地理学に相当する知識と地理による吉凶を占う地相術が渾然となったものであった。

実際、これまで占いには、統計学などの科学的要素が入っていると言う説が提示されたことはあるが、科学的な根拠があると認められたことはない。古代ギリシャ古代ローマで行われていた生贄の動物の肝臓の色を見ることや、中国で行われていた、熱した細い金属棒で動物の肩甲骨や亀の甲羅を焼く(亀甲獣骨文字を参照)行為に関しては、その占いに使われた動物の栄養状態が分かるため都市建設と農作物の育成に関してだけはそれなりの根拠があったが、時代が下るにつれて本来の目的以外の占いに用いられるようになり、また生贄を採取する場所も問わなくなってきたため、根拠が無くなっていった。しかし、現代においても、占いを信じる者は少なくないため、占いはしばしばビジネスとして扱われている。中には霊感商法などの悪徳商法に発展することもあるが、こうなると占い師が詐欺罪に問われることもある。

占いの提供のされ方としては従来より、雑誌の他に、占い師が直接占う対面鑑定、電話で占う電話鑑定、チャットを利用したチャット鑑定等があるが、インターネット業界の進展により占いコンテンツとして提供されるケースが多くなっている。

占いは、その信憑性が科学的には証明されていないが、不思議な効果を発揮したと見なされることがある。例えば昭和の易聖とよばれた加藤大岳野球くじを占い、小額の購入の時は良く当てたという伝説が残っている。そのため占いが当っていようがいまいが、当たったように見せる機構があるのではないかという考えがある。その機構として想定されているのが、バーナム効果コールド・リーディングホット・リーディングといったものである。

本来、占いと霊感は別のものであるが、どちらも運勢や未来などを判断するという点が共通している。そのため、霊能者を名乗った方が営業上得策であるということで占い師が霊能者を自称することがままある。

命・卜・相

占いは、大別すると(めい)・(ぼく)・(そう)の三種類に分かれ、占う者は目的に応じて占いを使い分け、組み合わせる。また命・卜・相に医、山(肉体的および精神的な鍛錬)を加えて「五術」ともいわれる。

五術」や「命・卜・相」は、中国では一般的な言い方であるが、日本には、1967年頃台湾の張明澄張耀文)が伝えたのが最初とされる。 実際、台湾の占い師の看板は、たいてい「命・卜・相」か「五術」のどちらかである。

張明澄によれば、中国の五術は記号類型化による経験則の集大成であり、科学とはいえないものの、霊感などのような反科学的な要素は含まないという。逆に、科学は時間に記号をつけて類型化するという発想はないし、観察した経験もないから、五術を否定する根拠を持てないという。 五術が含まれるのは、中国医学五術などと全く同じ方法で、つまり記号類型によって成り立った伝統医学だからである。

五術というのは機能面からの分類だが、方法論的な分類としては六大課ともいわれ、太乙神数、奇門遁甲六壬神課、河洛易数、星平会海、宿曜演禽、という六種の術数を、五術六大課という。

命(めい)

誕生日ごとの「あなたの運勢」

運命、宿命などを占うもの。誕生した生年月日・時間や、生まれた場所の要素も加えることによって、その人の生来の性質、傾向、人生の流れなどを占う。推命(すいめい)とも呼ばれる。

卜(ぼく)

人が関わりあう事柄(事件)を占うもの。何かを決断するときなどに使う事が多く、卜(ぼく)によってあることを定めることを卜定(ぼくじょう)と称される(斎宮#卜定参照)。時間、事象、方位など基本にして占う。占う事象を占いをする時期、出た内容などとシンクロニシティさせて(ある意味、偶然性や気運を利用して)観る。わかりやすい例として、 一輪の花を手にとって花びらを一枚一枚摘んで「好き・嫌い」を判断する恋愛占いや、えんぴつを転がして行う「えんぴつ野球」(ヒットの代わりに吉としたら…)などもその一種である。ちなみに卜の文字は、亀甲占い(亀卜)の割れ目を意味する象形文字を原形としている。また占の文字も同じ系列に属する。

姿や形など目に見える事象や環境から、対象となるの人への現在の影響や今後の運勢などをみる占い[1]


  1. ^ 有元裕美子 『スピリチュアル市場の研究:データで読む急拡大マーケットの真実』 東洋経済新報社 2011 ISBN 9784492761991 p.21.
  2. ^ 増川宏一 『盤上遊戯』 法政大学出版局
  3. ^ 中沢厚 『つぶて』 法政大学出版局
  4. ^ 岩波委員会訳聖書『イザヤ書』
  5. ^ 岩波委員会訳聖書『エゼキエル書』
  6. ^ ダライ・ラマ法王日本代表部事務所ホームページ>チベットの占い「占いと仏教」「さいころによる占い」
  7. ^ 野口鐵郎; 福井文雅; 坂出祥伸; 山田利明 (1994年3月15日). 道教事典. 平河出版社. ISBN 4892032352. 
  8. ^ 野口鐵郎; 福井文雅; 山田利明; 前田繁樹 (2000年8月25日). 【講座 道教】第四巻 道教と中国思想. 雄山閣出版. ISBN 4639016948. 
  9. ^ 窪徳忠 (1987年7月25日). 道教の世界. 学生社. ISBN 9784311200656. 


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