りゅうせい りゅうせいの概要

りゅうせい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/14 06:30 UTC 版)

りゅうせい (OREX)
1/1模型(H-IIAのフェアリングに内蔵。岐阜かかみがはら航空宇宙博物館の展示。)
所属 NASDA(現JAXA
公式ページ 「りゅうせい (OREX)」
国際標識番号 1994-007A
カタログ番号 22978
状態 運用終了
目的 再突入の技術開発
計画の期間 1日
運用終了日 1994年2月4日
物理的特長
本体寸法 直径:3.40 m
高さ:1.46 m
質量 打ち上げ時:865 kg
再突入時:761 kg
軌道要素
高度 (h) 450 km
軌道傾斜角 (i) 30.5度
軌道周期 (P) 93.5分
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目的と設計

NASDAではかねてよりH-IIロケット打ち上げ型有翼回収機(HOPE)の開発が進められていたが、その完成には大気圏再突入に関するデータの蓄積が必要だった。大気圏再突入における空気力・空力加熱・耐熱構造・通信・GPS航法に関するデータを取得し、また大気圏再突入を目的とした飛行体の設計・製作技術の蓄積を目的として開発されたのが本機である。

OREXは直径3.4m、高さ1.46mの円盤状の人工衛星で、円盤の片面は炭素繊維強化炭素複合材料セラミックタイルから成る耐熱シールドになっていた。材質はHOPEで使用予定のものと同様だった。

運用

OREXは1994年2月4日H-IIロケット1号機で種子島宇宙センターから打ち上げられた。この打ち上げは2機の衛星が相乗りする形で行われ、OREXの他にH-IIロケット性能確認用ペイロード(VEP)が搭載されていた。ロケットは2機の衛星の地球周回軌道投入に成功し、OREXとVEPはそれぞれ「りゅうせい」「みょうじょう」と命名された。りゅうせいは1時間半かけて地球を一周した後、大気圏に再突入して太平洋上への軟着水を達成した。これは日本初の大気圏再突入の実験であった。

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