TRUETYPEフォントとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 情報 > 記号 > フォント > TRUETYPEフォントの意味・解説 

TrueTypeフォント

読み方トゥルータイプフォント
別名:TrueTypeトゥルータイプ

TrueTypeフォントとは、フォント規格のひとつで、輪郭線の境界曖昧にすることで滑らかな輪郭線を表示する表示形式のことである。Mac OSWindowsなどで標準的使用されている。

TrueTypeフォントは、単色ドット表現する従来方式とは異なり輪郭周辺微妙なグラデーションかかっている。そのため、メリハリ抑えた滑らかな表示が可能となっている。TrueTypeフォントは輪郭線を演算算出しているアウトラインフォントであるので、文字拡大して印刷して美し印字を得ることが可能である。また、TrueTypeフォントのシステムOS機能として備わっているため、アプリケーションソフトプリンタ種類かかわらず利用することができる。表現方式にはBスプライン曲線採用されている。

TrueTypeフォントは、Appleによって1989年開発された。Adobe SystemsアウトラインフォントPostScript」に対抗するものとして開発されたもので、Mac OS採用された。MicrosoftもTrueTypeフォントの技術供与受けてWindows標準搭載するようになったちなみに、そのPostScript備えアウトラインフォントType1フォント呼ばれる


参照リンク
Microsoft サポートオンライン - TrueTypeフォントとは

TrueType

(TRUETYPEフォント から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/04 15:12 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
TrueType
拡張子 .ttf, .ttc, .dfont[1]
MIMEタイプ font/ttf, font/collection[2], application/font-sfnt [3]
タイプコード tfil
UTI public.truetype-ttf-font
開発者 アップルコンピュータ
初版 1990年 (1990)
種別 アウトラインフォント

TrueType(トゥルータイプ)はデジタルフォントの規格である。WindowsmacOSLinux で標準的に利用されている。

規格

TrueType は、アップルコンピュータが開発し、1990年に発表したスケーラブルフォントの規格で、補助目的のビットマップフォントを埋め込むこともできる。3次ベジェ曲線で曲線を表現する PostScriptフォントとは異なり、2次ベジェ曲線を接続したもので曲線を表現する[4]

高度なヒンティング言語を実装したのも特徴で、さまざまなフォントサイズにおいてピクセル単位で表示を制御することができる。これにより、低解像度なディスプレイなどで不適切な表示が発生するのを避けることができる。

拡張子は「.TTF」と「.TTC」の2種類である。前者は単体のフォントファイルであり、後者は1つのファイルに、プロポーショナルフォントや等幅フォントなどの類似する複数のフォントファイルを収納したものである。

後継規格となる OpenType では PostScript (CFF) ベースと TrueType ベースでアウトラインの記述方式を選ぶことが可能だが、TrueType をベースとした場合、拡張子は「.TTF」もしくは「.TTC」と変わらない。

macOS では、拡張子「.DFONT」も使用されている。これは、Mac OS 9 までの TrueType におけるデータの扱い方を変えたものであり、それまでリソースフォークにフォントデータを格納して「フォントスーツケース」という形で取り扱っていた(TrueType 以外の型式も同様であった)ものを、データフォーク側にフォントデータを移し変えたものである。また、フォントスーツケースで取り扱う TrueType は、macOS では FFIL 形式となる。いずれも1つのファイル(もしくはスーツケース)に複数のフォントの収録が可能だが、これらの型式は他の OS では対応していない。

経緯

もともと TrueType は、アップルがアドビPostScriptフォントに対抗するために開発したものであった。その後、アップルはマイクロソフトに無償で技術供与をし、マイクロソフトは Windows 3.1 で TrueType のラスタライズエンジンを実装した[5]。その後、 Windows では TrueType は標準的なフォント形式となったが、アップルは PostScript と TrueType が両立するという形となった。

1995年には、OpenType の前身となる TrueType Open がマイクロソフトによって発表され、その後1996年には TrueType に加え PostScript フォントのアウトライン形式もサポートした OpenType が発表された。現在では Windows にバンドルされているフォントの多くが、TrueType アウトラインの OpenType フォントとなっている。

現在では Linux でも利用されるようになり、数多くのLinuxディストリビューションにおいても標準的に利用されている。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ .dfontはmacOS固有の拡張子。
  2. ^ font/ttfならびにfont/collectionともに RFC 8081 The "font" Top-Level Media Typeで規定されている。
  3. ^ application/font-sfnt” (英語). IANA (2013年3月29日). 2017年3月26日閲覧。
  4. ^ PostScript フォントでは PostScript の curveto オペレータにより3次ベジェ曲線を使用できる。TrueType は「2次B-スプライン曲線を使用している」との説明がインターネット上に多数見られるが、規格書には「2次B-スプライン曲線」とは書かれていない。https://developer.apple.com/fonts/TrueType-Reference-Manual/RM01/Chap1.html (ただし、仕様中で説明されているベジェ曲線の接続方法により作られる曲線は2次B-スプライン曲線と一致する)
  5. ^ A brief history of TrueType - Microsoft Typography

関連項目

外部リンク



TrueTypeフォント(TTF)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 02:51 UTC 版)

フォント」の記事における「TrueTypeフォント(TTF)」の解説

WindowsMacintosh共通で利用できることを想定したフォントLinuxおよびFreeBSDでも利用可能macOSでも、そのままWindows用TrueTypeを扱うことができる。2次B-スプライン曲線字形制御するビットマップフォント内蔵できる。TrueTypeフォントをPostScriptプリンタ処理するための形式Type42という。

※この「TrueTypeフォント(TTF)」の解説は、「フォント」の解説の一部です。
「TrueTypeフォント(TTF)」を含む「フォント」の記事については、「フォント」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「TRUETYPEフォント」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



TRUETYPEフォントと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「TRUETYPEフォント」の関連用語

TRUETYPEフォントのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



TRUETYPEフォントのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2025 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【TrueTypeフォント】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのTrueType (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのフォント (改訂履歴)、Microsoft Windows 3.x (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS