鞆の浦を舞台とした作品
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万葉集(7世紀後半から8世紀後半)吾妹子(わぎもこ)が 見し鞆の浦の むろの木は 常世にあれど 見し人ぞなき (大伴旅人)鞆の浦の 礒のむろの木 見むごとに 相見し妹は 忘られめやも (大伴旅人)など全八首。 春の海(1929年)音楽家で箏曲者の宮城道雄は8歳で失明する前、父親の故郷である鞆の浦で祖父母に育てられた。宮城道雄が目に焼き付けた鞆の浦の海をイメージして作曲したのが箏曲『春の海』である。なお、宮城は随筆集『春の海』の一篇「鞆の津」の中で「私の家は、先祖から広島県の鞆であった。父と母が神戸へ出て来て間もなく私が生れたので、私は神戸生れとなっているが、自分としてはやはり先祖からの鞆を故郷のように思っている」と述べている。 今宵ひと夜を(1954年)広津和郎(『入江の町』)原作、八千草薫主演、千葉泰樹監督の東宝映画 剣(1964年)三島由紀夫原作、市川雷蔵主演、三隅研次監督の大映映画。 ザ・ガードマン(1971年)大映テレビ室(現・大映テレビ)制作、宇津井健主演のテレビドラマ。第307話「教育ママの裏口入学作戦」で、鞆シーサイドホテルと仙酔島のニュー錦水国際ホテル(現・人生感が変わる宿「ここから」)を中心にロケが行われた。 俺たちの勲章(1975年)日本テレビ系の松田優作と中村雅俊主演の刑事ドラマ。第17話「子守唄」で、鞆の古い町並みや仙酔島他、阿伏兎観音など、ほぼ全編鞆の浦と近辺でロケが行われた。2015年のテレビドラマ・流星ワゴンで、西島秀俊・香川照之の実家という設定だった場所でも撮影が行われ画面に少し映る(松田優作が鞆の浦に来たヤクザと格闘し雁木からヤクザを海へ投げるシーン)。常夜燈は一度も映らない。タイトルの「子守唄」は、平家が源氏に追われ鞆の浦に置き去りにした上臈(最も身分の高い女官)たちが女郎になったとされる女郎の発祥とも言われる鞆の浦の伝説がモチーフ。 鞆の津茶会記(1986年)茶会を記録する形をとって豊臣秀吉の台頭から朝鮮出兵、秀吉の死までの世相を描いたフィクション。井伏鱒二晩年の著作。福武書店刊。 鞆の浦殺人事件(1988年)内田康夫作の推理小説。光文社刊。 写真展・「尾道への旅」(2006年)表参道ヒルズ、ドイツの映画監督・ヴィム・ヴェンダースの紀行写真展 ライフカードTV-CM(2006年)「カードの切り方が人生だ~ マドンナ」篇。オダギリジョー、桜井幸子、バナナマン出演。鞆の浦と尾道でオールロケ。主人公・オダギリが故郷に戻り10年ぶりの同窓会で学生時代のマドンナ・さっちゃんに会う。一次会後の店の前でオダギリがさっちゃんに呼び止められ、この後どうするか、3枚のカードを差し出され選択に迷う。学生時代の回想シーンは全て尾道だが、同窓会会場の居酒屋全景は、鞆の浦の常夜燈手前のいろは丸展示館を改装したもの。カードを差し出される場面は、いろは丸展示館前で撮影されている。 白椿(2007年)夢野久作原作、畑野ひろ子主演、監督・秋原正俊のデジタル映画。鞆を舞台にし、家族の分散を描いた映画。 崖の上のポニョ(2008年)宮崎駿が、2004年11月に社員旅行で訪れた鞆の浦を気に入り、2005年春、一軒家を借り切って2か月間滞在し、さらに2006年夏、自炊生活をしながら散策する毎日をおくり、『崖の上のポニョ』として映画化。 ウルヴァリン:SAMURAI(2013年)『X-メン』シリーズ6作目(ウルヴァリンスピンオフ第2作)、ヒュー・ジャックマン主演、ジェームズ・マンゴールド監督。正確には長崎市に見立てたロケ地として選ばれた。 潔く柔く(2013年)いくえみ綾原作、長澤まさみ・岡田将生主演の東宝映画。冒頭で長澤まさみと高良健吾がバス通学するシーン他。長澤が浴衣を着て花火大会に向かうシーンと後半、長澤と岡田将生がそれぞれの過去を清算するシーンで岡田が腰掛ける雁木は、流星ワゴンで西島秀俊・香川照之の実家という設定だった場所の前で、俺たちの勲章第17話で松田優作がヤクザを海へ投げるシーンと同じ場所。 鞆の浦慕情(2014年)岩佐美咲 (当時AKB48) のシングル曲。秋元康作詞。オリコンシングルCDランキング初登場1位を記録(デイリー、ウィークリーともに初登場1位)。 流星ワゴン(2015年)重松清原作、西島秀俊と香川照之のW主演のテレビドラマ。鞆の浦が永田一雄、忠雄の故郷という設定がなされている ロケ実績|ふくやまフィルムコミッション - 福山観光協会
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