非形式的誤謬の例[要出典]とは? わかりやすく解説

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非形式的誤謬の例[要出典]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 19:38 UTC 版)

誤謬」の記事における「非形式的誤謬の例[要出典]」の解説

公正世界誤謬 全ての正義最終的に報われ全ての罪は最終的には罰せられる、と考える。「我欲天罰下った」「ハンセン病罹患するのは宿業負ったものが輪廻転生したからだ」「カーストが低いのは前世カルマ悪かったからだ」など、加害者天災よりも被害者犠牲者の「罪」を非難する早まった一般化 十分な論拠がない状態で演繹的な一般化を行うこと。「1, 2, 3, 4, 5, 6はいずれ120約数だ。よってすべての整数120約数である」。 誤った二分法 選択肢いくつか提示しそれ以外選択肢がないという前提議論進めること。例えば、多重債務者の「このまま借金取り悩まされる人生を送るか、自殺するか、二つに一つだ」という思考。すなわち、自己破産という選択肢除外している。 間違った類推 重大な相違無視して事象類似性基づいて論証類推)すること。「酒とコーヒー似たような嗜好品だ。飲酒法律規制されている。よってコーヒーを飲むのは法律規制されているはずだ」。 例外の撲滅(en) 例外無視した一般化元に論旨展開すること。「ナイフで人に傷をつけるのは犯罪だ。外科医ナイフで人に傷をつける。従って、外科医犯罪者だ」。 偏りのある標本 母集団から見て偏った例(標本)だけから結論を導くこと。「(日本在住の人が)周囲には黄色人種かいない。よって世界には黄色人種かいない」。 相関関係と因果関係の混同擬似相関相関関係があるものを短絡的に因果関係があるものとして扱う。「撲滅され病気の数とテレビの普及には相関関係がある。よってテレビ普及すれば病気撲滅される」両者時間の経過により独立進んだだけだが、数値上は両者相関ができてしまうので、因果関係あるかのような勘違いをしてしまった。 前後即因果の誤謬 (羅:post hoc ergo propter hoc) A が起きてから B が起きたという事実を捉えて、A が B の原因であると早合点すること。呪術病気治癒因果関係ではなく前後関係である。 滑り坂論法(en) 「風が吹けば桶屋が儲かる」的な論法で、何らかの事物危険性主張すること。ドミノ理論。必ずしも誤謬とは限らない。「風が吹けば桶屋が儲かる」は誤謬といってもよいが、「第一次世界大戦ロシア軍連戦連敗だとコーカサスバイソン絶滅する」は現実起こった事態である。 因果関係の逆転 因果関係逆転させて主張する例えば「車椅子は危険である。なぜなら、車椅子乗っている人は事故遭ったことがあるから」。「バスケットボール選手身長が高い。よってバスケットボールをすると背が伸びる」(バスケットボールをしたから背が伸びたとは限らない。もともと背の高い人を選手として採用している可能性もある)。 テキサスの狙撃兵の誤謬 本来相関のないものを相関があるとして扱う。クラスター錯覚ともいう。 その名前は、上官狙撃兵腕前を問うたところ、遠くにある壁の標的真中命中しているのを指し示したため腕前感心したが、実は壁の銃痕にあとから標的描いたけだった、というテキサスジョーク由来する論点先取 結論前提一部として明示的または暗黙のうちに使った論証形式的に間違っていないが、結論前提一部となっているため、全体として真であるとは言えない。「彼は正直者なんだから、ウソを言うわけないじゃないか」。 曖昧語法 (amphibology) 文法的に曖昧な文形主張をすること。「十代若者自動車運転させるべきではない。それを許すのは非常に危険だ」という文章では、若者危険な目にあうと言っているのか、若者他者危険にさらすと言っているのか曖昧である。 多義語の誤謬 (equivocation) 複数の意味をもつ語を使って三段論法組み立てること。例えば、「車(自動車)の運転に免許必要だ自転車は車(車両)である。したがって自転車の運転に免許必要だ」。(媒概念曖昧の虚偽参照連続性の虚偽 術語曖昧性により常識的な認識とのズレ生じ誤謬。「砂山のパラドックス」、「テセウスの船」とも。「砂山から砂粒一つ取り出しても、砂山のままである。さらにもう一粒取り出して砂山である。したがって砂山からいくら砂粒取り出して砂山砂山である」。 多重質問の誤謬 質問前提証明されていない事柄含まれており、「はい」と答えても「いいえ」と答えてもその前提認めたことになるという質問形式。「君はまだ天動説信じてるのかね?」という質問は、「はい」でも「いいえ」でも「過去天動説信じていた」という暗黙前提認めたことになる。

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