誤った二分法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/15 10:07 UTC 版)
誤った二分法(あやまったにぶんほう、英: false dichotomy)、選択の限定あるいは誤ったジレンマ(英: false dilemma)は非論理的誤謬の一種であり、実際には他にも選択肢があるのに、二つの選択肢だけしか考慮しない状況を指す。
- ^ Ivor H. Evans, editor, Brewer's Dictionary of Phrase & Fable, 14th edition, Harper & Row, 1989, ISBN 0-06-016200-7,
- ^ Yale Book of Quotations [1] p158
- ^ AJ Giannini. Use of fiction in therapy. Psychiatric Times. 18(7):56-57,2001.
- 1 誤った二分法とは
- 2 誤った二分法の概要
- 3 外部リンク
誤った二分法 (false dilemma)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 23:34 UTC 版)
「詭弁」の記事における「誤った二分法 (false dilemma)」の解説
詳細は「誤った二分法」を参照 A「君は僕の事を『嫌いではない』と言ったじゃないか。それなら、好きって事だろう」 Aの発言には、「君は必ず僕の事が『好き』か『嫌い』かのどちらかだ」という大前提が隠されている。したがって論理構造としては「Xは必ずYかZのいずれかである。然るに、XはYではない。故にXはZである」という形式の三段論法となるが、仮に「Xは必ずYかZのいずれかである」という前提が偽であるなら(言い換えると「XがYでもZでもないケースが存在する場合」)、このような推論は誤謬となり、「誤った二分法」と呼ぶ。Aの発言の場合、実際には「好きでも嫌いでもない」や「無関心」などの「好き」「嫌い」以外の状況も考えられるため、この大前提は偽である。 B「このまま借金取りに悩まされる人生を送るか、自殺するか、二つに一つだ」 Bが借金の返済が不可能な状態に陥っていても、自己破産が可能である場合、その選択肢を除外しているので、誤った二分法となる。 なお、「XはYかZのいずれかである。然るに、XはYではない。故にXはZである」という推論において、非ZがY、Zが非Yと論理的に同値である場合、それは矛盾原理および排中原理に従った恒真命題となる(例「あらゆる自然数は素数か素数ではないかのいずれかである。2は「素数ではない」ではない。故に2は素数である」)。「誤ったジレンマ」またはただ単に「二分法」とも呼ばれる。英語では false dilemma の他に false dichotomy、excluded middle、bifurcation などとも言う。
※この「誤った二分法 (false dilemma)」の解説は、「詭弁」の解説の一部です。
「誤った二分法 (false dilemma)」を含む「詭弁」の記事については、「詭弁」の概要を参照ください。
誤った二分法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 19:38 UTC 版)
選択肢をいくつか提示し、それ以外に選択肢がないという前提で議論を進めること。例えば、多重債務者の「このまま借金取りに悩まされる人生を送るか、自殺するか、二つに一つだ」という思考。すなわち、自己破産という選択肢を除外している。
※この「誤った二分法」の解説は、「誤謬」の解説の一部です。
「誤った二分法」を含む「誤謬」の記事については、「誤謬」の概要を参照ください。
- 誤った二分法のページへのリンク