誤った対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 06:56 UTC 版)
誤った対策として、「首振り」と呼ばれる、事前に曲がりたい方向と逆にステアリングを操作して車両とカーブ内側との間に隙間を作って(回転半径を大きくして)から右左折を始めるドライバーがいる。これは道路交通法の「車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿つて徐行しなければならない」との定めに反する違法な通行方法であり、内側を空けるような動作になり巻き込み事故を誘発する可能性もあるので、非常に危険でもある。また、途中で歩行者を発見するなどして一時停止すれば道を大きく塞いで交通の円滑をも損ないかねず、さらに、右隣の車線を通行する車両に接触・衝突する危険もある。 「できる限り」との定めなので、大型トラックやバスで狭い路地に入るときなどこの方法によらなければ通行ができない場合は止むを得ないが、普通自動車や軽自動車で普通の道を右左折するにもこの方法で行うドライバーが見られる。信号のあるような交差点は大型トラックやバスが左側一杯に寄せたまま左折できる広さが確保されているので、大型トラックやバスでもこの方法で右左折しなければならない場面はそれほど多くなく、まして乗用車やミニバン程度の車体寸法ではほとんど無いはずである。そのため左折においては、左側端に沿って走行できるような速度まで減速してから進入する必要がある。
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