近世以降・新市街の建設とは? わかりやすく解説

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近世以降・新市街の建設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 04:29 UTC 版)

カイロ」の記事における「近世以降・新市街の建設」の解説

1516年マムルーク朝オスマン朝征服されると、オスマン帝国の一地方であるエジプト州の州都に過ぎなくなったカイロからはスルタンカリフもいなくなって政治的な重要性失われ文化活動沈滞した。しかし、依然として活況を呈する交易によって人口回復し、再び繁栄向かいつつあった。 1798年フランスナポレオン・ボナパルトエジプト遠征行い7月21日ピラミッドの戦いにおいてマムルークたちの軍に勝利し、翌22日にはカイロ占領したナポレオンはイズベキーヤ湖近く司令部置いたが、しかしエジプト統治することに失敗したナポレオンカイロ滞在したのは1799年8月22日までの1年余りに過ぎずフランス軍1801年8月には降伏する。 彼らの侵攻によりエジプト情勢動揺続けるが、やがてアルバニア傭兵隊隊長だった軍人ムハンマド・アリーが後の混乱乗じて台頭しエジプト世襲支配者として君臨するに至ると、半独立ムハンマド・アリー朝の下で再びカイロ政治の中心となり、都市近代化進められた。特に19世紀後半エジプト太守イスマーイール・パシャ近代化に熱心であり、スエズ運河開通あわせてナイル川東岸低湿地開発してフランス首都パリ都市計画倣った新市街旧市街西側建設した。イズベキーヤ湖は埋め立てられ公園となり、それ以西エリア開発された。イスマーイール・パシャ新市街にあったアブディーン宮殿改造して居城とし、シタデルに代わって以後アブディーン宮殿エジプトの統治者の居城となったまた、1856年にはアレキサンドリアカイロを結ぶ鉄道開通しミスル駅(現ラムセス駅)が開業した。しかしこれをはじめとするイスマーイール・パシャ近代化政策エジプト財政破綻させ、エジプトイギリスの保護領となったその後カイロ開発続けられ1894年には東部郊外砂漠ニュータウンとしてヘリオポリス建設され以後続々カイロ郊外建設されるニュータウン嚆矢となった20世紀に入るとゲジーラ島高級住宅街化しカイロ駅北のショブラ地区労働者居住地区となった1922年エジプト独立果たしカイロはその首都となったものの、政治実権未だイギリス握っていた。これに不満を持った市民1952年1月26日に「黒い土曜日」と呼ばれる暴動起こした。この混乱の中、7月23日にはナーセル率い自由将校団クーデター起こしファールーク国王追放したエジプト革命である。 革命政府カイロ近代化進め東部郊外のナスルシティなどに高級住宅街開発進められた。カイロ人口急速に増大しカイロ都市圏人口1907年95万人だったものが、1936年には160万人1952年には290万人1988年には1200万人達した。しかし急激な開発カイロへの富の集中市内での貧富の差生み出した首都における不満は市民抗議活動招き時には政権影響与えた1977年1月には食料品などの値上げに伴う不満から大規模なデモ発生同月19日にはエジプト内務省外出禁止令発出デモ隊向けて発砲繰り返して多数死者出しサダト政権揺るがせた。また、2011年ホスニー・ムバーラク大統領長期政権に不満を持った市民市の中心部である新市街タハリール広場などに集結して抗議デモ行い、これによりムバーラク政権崩壊したエジプト革命 (2011年))。 また、2012年頃からは電力不足により停電常態化しており、2014年には都市部においても1時間停電1日3、4起きることもある。同年9月には1日近く亘る停電発生し都市機能麻痺した。これに対してアブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領は、120ドル資金電力解消に必要であり、エジプトは現在それだけ経済的余裕有していないと述べており、改善見通しは全く立っていない。 こうした人口増加により、カイロでは交通渋滞大気汚染深刻になっている。その解決策雇用拡大兼ねてシーシー政権2015年カイロ中心部から東方35キロメートル~約50キロメートルにかけて、カイロ国際空港よりさらに東に新首都建設開始したエジプト国防省企業新首都都市開発」の所有地(714平方キロメートル)を開発して650万人居住想定している。総事業費は約450ドル見込んでおり、2019年から2020年にかけて、大統領府官庁などを移転する計画である(エジプト首都移転構想英語版))。

※この「近世以降・新市街の建設」の解説は、「カイロ」の解説の一部です。
「近世以降・新市街の建設」を含む「カイロ」の記事については、「カイロ」の概要を参照ください。

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