近世以降のウルガタとは? わかりやすく解説

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近世以降のウルガタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 02:53 UTC 版)

ウルガタ」の記事における「近世以降のウルガタ」の解説

ヨハネス・グーテンベルク西洋における印刷技術確立し、その成果として1455年世に問うたのがウルガタ聖書印刷本である『グーテンベルク聖書であった以降ウルガタ聖書それまでよりも多くの人に読まれるようになっていく。このような流れ人文主義者影響によりヘブライ語ギリシャ語による原典研究盛んになり、聖書そのもの原語テキストによって研究されるようになった。この流れの中で『ウルガタ聖書欠点批判されるようになったため、1546年トリエント公会議は『ウルガタ聖書カトリック教会の公式聖書としてのラテン語訳聖書権威再確認した。だが、これは当時さまざまなものが流布していたラテン語聖書の中で、『ウルガタ』が歴史伝統において評価されたことを示すもので、決し原語書かれ聖書否定するものではないことに注意が必要である。その証拠トリエント公会議は『ウルガタ』をさらに厳しく校訂して新しラテン語聖書発行することを決定している。 この決定受けて委員会編成され新しい『ウルガタ聖書校訂された。教皇シクストゥス5世完成を急ぐあまり、自ら手を加えてまで見切り発車的に新しテキスト発表し、『シクストゥス版』としてこれを決定版とする発表おこなった。しかし、これは学問的にあまりに不十分であるという理由からすぐに取り消されロベルト・ベラルミーノ中心とする委員会によってさらなる校訂おこなわれクレメンス8世時代1592年に『シクストゥス・クレメンティーナ版』として発表された。

※この「近世以降のウルガタ」の解説は、「ウルガタ」の解説の一部です。
「近世以降のウルガタ」を含む「ウルガタ」の記事については、「ウルガタ」の概要を参照ください。

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