脱退・追放・終焉とは? わかりやすく解説

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脱退・追放・終焉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 02:47 UTC 版)

国際連盟」の記事における「脱退・追放・終焉」の解説

国際連盟戦間期のギリシャ・ブルガリア紛争などの小規模紛争解決一定の役割果たしたが、第二次エチオピア戦争などでは実効性挙げられないケースもあった。 脱退 1925年にはコスタリカが、連盟運営分担金支払不可能になったために、国際連盟から初めての脱退となった。翌1926年にはブラジル常任理事国参入失敗機に脱退した1930年代には、満州国承認されなかった大日本帝国、またナチス政権掌握したドイツ脱退1933年)。その後ホロドモール収束させたソビエト連邦加盟1934年)するが、第二次エチオピア戦争エチオピア帝国侵攻したイタリア王国脱退1937年)、以降も後の枢軸国側中小国脱退続出し大規模紛争の解決対す限界露呈したヨーロッパの状況戦争へエスカレートしていく中で、総会1938年9月30日1939年12月14日に、連盟合法的に存在し続け縮小して活動を行うのに十分な権限事務総長移譲した連盟本部だったパレ・デ・ナシオンは、第二次世界大戦が終わるまでの約6年間、無人となったソ連追放 第二次世界大戦勃発後の連盟は、各国代表本国帰還したことで規模縮小余儀なくされたものの、一部専門家委員会会合予算執行などのための総会開かれていた。また理事会1939年12月に、前月から開始されフィンランド侵略理由ソ連除名した。しかし、戦争激化とともに総会理事会開催が困難となり、代替として総会議長であるユダヤ系ノルウェー人C・J・ハンブロ(英語版)を委員長とする管理委員会結成し戦時中ロンドンリスボンなど場所を移して会合続けた職員不足・分担金未納問題 事務局一部機能非加盟国であるアメリカ合衆国プリンストン薬物部をワシントンD.C.財務部ロンドン姉妹機関の国際労働機関カナダモントリオールへと分散配置した戦争による職員減少分担金未納による予算不足により、活動統計記録維持など最小限のものとなったが、プリンストンでは戦後新国組織創設する計画議論が行われていた。 国際連合創設1943年テヘラン会談で、第二次世界大戦連合国国際連盟代わる新しい組織である国際連合国連)を創設することに合意し1944年ダンバートン・オークス会議国際連合憲章原案策定された。国際労働機関など、連盟多く組織機能維持し最終的に国連傘下入った国際連合構造設計者は、国際連盟よりも効果的な組織にすることを意図していた。 最後総会国際連合への移管解散 国際連合発足後1946年4月8日最後となる第21回総会ジュネーヴ開催された。この会議には34か国の代表者参加した。この会議では連盟清算議題となり、1946年当時で約2200万米ドル当の資産国際連盟本部であるパレ・デ・ナシオン連盟文書館など)を国際連合移管し、予備費拠出した国に返還し連盟債務清算することが、4月18日投票により決定した総会は、国際連盟創設者一人であるロバート・セシル次のような結びの演説幕を閉じた侵略は、それがどこで起きようと、どのように擁護されようと、国際的な犯罪であり、それに反発し、それを粉砕するために必要なあらゆる力を行使することは、平和を愛すすべての国の義務であること、適切に使用されるならば、憲章機構も、規約機構同様に、この目的のために十分であること、そして、全ての国の心ある市民は、平和を維持するためにいかなる犠牲も払う用意があることを、大胆に言おうではありませんか。私はあえて、平和のための偉大な仕事は、私たちの国の狭い利益だけでなく、個人同様に国家依存する善悪大原則かかっていることを聴衆印象づけたいと思います連盟死にました国際連合歳。 総会では、「総会閉会翌日4月19日をもって国際連盟は、本決議定め事務清算のみを目的とする場合除き、その存在停止する」という決議がなされ、国際連盟4月20日解散した国際司法裁判所国際労働機関国連引き継がれた。 各国9人で構成され清算委員会は、その後15か月間、連盟資産機能国連専門機関移管されるの監督し1947年7月31日解散した国際連盟アーカイブ国際連合ジュネーブ事務局移管され、現在はユネスコ世界記憶遺産登録されている。

※この「脱退・追放・終焉」の解説は、「国際連盟」の解説の一部です。
「脱退・追放・終焉」を含む「国際連盟」の記事については、「国際連盟」の概要を参照ください。

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