紹介されている主な“駄作”の要因とは? わかりやすく解説

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紹介されている主な“駄作”の要因

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 09:09 UTC 版)

世界の駄っ作機」の記事における「紹介されている主な“駄作”の要因」の解説

複座戦闘機銃座付き戦闘機) 翼や機首装備する固定機ではなく操縦手の他に銃手搭乗させ、胴体後部搭載した銃座戦闘機攻撃する戦闘機第一次世界大戦では有効であったが、飛行機高速化が進むにつれて銃座では戦闘機捉えきることができず、逆に銃座重量の分運動性速度低下してしまい、通常の戦闘機容易な標的になってしまうケース続出し戦闘機ジャンルとしては廃れた。 F-4やF-14、MiG-31操縦手の他にRIO(Radar Intercept Officer)と呼ばれる乗員搭乗する複座機であるが、これは開発当時電子技術ではパイロット機体操縦と高度なレーダー操作両立させることが難しかったためで、これらの銃座付き戦闘機とは別物である。 高高度戦闘機 B-17のような高高度高速飛行することが可能な高性能爆撃機実用化されるようになると、通常の戦闘機では届かない高度からの爆撃恐れて高高度飛行性能の高い迎撃戦闘機開発された。しかし、そのどれもが満足する性能出せなかった。また、主に開発した国の側は高高度爆撃機による戦略爆撃晒されなかったため、必要とされる状況訪れなかった。 双発戦闘機 エンジンを2基装備した戦闘機のこと。本書中では特に、レシプロエンジン式のそれを指す。エンジン数を倍にすれば馬力も倍となり、単発エンジンを1基のみ装備した機体)に比べて高い性能を示す、と各国期待された。しかし、双発機必然的に大型機体となるため運動性その他で単発機には劣り戦闘機としては単発機優るものとはならなかった。 制式化され実戦配備された機体も多いが、失敗作に終わるか、成功したとしても搭載量多さ航続性能の高さを生かして夜間戦闘機軽爆撃機など対戦闘機戦以外の任務重用され見込みとは違ったところで活躍する結果になってしまった。 大口径砲搭載戦闘機 大口径の機関砲爆撃機戦車防御火器範囲外から攻撃するとともに、大威力弾頭により1発の命中致命的な損傷与えることを狙って大口径砲搭載した戦闘機試作されることになる。しかし、大型で重い大口径砲搭載することは機体の大型化重量化、そして低速化を招き、更に、大きな反動安定してえられる機体開発することは難しかった。さらに大口径砲そのものにも飛行中振動航空機動の加速度高空低温低気圧などによる悪影響作動不良発生し、また飛行中動揺発砲時の反動による命中率低下深刻な問題となった大型鈍重な上に武装命中しなければ無意味どころか敵の対空砲火餌食となってしまう為、大半機体試作のみに終わったその後大口径砲はより扱い簡単なロケット弾、そしてミサイルに取って代わられた)。 高速水上機 飛行機実用化された当初は、滑走距離を長く取れ翼面荷重高くすることができる飛行艇/水上機形式飛行機の方が速度性能勝っていた。 しかし飛行場整備進みエンジン出力強化フラップなどの技術進歩するとともに、離着水可能になければならない必要上から設計制限があり、フロート水密艇体構造といった飛行時には不必要な死重になるものを備えなくてはいけない水上機陸上機よりも速く飛ぶことは不可能になった。それでも「大型化比較的容易である」「航空母艦でなくても運用できる」といった利点があるとされ、高速化目指し水上機開発研究されたが、どれもが失敗に終わることになる。 推進エンジンプロペラ機体後方配置した形式のこと。空気抵抗大きプロペラ機首になく、機体自身によってプロペラ巻き起こす空気流れ阻害するとがないため速度性能優れることや、プロペラ射撃軸線干渉考慮する必要が無くなるので機首武装集中できる、等の利点があるが、エンジン冷却問題重量バランス後方偏ること、脚が長くなるので滑走時の安定問題が出る、等の問題点多かった駄作機にもこの形式採用して失敗したケースが多い。 素材 第二次世界大戦中盤頃から航空機素材には軽量なジュラルミン使用することが一般的になるが、希少なものであったことから各国とも代替する素材模索することになる。よく使われたのは木材で、モスキートという傑作もあるが駄作も多い。 また、ジュラルミン節約のために鋼鉄使用するケースもあったが、重量過大になり、耐久性がないことや軽く仕上げようとするためのコスト高くなること、更には錆びることから例外無し駄作終わっている。 エンジン 24気エンジンなど当時技術力では手に余るエンジン装備しようとして失敗に終わるケースエンジン機体相性が合わなかったケース、あるいは高出力エンジンの開発が間に合わなくて代わりに出力エンジン搭載したばかりに要求満たせなかったケース等。 ネイピア セイバーロールス・ロイス ヴァルチュア、中島 誉など、エンジンそのもの問題があった、という例も多い。 セールス・ニーズ 主に民間機失敗要因機体性能そのもの問題はなかったが、価格が高すぎたり市場ニーズ読み違え売れなかったケース、あるいは開発時期が長すぎて販売が遅れ、先行販売された他社機体市場独占されてしまったケース、などがある。また、軍用機でも開発中戦局運用構想変化してニーズなくなってしまったケースがある。 性能欠陥 より単純に機体何らかの欠陥があって要求性能満たせなかった、故障振動がひどすぎて使い物にならなかった、事故起こしたなどのケース中には離陸さえできなかったケースもあった。

※この「紹介されている主な“駄作”の要因」の解説は、「世界の駄っ作機」の解説の一部です。
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