第2期 ヤマログ
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「ログイン (雑誌)」の記事における「第2期 ヤマログ」の解説
1987年5月号 - 1988年7月号(プレ連載は1987年4月号)。本誌の月2回刊化に伴い終了した。YAMALOGと表記する事も。 従来の読者コーナーである'READER'S LOG'内の全記事を併呑する形で始まった。おたよりコーナー'LETTERS'の実質的後継でもある。第1期ヤマログに見られた読者投稿に対する評価の厳しさが緩められ、読者にとって親しみやすいページとなった。一方で欄外のお知らせやリード文など細かい場所にはナンセンスなギャグがちりばめられ、全体のトーンとしては渾沌としたシュールな空間だった。読者アンケートで特集を抑え人気第4位にランクインした事もある。 連載後期にあたる1988年2月号から、親しみやすさをなかば放棄してナンセンス思想「パカパカ」を提唱。全ページにわたりパカパカ的な表現が誌面を席巻するようになる。パカパカが具体的にどのような思想なのかは最後まで説明されなかったが、これはパカパカが非常に感覚的なものであり文脈に添った定義が困難なためであろう。パカパカとは何かを考える「パカパカ論文」の例には、「世界にとってパカパカとはレレレラーメンの中にカエルが私のほほをなであっと驚くべきことなかれ、馬の背中はシュポシュポラララカメさん」とある。 主筆の金井の他にメインライターに伊藤ガビンが加わっている。占術師福田有宵の易占や全編を通じて掲載された内田美智子のイラストも特徴。 主なコーナー・企画は以下の通り(特に開始号の記述の無い記事は第1回からの掲載)。 おゲーム建立して億年(おゲームこんりゅうしておくねん)- 第1期ヤマログの「おゲーム建立し万年」の正統な後継コーナー。当時からの懸案だったゲームタイトルはおゲーム建立し万年当時の優秀タイトル案から単語・形容詞を混ぜ合わせ『ヤマログの復活はうそだった!! 星に消えた勇者インデアン鹿と、悩める啓蒙馬の大冒険は謎ゲーム。馬&鹿物語II』に決定した。その後ゲームシナリオ・システムを募集した段階で頓挫。 パズルするのだ - 旧'PUZZLE'コーナーの後継で、旧コーナーの数学パズル的な難易度の高い内容と対照的に間違い探しのような参加しやすい内容に変更された。ヤマログ中盤以降は、一つの絵の中で論理的あるいは倫理的に間違っている点を探すというスタイルになる。パカパカ期以降はタイトルを「ヤマログクイズ」「おクイズ」と変え、「おかしいところ探し」「トリックっぽいものさがし」等のより意味の無い内容に変化していった。 逆質問電話 - いわゆる質問電話と反対に、編集部から読者に突然電話インタビューをするという企画。 パソコンおもしろ生物大募集 - 旧「パソコンおもしろ人物大募集」の後継コーナー。編集者・加川良(田中パンチ)の気まぐれでたびたび内容が変更された。主な企画は「1分間イラスト」「悪のプログラム」「替え唄」など。企画内容同様にタイトルも変更を重ねており、正確な推移は以下の通り。新星 改正 パソコンおもしろ生物大募集(1987年5月号) 改正 新星 パソコンおもしろタンパク質大募集(1987年6月号) 新星 改正 パソコンおもしろアミノ酸大募集(1987年7月号) 新星 改正 パソコンおもしろDNA大募集(1987年8月号) おもしろパンツ人間大募集(1987年9月号。この時点で1ページから欄外に縮小される) パソコンどどいつ大募集(1987年10月号。欄外2ページに拡大) パソコンおもしろドイツ&替え唄大募集(1987年12月号) パソコンおもしろドイツ&替え唄&大江戸歌合戦大募集(1988年2月号。この頃から徐々に欄外スペースが広がっていく) パソコンおもしろドイツ&替え唄&大江戸歌合戦&地口大募集(1988年2月号) パソコンおもしろドイツ&替え唄&なんたらかんたらパカパカピロピロ大募集(パロディー版)(1988年4月号。この号で1ページに拡大される) 面白特集付きミニコンおもしろOAパカパカ替え唄&地口 恐竜100万年大募集(1988年5月号。半ページに縮小される) オフコンおもしろABパカパカ替え唄&地口大募集(1988年6月号。欄外に戻る。これが事実上の最終回となった) どーもどーもどーも - 旧'DOMO DOMO'コーナーの後継。毎月編集スタッフが1人、自腹で読者プレゼントするコーナーで旧コーナーからの変更はほとんど無い。スタッフのインタビュー記事も兼ねており、表に出る事が少ないタイプのスタッフの素顔がのぞけるという面もあった。 星座再構築大作戦 - 1987年7月号から公募(初回のみ「星座再構築(小)作戦」)。星座を現代的視点から、分かりやすい内容に改めるというコーナー。いて座→背面跳び座など。 ヤマログおポインツ大作戦 - 1987年10月号から開始。優秀な投稿者におポインツ(得点)が与えられ、1988年9月号時点で合計得点が最も高かった者にX68000がプレゼントされるという企画。1988年9月号より先に本誌の月2回刊化とヤマログ最終回を迎えるという事態に見舞われるが、この企画のみ'Letters FROM YOU'のページ内で存続するという形で事無きを得た。受賞者は投稿者時代の忍者増田(当時は本名で投稿)。 おゲーム建立して四年(おゲームこんりゅうしてよねん)- 1988年1月号から公募。「おゲーム建立して億年」に替わる企画。以前の壮大すぎた計画をいったん排して、個人レベルで作られたゲームを募集するというスタイルに修正されている。特に応募の無いまま最終回を迎えた。 なんでもTOP10 - 1988年4月号から公募。第1期ヤマログにおける「今月のベスト10」とほぼ同一の内容で、誌面のパカパカ化とともに再生された。
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