第1楽章 Allegro con brio
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「シンフォニエッタ (モーラン)」の記事における「第1楽章 Allegro con brio」の解説
ハ長調。和音打撃とともに弦楽器に細かく動き回る快活な主題が現れる。木管のゆったりした旋律が応じ、弦と木管が歌いかわす。ややテンポを速めて舞曲調になるが、薄い響きの中に収束し、ホルン・ソロとなる。突如冒頭の主題が再び現れる。木管の旋律も再現され、冒頭主題のリズムを使って盛り上げてゆき、頂点で曲を閉じる。演奏時間約6分。
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第1楽章 Allegro con brio
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「交響曲第3番 (ブラームス)」の記事における「第1楽章 Allegro con brio」の解説
第1楽章 Allegro con brio Musopenより この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 ヘ長調。6/4拍子。ソナタ形式(提示部反復指定あり)。 冒頭、管楽器のモットーにつづいて、ヴァイオリンが第1主題を示す。モットーの持つヘ短調の響きが、表情に陰りを与えている。この主題は、ほぼ同じ形の動機が一瞬登場するシューマンの交響曲第1番「春」の第2楽章や、交響曲第3番「ライン」の第1楽章との関連を指摘されることもある。静かな経過句を経て9/4拍子となり、クラリネットが第2主題をイ長調で出す。この主題は、ワーグナーの歌劇『タンホイザー』の「ヴェーヌスベルクの音楽」と共通点があるとも指摘される。主題の後には第2交響曲の基本動機も顔を出す。提示部は反復指定があるが、ブラームスの他の交響曲に比べて実行される頻度はやや高い。展開部は情熱的に始まり、低弦が第2主題を暗い嬰ハ短調で奏する。静まると、ホルンがモットーに基づく旋律を大きく示す。第1主題の動機を繰り返しながら高まって、再現部に達する。コーダでは、モットーと第1主題が絡み合うが、収拾されて静まる。モットーが響くなか、第1主題が消え入るように奏されて終わる。
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第1楽章 Allegro con brio
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「チェロソナタ第5番 (ベートーヴェン)」の記事における「第1楽章 Allegro con brio」の解説
ニ長調、4分の4拍子、簡潔なソナタ形式。冒頭からピアノによる16分音符のD-Fis-E-D、二分音符1.5拍によるD音の主題が繰り返される。ピアノソナタ第3番と作曲素材は類似しているが、チェロの強い音量に配慮した華やかさがあり、ピアノ独奏曲よりも更にAllegro con brioになっている。またピアノ左手のトレモロが多くこの点でも華やか。
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第1楽章 Allegro con brio
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「交響曲第3番 (ベートーヴェン)」の記事における「第1楽章 Allegro con brio」の解説
第1楽章 Allegro con brio チェコ・ナショナル交響楽団による演奏 この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 変ホ長調。4分の3拍子。 ソナタ形式(提示部反復指定あり)。交響曲第1番および第2番にあったゆっくりした序奏を欠いている。ただし、主部の冒頭に(修飾がつくこともあるが)2回和音が響き、3度目からメロディーが流れていく、というリズムパターンは第1番から第4番まで共通しているのではないか、と指摘する学者もいる。第1主題は「ドーミドーソドミソド」とドミソの和音を分散させたものである。モーツァルトのジングシュピール『バスティアンとバスティエンヌ』K.50(1767年の作)の序曲の主題に酷似しており、ベートーヴェンによる引用という説がある。テーマはチェロにより提示され、全合奏で確保される。その後、経過風の部分に入り、下降動機がオーボエ、クラリネット、フルートで奏される。第2主題は短く、ファゴットとクラリネットの和音の上にオーボエからフルート、第1ヴァイオリンへ受け継がれる。すぐにコデッタとなり、提示部が華やかに締めくくられる。提示部には反復記号があるが、長いので反復されずに演奏されることが多い。展開部は第1番、第2番のそれと比べても遥かに雄大で、245小節に及ぶ。展開部は第1主題を中心にさまざまな変化を示して発展する。再現部は第1主題がさらに劇的に再現されるなど多少の変化を伴うが、ほぼ提示部の通りに進行する。143小節に及ぶ長大なコーダは、ベートーヴェン自身のそれ以前の作品と比較しても、格段に大規模であり、第2の展開部とも言うべき充実内容の濃いものである。(最後のトランペットの音域の問題については下を参照)、最後に最高音域に達した第1ヴァイオリンがなおも半音階をトレモロで上って行き、力強く締めくくられる。半ば標題的な楽想の表現のために不協和音を巧みに使うという個所が、複数の要所に置かれているという意味でも画期的な楽章である。 412小節から第1ホルンがE♭管からF管へ持ち替えて主題を演奏していることもこの曲の特徴の一つでもあるが、そのため前後に(前41小節、後89小節)長い休符があることから、管の差し替えに要する時間を確保しているのではないかと考えられる。
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第1楽章 Allegro con brio
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「交響曲第5番 (ベートーヴェン)」の記事における「第1楽章 Allegro con brio」の解説
第1楽章 Allegro con brio ジーモン・シントラー指揮フルダ交響楽団 この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 第1楽章に登場する2つの主題。【譜例左】第1主題。【譜例右】第2主題。 ハ短調、4分の2拍子、ソナタ形式(提示部反復指定あり)。 「ジャジャジャジャーン」、もしくは「ダダダダーン」という有名な動機に始まる。これは全曲を通して用いられるきわめて重要な動機である。特に第1楽章は楽章全体がこの「ジャジャジャジャーン」という動機に支配されており、ティンパニも終始この動機を打つ。 冒頭の動機は演奏家の解釈が非常に分かれる部分である。ゆっくりと強調しながら演奏する指揮者もいれば、Allegro con brio(速く活発に)という言葉に従ってこの楽章の基本となるテンポとほぼ同じ速さで演奏する指揮者もいる。往年の大指揮者には前者の立場が多く、この演奏スタイルがいわゆる「ダダダダーン」のイメージを形成したと考えられる。しかし、近年では作曲当時の演奏スタイルを尊重する立場から後者がより好まれる傾向にある。ハインリヒ・シェンカーによると、この8音は全体でひとつの属和音のような機能を果たしており、最後のD音に最も重点があるとされている。 この動機を基にした主題を第1主題として、古典的なソナタ形式による音楽が展開される。第2主題は、ソナタ形式の通例に従い第1主題とは対照的な穏やかな主題が採用されている。ただし第2主題提示の直前に、ホルンが第2主題の旋律の骨格を運命の動機のリズムで提示することで第1主題部から第2主題部へのスムーズな連結が図られ、ふたつの主題を統制する役割を果たしている。また、第2主題においても運命の動機のリズムが対旋律としてまとわり付く。この楽章は動機の展開技法に優れたベートーヴェンの、最も緊密に構成された作品のひとつとなっている。 なお、ソナタ形式における提示部の繰り返しの有無は演奏家の解釈によってさまざまだが、この楽章の提示部の繰り返しが省略されることはほとんどない。例外として、ブルーノ・ワルターが反復せずに演奏している他、アルトゥーロ・トスカニーニの放送録音の中にも反復なしの演奏がある。 提示部では、第2主題が提示される直前に、ハ短調の主和音(C、Es、G)からC、Es、Ges、Aからなる減七の和音に移行し、それが変ホ長調のドッペルドミナントとして機能し、変ホ長調の属和音に解決して、第2主題がハ短調の平行長調の変ホ長調で現される。対して再現部では、対応する箇所で、ハ短調の主和音(C、Es、G)から同じ減七の和音に移行するが、Gesが異名同音のFisで表記され、今度はそれがハ長調のドッペルドミナントとして機能し、ハ長調の属和音に解決して、第2主題がハ短調の同主調、ハ長調で再現される。
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