笑明館
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美緒子(みおこ) マルタの「お隣さん」として最初に登場する女性。『第1部』第1巻/第4話より登場。上野にある国立子ども図書館に司書として勤務。児童文学に造詣が深く、マルタにおすすめの本を色々紹介している。マルタとはよく食べ物をお裾分けし合っている。実家は岡山で、姉がいる。温厚な性格で誰にでも優しいが、マルタと神永、由利絵の3人だけで夜のドライブに行って自分だけ置いてきぼりにされたと知ると(3人が出発する時に美緒子は仕事で不在だった)、流石にむくれて3人の前でその場にふて寝した。また、バックパッカーとして東南アジアを巡っていたことがある。 『第1部』第7巻の特別番外編として美緒子視点で描かれた「わたしのおとなりさん。」がある。 『第2部』では、マルタとの再会を登場人物の中でも特に喜び、マルタと共に前田の自宅でヨモギうどんを食べた時にはヨモギの花言葉(幸福、平穏、けっして離れない)に心情を重ね、再びマルタと過ごせる日々への嬉しさを噛み締めていた。 由利絵(ゆりえ) 笑明館の住人として2番目に登場する女性。『第1部』第2巻/第16話より登場。北海道出身の会社員(職種や勤め先は不明)。笑明館ではどちらの階に住んでいたかは不明。眼鏡を掛けている。美緒子同様、よくマルタに食べ物を差し入れてくれる。北海道のプロ野球チームのファンで、よく同僚を誘って野球観戦に出掛けているらしい。店主が同じチームを贔屓する居酒屋に、マルタと行ってテレビで野球観戦をした事も。 生真面目で常識的な性格で、暴走しがちな神永や由佳、マルタを美緒子と共に止める事が多い。マルタは由利絵を(年上の神永も含めて)「みんなのお姉さん的存在」と評している。 『第2部』第1巻の番外編「春うらら 〜新生活、こんなことがありました〜」では、大胆にヘアスタイルを変えた神永の陰で、ひっそりもみ上げを切ったことが明らかに。職場の新人指導で日々疲れ気味で、マルタの住まいで由佳にお灸をしてもらうこともあった。 神永(かみなが) 笑明館の住人として3番目に登場する女性。『第1部』第2巻/第17話より登場。1月18日生まれ。笑明館の住人の中で彼女だけが名字で呼称される。マルタ曰く笑明館のボス。町田の医院に勤める女医で、酒好き。酔うと2階にあるマルタの部屋を1階の自室と間違えて度々訪問する。独学で美大を目指しており、近所の実家を離れアパートの自室をアトリエとして絵画の勉強に励んでいる。神永の部屋には風呂が付いており、マルタの部屋より家賃が高い。風呂の無い部屋に住むマルタは、頻繁に彼女の部屋のシャワーを借りている。多忙で、時々マルタをお駄賃ありのお使いに行かせている。マルタの料理の腕を評価し、材料代を払って食べ物を作らせることも。小夜(さや)という小学生の姪(姉の子供)がいる。 『第2部』では、美大に合格して医院を退職。学生として絵画を学んでいる。尚、副収入を得るためアルバイトとして医師の仕事も時々続けている模様。『第1部』同様、マルタの住まいで笑明館の元住人達と宴会を度々開いている。第1巻の番外編「春うらら 〜新生活、こんなことがありました〜」ではマルタの住まいに歯ブラシなどの私物を着実に増やしており、半同棲のような感じになっている。 由佳(ゆか) 『第1部』の終盤に登場し、最後の笑明館の住人となる女性。『第1部』第11巻/第155話より登場。大阪出身の鍼灸師で、東京に住む師匠のもとで学びながら働くために上京。笑明館には2階に住んでいた。笑明館の住人の中では一番小柄。大阪出身らしく金銭や損得に煩い一方、関東で典型的な関西人としてのリアクションを求められる事に辟易している。師匠が「医食同源」の考えを重視しているので、食材や料理と健康に関する知識が豊富。由佳本人も料理上手で、マルタときのこのちらし寿司を作ったり、神永と東西雑煮対決をして白味噌仕立ての関西風雑煮を作ったりもしている。マルタをツボマッサージした時、まったく凝りが無いマルタのストレスフリーな身体に驚愕したが『第2部』ではマルタの肩をさわった際に少し凝りがあることを発見。就職して肩凝りが出来た事実に、マルタは逆に喜んでいた。 前田 小春(まえだ こはる) 笑明館の大家。『第1部』第2巻/第18話より登場。京都出身の老齢の女性。朝食をごちそうしたり、盆踊りの浴衣を貸すなど、何かとマルタの面倒を見ている。京都から関東に嫁入りした時に持ってきた糠床を大切に世話しており、マルタも野菜を持ち寄り間借りして漬けさせてもらっている。また、節分の際には住人に豆撒きを指示するなど季節行事に拘る一面も持つ(『第1部』第2巻/第23話。本人は未登場)。孫が4人いて、そのうちの1人は男性カメラマン。 『第1部』終盤で老朽化や耐震性の問題で笑明館が取り壊されると、行き場を失ったマルタに(息子が住んでいた)自宅の離れを無償で提供。『第2部』にも登場し、マルタの住まいの連絡先として自宅の電話を貸している。
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