秩父祭の屋台行事と神楽
名称: | 秩父祭の屋台行事と神楽 |
ふりがな: | ちちぶまつりのやたいぎょうじとかぐら |
種別1: | 風俗習慣 |
保護団体名: | 秩父屋台保存委員会,秩父神社神楽保存会 |
指定年月日: | 1979.02.03(昭和54.02.03) |
都道府県(列記): | 埼玉県 |
市区町村(列記): | 秩父市 |
代表都道府県: | 埼玉県 |
備考: | 12月3日、6日 |
解説文: | この屋台行事と神楽の行なわれる秩父祭は、秩父地方の大社秩父神社の例大祭であり、とくに三日の夜行なわれる笠鉾・屋台の曳行と花火は、豪壮華麗をきわめ、祭りの山場として「秩父夜祭」の名で親しまれている。この祭の豪華な笠鉾・屋台が江戸時代後期に作り出されたのは、当時秩父盆地一帯の養蚕が盛んになり、今の秩父市が絹織物の集散地として活気を呈した社会経済情勢を反映したものである。 十二月三日の祭礼当日、各町内から前日までに組み立て、飾り立てられた二基の笠鉾と四基の屋台が曳き出され、屋台は町中や神社境内で、これを展開して舞台とし、そこで歌舞伎芝居を上演する。その後、秩父神社境内に集まった屋台等は、宵から笠鉾を先頭にお旅所【たびしよ】まで曳行される。ことにお旅所前の団子坂の曳上げは豪壮で、波音になぞらえたといわれる秩父屋台ばやしの調子もひときわ激しさを増す。お旅所での勢ぞろいののち、夜半には各町内へ帰還する。また、この秩父祭には、三日と六日に神楽殿などで神楽が演じられる。この神楽は現在三十五座の曲を伝え、関東一円に分布する江戸神楽とは異なる構成と芸統を示すものである。 笠鉾・屋台は、わが国の屋台の代表的なものとしてすでに国の重要有形民俗文化財に指定されているが、この町衆による豪壮な笠鉾・屋台の曳行と屋台で上演される歌舞伎芝居、秩父ばやしなどの屋台行事と地方的特色を有する神楽は、祭礼の中で行なわれる行事の代表的なものの一つである。 |
秩父夜祭
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 07:32 UTC 版)
秩父夜祭(ちちぶよまつり)は、毎年12月1日から6日に埼玉県秩父市で行われる秩父神社の例祭である[2][3]。12月2日が宵宮、12月3日が大祭であり、提灯で飾り付けられた山車(笠鉾・屋台)の曳き回しや、冬の花火大会で全国的に知られている。祭りは寛文年間から続くとされ、300年以上の歴史がある。日本屈指の極めて豪華な祭りであり、一連の行事が国の重要無形民俗文化財に指定されている。
- ^ “Festivals in Chichibu”. Chichibu Area Tourism Organization. 2021年11月9日閲覧。
- ^ はじめに
- ^ 浅賀 2009, p. 401.
- ^ 秩父夜祭とは
- ^ 秩父夜祭
- ^ “21世紀に残したい・埼玉ふるさと自慢100選”. 日本百選 都道府県別データベース. 2019年5月6日閲覧。
- ^ “秩父夜祭山車引き回し中止 神事は例年通り実施へ”. 読売新聞. (2020年9月12日) 2020年9月13日閲覧。
- ^ “秩父夜祭、3年ぶり「屋台・笠鉾」曳き回し決定 6基の山車、市中心部へ 19年は2日間で客24万4千人”. 埼玉新聞. (2022年10月21日) 2022年10月30日閲覧。
- ^ 埼玉県の養蚕・絹文化の継承について(埼玉県農林部生産振興課)
- ^ 「かさほこ」と読まれることもある
- ^ a b “秩父夜祭 下郷笠鉾に車輪トラブル 残念…「御旅所」集結できず”. 東京新聞. (2023年12月5日) 2023年12月5日閲覧。
- ^ 妙見七ツ井戸の伝説
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