福澤朗とは? わかりやすく解説

福澤朗

(福澤ジャストミート朗 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 21:04 UTC 版)

ふくざわ あきら
福澤 朗
2010年12月、総務省にて
プロフィール
本名 福澤 朗
愛称 ジャストミート[1]
出身地 日本 東京都新宿区
生年月日 (1963-09-14) 1963年9月14日(61歳)
身長 180 cm[2]
血液型 O型
最終学歴 早稲田大学第一文学部哲学科教育学専修
所属事務所 オールラウンド
職歴 日本テレビアナウンサー
活動期間 1988年 -
ジャンル 報道情報バラエティ
配偶者 既婚
公式サイト 福澤朗プロフィール
出演番組・活動
出演中 開運!なんでも鑑定団
『日経スペシャル 関西リーダー列伝』
出演経歴 全日本プロレス中継
アメリカ横断ウルトラクイズ
全国高等学校クイズ選手権
とんねるずの生でダラダラいかせて!!
ズームイン!!朝!
ズームイン!!SUPER
エンタの神様
真相報道 バンキシャ!

福澤 朗(ふくざわ あきら、1963年9月14日 - )は、日本の男性フリーアナウンサー(元日本テレビアナウンサー)、タレント総合司会者ニュースキャスター俳優である。

来歴

生い立ちから日本テレビ入社

1963年9月14日、東京都新宿区に生まれる。早稲田中学校・高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科教育学専修を卒業。大学在学中に俳優の道を模索し、1984年演劇集団 円の研究生となるが、研究所最終年の団員昇格選考で落選したため役者への道を断念する。円の研究生時代の1986年に、日本テレビ系ドラマ『火曜サスペンス劇場・魔性の星の女』、フジテレビ系ドラマ『花嫁衣裳は誰が着る』『時にはいっしょに』に端役で出演したことがある。

2年留年したのち、1988年3月に大学を卒業。同年4月に日本テレビへ入社する。同期には関谷亜矢子永井美奈子村山喜彦小栗泉らがいる。同年にフジテレビアナウンサーになった八木亜希子は大学時代からの友人。

局アナ時代

全日本プロレス中継』の実況に抜擢されると、スタン・ハンセンウエスタン・ラリアット小橋建太ムーンサルトプレス川田利明の顔面蹴りの際に「ジャストミート!!」、三沢光晴のダイビング・エルボーの際に「ファイヤー!!」とそれぞれ連呼したことで認知度を高める。同番組の「プロレス・ニュース」のコーナーでは「プ・プ・プ・プロレスニュゥ〜ス」のタイトルコールで印象を残すとともに、「福沢ジャストミート朗」として黒縁眼鏡に白い鉢巻を巻いて話題となる。1990年代はプロレス以外の番組でも「福澤ジャストミート朗」名義で多数の番組に出演した。なお、「ジャストミート!!」を実況で使用しはじめた頃は、のちの時代のようにシャウトする形でなく、技が決まったことを冷静に伝える台詞として用いていた。

1991年、フリーに転身した福留功男の後任として『全国高等学校クイズ選手権』『アメリカ横断ウルトラクイズ』の2代目総合司会となる。頭に鉢巻を巻いたスタイルでバラエティ番組に数多く出演するようになり、『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』ではタレントに混じって体当たり企画にチャレンジして話題になった。『ズームイン!!サタデー』初代総合司会を経て、1998年、福留から引き継いで『ズームイン!!朝!』3代目総合司会となる。番組が2001年に『ズームイン!!SUPER』にリニューアルされてからも総合司会を続投したが、2003年1月31日をもって降板した。この降板をめぐっては、共演する大桃美代子との確執が原因であると報道された[3]

当時の日本テレビから受けた期待は大きく、『ウルトラクイズ』『高校生クイズ』『ズームイン』は福留から、『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』は元フジテレビアナウンサーの逸見政孝から、『摩訶!ジョーシキの穴』は尊敬する古舘伊知郎から、それぞれ総合司会を受け継いだものである。

フリーアナウンサーに

2005年6月30日に日本テレビを退社し、7月1日に番組制作会社イースト系列の「イーストプロダクション」に所属。その後、同社のマネジメント部門「ノースプロダクション」にアナウンサーとして初めて在籍する。7月1日にニッポン放送高田文夫のラジオビバリー昼ズ』、7月6日に文化放送吉田照美のやる気MANMAN!』にゲスト出演。同年8月4日、フジテレビ『とんねるずのみなさんのおかげでした』の「新・食わず嫌い王決定戦」に出演し、日テレ以外のテレビ局の番組に初めて登場する。8月27日には裏番組である日テレ『24時間テレビ28』とコラボレーションしたテレビ朝日SmaSTATION!!』にゲスト出演し、9月19日にはTBSDOORS!』(18時55分 - 22時54分)で日テレ以外のテレビ局で初の実況を務めた。2005年12月9日には関西テレビさんまのまんま』にゲスト出演している。

2006年10月からはTBS『ピンポン!』の総合司会を務め、全曜日のテレビ番組でレギュラーを受け持つ。2008年5月5日にはNHK総合『ママがのぞいた子どもの時間』で司会を担当し、NHKの番組に初出演を飾った。2016年4月、石坂浩二の後任としてテレビ東京開運!なんでも鑑定団』の司会に就任した。

2020年11月30日、15年間所属したノースプロダクションを退所。12月1日よりオールラウンド所属となる[4]

2021年3月28日、番組放送開始当初かつ局アナウンサー時代から18年半にわたって務めた日本テレビ『真相報道 バンキシャ!』の総合司会を降板し[5][6]、日本テレビアナウンサーの桝太一に後を託した。

人物

  • 特技は卓球[7]。趣味は日本酒を飲むこと、樹木ウォッチング。鉄道ファン、メダカ好き。好物は和菓子で、自らを「あんこマン」と称する[8]
  • 家庭環境からか、日本テレビに入社するまではプロレス観戦はおろか、『全日本プロレス中継』やテレビ朝日ワールドプロレスリング』を視聴したこともなかったという。『全日本プロレス中継』の実況担当を言い渡されたのちは、技の名前を覚えるのに苦労しつつも、古舘伊知郎(元テレビ朝日アナウンサー、現在フリーアナウンサー)のF1実況や古舘が実況を務めていた1987年3月以前の『ワールドプロレスリング』の実況を聞きながらプロレス実況を勉強したという[9][注 1]
  • 高校生クイズ』2代目総合司会者に就任した当初は、プロレス実況で用いる「ジャストミート!!」を決め台詞として使う予定だった。だが、番組スポンサーのライオンと競合する花王が洗剤「ジャスト」を販売していたことから、沖縄大会の開催前に「『ジャストミート!!』は用いない」との判断を日本テレビから告げられ、前任司会者の福留功男の決め台詞「燃えているか」を英語にした「ファイヤー!!」に変更した[10][11][注 2]
  • 自身の愛称となった「ジャストミート!!」の台詞は発表直後からかなりのインパクトを放ち、1991年12月13日にTBS系列『金曜テレビの星!』枠で放送された『1億2000万人の流行語大賞II』でも『ウルトラクイズ』のワンシーンとして紹介された。
  • 赤塚不二夫2008年に死去)の漫画のファンで、小学生時代に友人たちと赤塚の仕事場「フジオプロ」へサインをもらいに行ったことがある。その際に応対した人物が漫画家の北見けんいち(当時は赤塚のアシスタント)で、赤塚のサインとともに北見のサインももらった。赤塚とは同じ誕生日でもあった(赤塚は1935年生まれ、福澤は1963年生まれ)。

出演履歴

★はレギュラー出演中(連載中)、〇は不定期出演中

日本テレビ時代

報道・情報番組(フリー後も含めて)

期間 番組名 役職 備考
1988年10月2日 1990年3月25日 NFL Touchdown 司会 同局入社後初の担当番組
1989年4月2日 1989年9月24日 週刊文珍 ニュースコーナーキャスター
1990年代 2005年6月 NNNニュースプラス1 随時出演 両番組とも平日版にて、独自のバラエティニュース速報時のみにゲストとして出演
NNNきょうの出来事
1996年4月6日 1998年8月29日 ズームイン!!サタデー 司会
1996年10月27日 2002年1月27日 特命リサーチ200X レギュラー出演 松岡ルーム一員『松沢明』役として出演
1997年10月 1998年8月 NNN24 シフト勤務キャスター 数多くの番組を抱えていたうえ、1998年からは帯番組を担当したことから担当機会は少なかったが、2005年上半期に『午後いちジャーナル』で何度かキャスターを務めた
1998年9月1日 2001年9月28日 ズームイン!!朝! 司会
2001年10月1日 2003年1月31日 ズームイン!!SUPER
2002年10月6日 2021年3月28日 真相報道 バンキシャ! 2005年7月3日放送からフリーとして出演

バラエティ・スポーツ・単発特別番組(フリー後も含めて)

テレビドラマ
映画
吹き替え

フリー転向後

テレビ

報道・情報番組

期間 番組名 役職
2006年4月 2006年8月12日 ぴーかんバディ!TBS 司会
2006年8月19日 2007年2月 人間!これでいいのだ(TBS)
2006年10月 2009年3月 ピンポン!(TBS)[12] 総合司会
2011年11月2日 ためしてガッテン(NHK総合) ゲスト出演
2011年11月5日・2012年12月2日 幸せの黄色い仔犬中京テレビ
2012年3月11日 「復興テレビ」みんなのチカラ 3.11(日本テレビ) 『復興列車』からの中継出演
2015年11月14日 現在 朝だ!生です旅サラダ朝日放送 ゲストの旅での随時出演
2021年3月27日 現在 日経スペシャル 関西リーダー列伝(テレビ大阪 キャスター

バラエティ・スポーツ関連・単発特別番組・ドラマ出演

ウェブテレビ

ラジオ

ゲーム

イベント

映画

MV

テレビドラマ

配信ドラマ

  • Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ「まんたろうのラジオ体操」(2022年2月、Hulu) - アナウンサー 役

テレビアニメ

CM

雑誌

  • 卓球王国 『ジャストミート・ピンポン』 連載★

舞台

日本テレビの後輩アナウンサーを集めて2004年、「福澤一座」を結成。自ら書き下ろした脚本で演出も手がけ、演劇集団キャラメルボックスの協力で上演した。

著書

  • 麹町の翔んだいっぱい喰わせ者(日本テレビ、1992年10月) ISBN 978-4820392378
  • ジャストミートは目で殺す(ぴあ、1993年11月)
  • 昭和最後のアナウンサー(弘文堂、2003年10月) ISBN 978-4335950346
  • 声と言葉の教科書〜勝てる日本語・勝てる話し方〜(東京書籍、2009年7月) ISBN 978-4487802081
  • “また会いたい”と言わせる話し方、伝え方(講談社、2012年2月)

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 古舘伊知郎は、福澤の日本テレビ入社の1年前である1987年3月に『ワールドプロレスリング』の実況を降板。
  2. ^ なお、『ウルトラクイズ』では花王が放送枠の『木曜スペシャル』のスポンサーに付いていた。
  3. ^ 後輩の松本志のぶもレストランのウェイトレス役で出演している。
  4. ^ 全日本プロレス中継退任後、12年ぶりのスポーツ実況
  5. ^ ピンボールランナーでは伊藤利尋の代役。
  6. ^ ちなみに梅田は前述・福留功男のものまねもしていた。

出典

  1. ^ 福澤朗 プロフィール
  2. ^ 福澤朗のプロフィール 日本タレント名鑑
  3. ^ 『ゲンダイネット』2003年11月15日付
  4. ^ 福澤朗、渡辺謙先輩とジャストミ~ト!今月から「オールラウンド」所属 ドラマ「逃亡者」で初共演「幸せ」 スポニチアネックス 2020年12月5日
  5. ^ 福澤朗、日テレ「バンキシャ!」来年3月で卒業 後任は桝太一アナ”. スポニチアネックス. スポーツニッポン新聞社 (2020年12月29日). 2020年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月30日閲覧。
  6. ^ 「ZIP!」「スッキリ」「バンキシャ!」のMCが2021年4月から交代”. ザテレビジョン. KADOKAWA (2020年12月29日). 2020年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月30日閲覧。
  7. ^ 元日テレアナ・福澤 朗 インタビュー 42歳で再会して気づいた卓球の「超絶魅力」”. FRIDAYAデジタル. 講談社 (2025年2月9日). 2025年6月5日閲覧。
  8. ^ 大人の週末2011年9月号
  9. ^ 福澤朗 ブレークきっかけとなったプロレス中継担当 「僕はマネできない…」と思ったアナウンサー”. スポーツニッポン (2023年6月19日). 2023年6月18日閲覧。
  10. ^ 福澤 『昭和最後のアナウンサー』 P134。ただし『QUIZ JAPAN Vol.5』(セブンデイズウォー 2015年12月)での日高大介との対談では「日本テレビ側の自主規制的な判断ということでNGワードとなった」と語っている。
  11. ^ 福澤朗 決めゼリフ誕生秘話明かす 「ファイヤー!」は前代未聞の大ピンチから生まれた”. スポーツニッポン (2021年1月31日). 2021年1月31日閲覧。
  12. ^ a b c 福澤朗 - オリコンTV出演情報
  13. ^ 福澤朗:卓球の実況を初担当 テレ東「世界卓球2013」”. まんたんウェブ (2013年5月7日). 2018年7月26日閲覧。
  14. ^ 朝青龍を押し出したら1000万円”. AbemaTV(アベマTV) (2017年12月31日). 2017年12月31日閲覧。
  15. ^ 映画『ノルマル17歳。-わたしたちはADHD-』作品情報”. 映画.com. エイガ・ドット・コム (2024年4月6日). 2024年4月7日閲覧。
  16. ^ 溝端淳平が「世にも奇妙な物語」で主演、雑誌を圧縮する競技に命を懸ける”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年10月25日). 2023年10月25日閲覧。
  17. ^ 『ブラックペアン2』“天城”二宮和也の父親役に大和田伸也 福澤朗は厚生労働省の職員役”. マイナビニュース. マイナビ (2024年8月25日). 2024年8月25日閲覧。
  18. ^ “綾瀬はるか『ぎぼむす』キャスト第2弾発表 福澤朗、武田鉄矢、川田裕美ら”. ORICON NEWS (Oricon ME). (2021年12月18日). https://www.oricon.co.jp/news/2218170/full/ 2022年12月18日閲覧。 
  19. ^ "味方良介&福澤朗『DCU』最終回にゲスト出演 キーパーソンを熱演". ORICON NEWS. oricon ME. 19 March 2022. 2022年3月19日閲覧
  20. ^ “福澤朗アナ、大河ドラマに初出演 『どうする家康』“織田家の双璧”と呼ばれる宿老役”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年6月16日). https://www.oricon.co.jp/news/2283211/full/ 2023年6月16日閲覧。 
  21. ^ 櫻井翔主演「放送局占拠」戸次重幸、福澤朗、片岡礼子、齊藤なぎさら新キャスト9名”. 映画ナタリー. ナターシャ (2025年6月9日). 2025年6月9日閲覧。
  22. ^ アイス「パピコ」CM発表会 白熱!“パピプペパピコゲーム””. 電通報 (2015年6月29日). 2015年7月3日閲覧。
  23. ^ ““トップアイドル”中居正広、福澤朗の寝起きドッキリ&楽屋突撃にも動じず”. ORICON STYLE. (2016年9月2日). https://www.oricon.co.jp/news/2077798/full/ 2016年9月2日閲覧。 
  24. ^ “『デレステ』中居正広出演のCM第4弾!”アイドルだけの運動会”放映開始”. ファミ通App. (2016年12月21日). https://app.famitsu.com/20161221_926463/ 2016年12月26日閲覧。 
  25. ^ ザテレビジョン. “福澤朗が“肉”自慢バーガーに吠える!「世界のうまさに、ジャストミーーーーート!」 (1/2) | 芸能ニュースならザテレビジョン”. ザテレビジョン. 2020年8月2日閲覧。
  26. ^ 『三國志 覇道』1周年記念テレビCMの放映がスタート!|1周年記念還元キャンペーンも | スマホゲーム情報ならファミ通App”. ファミ通App. 2021年9月10日閲覧。
  27. ^ 著書「麹町の翔んだいっぱい喰わせ者」より。
  28. ^ 関向良子のブログ - 高校生クイズ より。

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「福澤朗」の関連用語

福澤朗のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



福澤朗のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの福澤朗 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS