神戸新聞杯
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東京優駿の後は、北海道沙流郡門別町のファンタストクラブで夏休みを過ごす。秋は9月22日、菊花賞のトライアル競走である神戸新聞杯(GII)で復帰、単勝オッズ2.1倍の1番人気に推された。以降人気は、ノーリーズン、宝塚記念3着のローエングリンと続いた。スタートから中団を追走、最終コーナーでは、先行馬群に阻まれ、進路を確保できず追い上げることができなかった。直線で前が開いて進路を得ると、他すべて差し切り、大外からノーリーズンの追い上げに2馬身半差をつけて入線。重賞2勝目を挙げた。鞍上だった岡部はこのレースについて後年、「(今までは)背中が弱くてゲートをフワッとしか出ていかなかったのに、神戸新聞杯のときは自分から出て、自分からハミをかんでいった。(今まで)そんなことはできなかった馬が前向きになって走り、こちらから見えていたマイナス面をまったく見せなかった(カッコ内補足加筆者)」という。 その後については、神戸新聞杯参戦前の時点で選択肢は二つ存在していた。3歳馬のみが出走を許されるクラシック最終戦で、芝3000メートルで行われる菊花賞。そして、秋の古馬王道GI路線の初戦であり、出走馬のほとんどを古馬が占め、芝2000メートルで行われる天皇賞(秋)である。藤沢は神戸新聞杯決着直後、検量室でシンボリクリスエスの鞍を外していた際、和田孝弘に「この馬は相当強いから、天皇賞に持って行きましょう」と提案。孝弘はすぐに承諾し、次走が天皇賞(秋)に決定する。 藤沢は後年、「彼(シンボリクリスエス)は、距離が延びても押し切れるだけのパワーも持っていたが、明らかに2000メートルがいい馬で、古馬相手でも天皇賞のほうが勝てる可能性は高い(カッコ内補足加筆者)」と考えていた。
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神戸新聞杯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:53 UTC 版)
「ワグネリアン (競走馬)」の記事における「神戸新聞杯」の解説
ダービー翌日にノーザンファーム天栄へ入り、夏休みとなる。秋の目標は、クラシック第3弾の菊花賞以外の「別路線」とし、始動戦は菊花賞のトライアル競走である神戸新聞杯とした。この時、神戸新聞杯以降の目標は定めていなかった。神戸新聞杯の約1か月前である8月22日、栗東に帰厩する。ダービーと同じように神戸新聞杯も、当然主戦騎手の福永が騎乗する予定だったが、福永がその1週間前に落馬し、馬に頭を蹴られてしまう。福永は、その日の騎乗を全うした後に受けた検査の結果、頭蓋骨骨折並びに気脳症の診断だったと広く知れ渡った。それでも福永は神戸新聞杯に騎乗する意向を示していたが、しばらくして騎乗を断念。代わって以前、ワグネリアンに調教に騎乗した経験のある藤岡康太が起用された。 9月23日、藤岡とともに神戸新聞杯(GII)に臨む。菊花賞を目指すエポカドーロも参戦し、2000年のエアシャカール対アグネスフライト以来18年ぶりとなる、皐月賞優勝馬と東京優駿優勝馬の対決が実現した。共にオッズは2.7倍だったが、微差でエポカドーロが1番人気となり、ワグネリアンが2番人気だった。ワグネリアンはスタートから中団を追走する。エポカドーロはスタートで躓き、後方を追走していた。ワグネリアンは外から進出し、直線では逃げるメイショウテッコンなど先行勢を捉えた。残り50メートルで先頭に立ち、メイショウテッコンや大外から追い上げるエタリオウを退けて先頭で入線する。重賞3勝目、藤岡にとってはこれがJRA通算500勝目だった。 菊花賞の優先出走権を得たものの、予定通り見送った。陣営は次なる目標を天皇賞(秋)に定めたが、それから思うように疲労を回復できなかった。出走登録こそしたものの、将来のことを考えて回避し、ノーザンファーム天栄に放牧に出された。その後、戦線復帰することなく年内全休する。この年のJRA賞では、全276票中88票を集めて、最優秀3歳牡馬の次点だった。受賞したのは、有馬記念や毎日杯、新潟記念を優勝、ダービー5着のブラストワンピースだった。
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神戸新聞杯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 00:15 UTC 版)
着順馬番競走馬名性齢騎手斤量タイム着差単勝オッズ人気1着 2 コントレイル 牡3 福永祐一 56 2:12.5 001.1 1 2着 18 ヴェルトライゼンデ 牡3 池添謙一 56 2:12.8 2馬身 020.3 3 3着 5 ロバートソンキー 牡3 伊藤工真 56 2:12.8 クビ 112.7 14 4着 11 ディープボンド 牡3 和田竜二 56 2:13.0 1馬身 023.5 4 5着 13 ターキッシュパレス 牡3 富田暁 56 2:13.1 3/4馬身 191.0 17 7着 4 レクセランス 牡3 松山弘平 56 2:13.4 102.8 13 9着 6 マンオブスピリット 牡3 M.デムーロ 56 2:13.5 055.1 9 11着 3 ビターエンダー 牡3 吉田隼人 56 2:13.7 039.4 6 天候:晴、馬場状態:良第68回神戸新聞杯(GII)は9月27日、中京競馬場芝2200メートルにて、18頭が出走し行われた競走である。無敗の二冠馬コントレイルが単勝オッズ1.1倍の1番人気であった。単勝支持率は、レース史上最高の2005年(第53回神戸新聞杯)ディープインパクトの支持率、78.5パーセントに次いで2番目となる72.6パーセントを記録した。続く2番人気には、1勝クラスの葉牡丹賞で2歳芝2000メートルのJRAレコードで勝利したのち、骨折で休養し10ヶ月ぶりの復帰戦となった無敗のグランデマーレが、19.9倍の支持となった。それ以下は20倍台のヴェルトライゼンデ、ディープボンド、マイラプソディが5番人気までに収まった。 スタートからパンサラッサが抜け出し、強い向かい風の中逃げの手を打つ。グランデマーレが2番手、コントレイルは中団につけ、ヴェルトライゼンデは後方に位置した。1000メートルを59.9秒で通過し、パンサラッサが先頭のまま最後の直線に進入。まず好位にいたディープボンドが抜け出しを図る。しかし、抜け出したことで空いたスペースを中団にいたコントレイルが用い、加速し先頭に進出。後続と差を広げ、「"持ったまま"の手応え」(優駿)「ノーステッキでの大楽勝」(週刊Gallop)で先頭のまま入線。後方から追い上げたヴェルトライゼンデは外から末脚を見せたが、コントレイルには敵わず、内で2番手に抜け出していたロバートソンキーをクビ差ばかり捕らえたのみで2番手での入線となった。2番人気のグランデマーレは直線で失速しブービー賞17着、5番人気のマイラプソディは競走中に鼻出血を発症し最下位に沈んだ。 神戸新聞杯におけるレース全体の売上は83億9513万7500円。これはサートゥルナーリアが優勝した前年に比べて 190.5パーセントの大幅な売上増であり、コントレイルの父でるディープインパクトが制した2005年の売り上げを約79億6000万円を上回る、神戸新聞杯売上のレコードをマークした。また、当日のWIN5(5重勝単勝式)の売り上げは10億908万300円となり、2012年12月23日以来となるWIN5売り上げ10億円超えを記録した。圧倒的人気のコントレイルがいたため、指定レースの1つを1頭に絞れたことが影響したと考察されている。 柴田政人は「『強い』以外の言葉が見当たらない、圧倒的なパフォーマンスだった。」と表現。菊花賞について、好位や中団でも競馬ができることや折り合いがスムーズであることから「心配無用」「視界は良好」と評した。 上位3頭(コントレイル、ヴェルトライゼンデ、ロバートソンキー)に菊花賞への優先出走権が与えられた。
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神戸新聞杯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 16:34 UTC 版)
2019年9月22日 第67回神戸新聞杯(GII)着順馬名性齢騎手斤量タイム着差人気1サートゥルナーリア 牡3 C.ルメール 56 2:26.8 1 2ヴェロックス 牡3 川田将雅 56 2:27.3 3馬身 0.5 2 3ワールドプレミア 牡3 武豊 56 2:27.5 1馬身1/4 0.8 6 神戸新聞杯はサートゥルナーリアが制した。ノーステッキで2着のヴェロックスに3馬身離して、ルメールは「向正面も冷静に走っていた。3、4コーナーで外へ出してから加速し、すごくいい脚を使ってくれた」とし、「スーパーホースだと思います」と評価した。なお3着のワールドプレミアは次走の菊花賞でGI初制覇を挙げており、ヴェロックスは同じく菊花賞で3着となった。
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