真言宗から単独教団の体制とは? わかりやすく解説

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真言宗から単独教団の体制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 09:07 UTC 版)

真澄寺」の記事における「真言宗から単独教団の体制」の解説

1939年昭和14年9月1日ナチスドイツポーランド首都ワルシャワ侵攻欧州第二次世界大戦勃発。翌昭和15年には国策遂行のため全国民をもって組織する大政翼賛会発足した昭和16年になると日本国情切迫日米開戦避け難い状況となり、高度国防国家体制確立のためとあって大政翼賛会諸策一段と強硬に推し進められ、民間の諸団体はほとんど解体された。代わって生まれたのが、産業報国会農業報国会大日本婦人会などである。各報国会傘下小企業大企業吸収あるいは合併して下部組織をできる限り簡素化したこのような状況にあって単独宗教団体だけが超然としていることは勿論許されなかった。宗教報国会生まれ宗教団体にも再編成の風が強まっていた。当時真言宗多数諸派分かれており、政府民間団体再編成強行したのは、一に上意下達簡明な筋を通すことにあり、一つ宗旨において多数宗派存立することは、もとより認められるところではなかった。 ここに真言宗大同団結国策の下に行われ文部省主導のもと真言宗の「派名」を解消して、ただ一つ巨大な大真言宗になった。従って、「立川不動尊教会」も、従来真言宗醍醐派立川不動尊教会であったのが、「真言宗 立川不動尊教会となったこの間宗教団体法規制従い従来の立照講、清瀧講を糾合し、文部省宗教局に「常宝会」を届け出1942年4月21日付で認証得たキリスト教をはじめ宗教弾圧激化するなか、戦時体制下での布教活動円滑に備え各地点在する信徒を軸に支部形成した四ッ谷日本橋帝都圏にも活動広がった。常宝院主となって神仏分離令廃仏毀釈修験道廃止令以来荒廃たどった堂刹「一住坊」の復興果たし特命住職の任を果たした金剛院乗法印は、さらに本宗部への上行をかさね、1943年3月5日、傳戒大阿闍梨 醍醐寺座主 三宝院門跡佐伯恵眼大僧正の許、真言極の秘法金胎両部伝法灌頂』を畢えて「伝燈阿闍梨位」に就いた。この時期一般信徒のみならず盛名伝え聞いた他派属す修験行者多く参集するようになった。この同志結集戦後独立新たな宗団形成結んでゆく布石となった1945年昭和20年8月15日太平洋戦争終結見て戦時中あらゆる一挙に取り外された。戦時下故に合同行った真言宗各派も、再び各宗派ごとに分立(分派還元)し、それぞれ独立法人姿勢をとった。 この時を機に立川不動尊教会真言宗離れ新たな宗団形成独立した新体制となった新生醍醐派とは自然離脱のかたちとなった。ここにいずれの宗派にも所属しない単独宗団体制をとり、教師養成機関智泉寮 現 智流学院開設、まこと基礎行の充実独立宗団(教団)としての教理体系深化等に努めるなか、大般涅槃経を正依経とする唯一の仏教宗団となったかくして教説修行布教にも既成真言宗教義教説束縛されることなく出家在家双修という独自の地歩築き固め基盤確立することができた。 1946年昭和21年10月機関紙月輪げつりん)」を発行した。その発行名義人立川不動尊教会内の青年教養会」であった青年教養会は「月輪発行のほかに「教養座談会」(毎日定例開催)を主宰したが、同じ時期東京順天堂医院内にも内弟子中心とする「白百合教養会」が生まれた戦後の混乱期に、早くも青年層中核とする活動見られた。

※この「真言宗から単独教団の体制」の解説は、「真澄寺」の解説の一部です。
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