獏羅天(ばくらてん)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:23 UTC 版)
「疾風伝説 特攻の拓」の記事における「獏羅天(ばくらてん)」の解説
横浜の暴走族。通称「喧嘩の獏羅天」。伝統的な喧嘩族。先代、十五代会長の樽本要三の頃は、特隊に石動、"音速の四天王"須王も在籍していたが、ナツオや誠と走りの勝負を経て、"スピードの向こう側"に魅せられた須王が爆音に移籍。十六代になると石動が会長就任。その頃、三鬼龍のヒロシ、キヨシ、天羽が加わる。その後、天羽が音楽の世界に行くために離脱、チームを無視して勝手に暴れるヒロシとキヨシは破門になる。 石動は好き放題暴れる三鬼龍をシメようとするも押さえられず反撃にあい、なし崩しに三鬼龍が十七代獏羅天を名乗る。十七代は即日解散するものの、石動は鰐淵に潰されてしまい、会長不在のチームは「朧童幽霊」に止めを刺され、獏羅天は一度姿を消す。その後、那森須王が十八代を一人で再興するも、彼も最後はレースの世界に行ってしまった。 OB達の影響力も強い様子。また、特攻隊はチームの中でも重要な役割を持ち、特攻隊だけで本隊と別行動を取ることも多い。背中の看板は「喧嘩上等」「一撃打倒」。主な敵対者は破門にした風神、雷神。主な集合場所はカフェ「KIXS(キックス)」。 沢渡 弘志(さわたり ひろし) "韋駄天ヒロシ"の異名をとる元「獏羅天」の"地獄の一番機"。風神のドカジャンを着ており、キヨシとのコンビで風神雷神と呼ばれる。誰彼構わず暴れまわり、横須賀の暴走族「黒魔術師(ブラックマジシャン)」を2人だけで勝手に潰し、「獏羅天」を破門になる。しかし、破門後も全ての族を敵視する性格は変わっていない。拓とは小学校の同級生で、遠足の際に弁当を忘れて来た彼に拓が自分の弁当を分けてくれたことに恩義を感じ、以来拓の"マブダチ"となる。懇意のたまり場はゲームセンター「ロックオン」。 愛車は紫メタリックのZII(Z750-D1)。 稲楽 キヨシ(いならく キヨシ) "鬼のキヨシ"の異名をとる元「獏羅天」の"地獄の一番機"。雷神のドカジャンを着ており、ヒロシとのコンビで風神雷神と呼ばれ、2人で誰彼構わず暴れる。"ヒロシのダチは俺のダチ"ということで拓の友人になるが、当初は拓に対してやや懐疑的な発言をヒロシにしていた。いつもヒロシのZIIの後ろに乗っている。MPのジープをひっくり返す、武器にする為に標識をへし折る、ZIIを片手で担ぐなど、怪力の持ち主。気性は非常に荒いが、満腹の時は多少緩くなる性格はヒロシと一緒。コンビニの弁当を買い占める位、大食いである。 愛車はパッソルIIだが、本編では一度も搭乗している姿は描かれてない。 天羽 時貞(あもう ときさだ) 「獏羅天」の"龍神"。「セロニアス」という洗礼名(ミドルネーム)を持つ。いつも龍神のコートを着ており、かつてはヒロシ、キヨシと合わせて"三鬼龍"と呼ばれた。「獏羅天の切り裂き魔」、「顎の時貞」の異名があり、タイマンでは誰も勝てないぐらい強い、と緋咲に評される。また、16歳にしてギターのプレイは超一流で、ジミ・ヘンドリックスを敬愛している。極端に飽きっぽく自己中心的な性格の為、一時期は勝手にチームを離れ、しばらく「龍神」というロックバンドの下で音楽の世界に専念していた。その後、またチームに戻るも、その行動から彼の属していた特攻隊と本隊との確執を生み、仲間に裏切られることもあった。 実家は死の商人。日本人の父親とハーフの母親を持つ(クォーター)。褐色の肌と白金の髪、赤い瞳という身体的特徴を持つ。両親は共に米国の暴動で亡くなっている。それらを含む様々なことがトラウマとなり、かなり不安定な精神状態の持ち主で、一人の世界に入ってしまう事も多く、唐突に宮沢賢治の詩を口ずさむ癖がある。しかし”ブロウ”と呼ぶヒロシとキヨシとの和解や、拓との交流によって心が解放される実感を得て、「増天寺」でのライブでは、ジョー・サトリアーニの「フレンズ」を弾き、拓に捧げた。だが、ライブ直後、横浜ベイブリッジで事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。マブダチの拓には紅玉緋色の"SADOWSKY"のギター、単車"悪魔の鉄槌"、飼い犬の"ボルゾイ"アービィとルーファスを託した。 "兄弟(ブロウ)"ではないがロックンロールがわかる「麓沙亜鵺」の緋咲とは中学の頃の旧友で、彼が拓に敗北を喫したことを知り、一時は拓に強い怒りを見せていた。また、恋人の優理とは彼が中学生の頃からの付き合い。 愛車はノートンタイプのタンク、シングルシートとハーレーダビッドソン用も製造している部品メーカー、ルシファーズ・ハンマーのピストンとシリンダーを執事の桧原に組ませた"悪魔の鉄槌(ルシファーズ・ハンマー)"と呼ばれるヤマハ・SR。 那森 須王(なもり すおう) 元「獏羅天」。倫子の双子の兄で音速の四天王の一人。土方から誠とともに"スピードの向こう側"を聞かされ、その領域に魅せられる。十五代「獏羅天」からナツオ率いる六代「爆音小僧」に移籍するも、半村誠の死後単身オーストラリアに渡り、単車のレースに興じるようになる。その後インドネシアを経て日本に帰国すると、以前とはかけ離れた現状に激昂し、一人で「獏羅天」を再興する。最終的には、湘南での拓との単車勝負に敗れたことを契機に、土方と共にレースの世界へ。レーシングチーム獏羅天を結成する。龍也には非常に嫌われているが、「爆音小僧」のメンバーには憧れの目で見られており、多少の衝突を含むも比較的良好な関係。特に、拓には「爆音小僧」時代の伝説の"不倶戴天"仕様の特攻服を渡した。双子の妹である倫子に道を尋ねようとした中年男性を「失踪」させた噂も存在する。 愛車は、黒とゴールドメタリックに塗り分けられた、超どシャコのCB750K2。 石動 富夫(いするぎ とみお) 「獏羅天」第十六代会長。総長クラスの喧嘩はいつも引き分けに終わるこの漫画のセオリーに反して、天羽、ヒロシ、キヨシ、鰐淵等とモメてはいつも一方的にやられてしまう。特隊時代は須王にケリ一発でのされる。特隊上がりで、喧嘩チームを率いる割にはあまりいいところがない。 辻村 一樹(つじむら かずき) 「獏羅天」特別攻撃隊。勝手に動き回る天羽に対する制裁の意味で、幹部連にシメられる。 樽本 要三(たるもと ようぞう) 「獏羅天」十五代会長。現在は引退。
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