歌われる場面
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メロディのみの演奏についてはオールド・ラング・サイン#日本を参照。 日本の学校における卒業式では、仰げば尊しと共に古くからよく演奏される曲の1つとして知られている。 『NHK紅白歌合戦』ではフィナーレでの結果発表の後に、エンディングとしてこの曲の大合唱が行われることが恒例となっている(『第4回NHK紅白歌合戦』以降。第14回を除く)。かつては、2番まで歌われたことがあったが、後に1番のみとなった。詳細は同該項目を参照。 東京ディズニーリゾートのカウントダウン・パーティにおいて、カウントダウンセレモニーの一環として3分前から2分から2分半の時間演奏される。 全国高等学校野球選手権大会の閉会式で最後に合唱される。 1988年/1989年の年跨ぎまで放送されていた全民放版『ゆく年くる年』では、一社提供スポンサー・セイコーによる午前0時の新年時報直前まで全国各地を生中継で結んで大合唱されていた。1967年/1968年の回(日本テレビ制作、司会:坂本九・吉永小百合)では、ダークダックスが東京・銀座の和光(セイコーの関連会社)の屋上で名物の時計台をバックに歌唱した(直後の新年時報は、同時計台のウェストミンスターチャイムによる「生時報」)。なおこの場面はキネコ映像として現存している。 ただし1980年/1981年の回(日本テレビ制作、司会:徳光和夫・露木茂・金子勝彦他)では、生合唱どころか演奏も行わず、セイコーのCMを放送した(そのCM自体はこの時1回限りのオンエア。なお新年の時報は中継先のセイコーの時計をバックにそのCM明けに男性ナレーターが「1981年1月1日、正0時の時報をセイコーがお送りします」とアナウンスした)。 阪神タイガースファンが試合中、相手チームの投手が途中降板する際、応援団の指揮でファンが1番のみ、ペンライトの代わりに応援バットを左右に振って厳かに合唱し、すぐさまテンションを上げ六甲おろしを大合唱するのが定番である。しかし、他球団ファンを始め、阪神OBからも批判の声が多いことを受けて、2006年(平成18年)7月25日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)から、阪神が優勢の時のみ歌う形に変更になった(同点・劣勢の時は「オペレーションビクトリー」を歌う)。 ネコの5匹組コーラスグループMUSASHI'Sがカバー、2008年(平成20年)3月3日からMusic.jp配信。 1964年に行われた東京オリンピックの閉会式では、この曲の大合唱で式典を締めくくった。 2014年5月13日に行われた国立競技場建て替え前の最後のイベント「SAYONARA国立競技場プロジェクト」では、先述の東京オリンピック閉会式に倣ってこの曲の大合唱で最後を飾った。 大相撲の1984年(昭和59年) 9月場所は蔵前国技館で開催された最後の場所であり、千秋楽では当時の協会役員、全幕内力士が土俵下に集結し、観客と一緒にペンライトを振って、この曲とともにフィナーレを飾った。 NHK総合テレビで2014年12月16日に生放送された音楽番組『わが心の大阪メロディー』のエンディングで、米国人女優・シャーロット・ケイト・フォックス(2014年度後期の連続テレビ小説『マッサン』のヒロイン役)がオールド・ラング・サインを歌唱した後、出演者全員で1番を大合唱した。 赤塚不二夫の漫画『天才バカボン』では、バカボンのパパたちが先生と一緒に卒業しようとした際に、先生がバカ田大学に残ることを決めると、パパたちが裏切り者として先生を火あぶりにした時に『蛍の光』を歌う描写があり、先生は処刑される際に三択クイズで「君たちは(1)バカ(2)カップヌードル(3)浅田飴」を出す描写がある。 『マッサン』の第22週終盤に、登場人物の息子が出征する事になり、壮行会では自宅に張り込んでいる特高刑事の耳に入らないよう、ウイスキー庫の戸を厳重に締め切り、主人公一家・工場の工員たちと原曲で合唱していた。 1963年7月公開の映画『日本一の色男』(監督 - 古澤憲吾)のプロローグ、女学校の卒業式で光等(植木等)の弾くピアノによってこの曲が歌われるが、直後、等が曲を「無責任経」に替えて歌い踊った事で校長(清水元)と教頭(佐田豊)を怒らせ、等は首となる。 1950年の黒澤明監督映画『醜聞』の中で、クリスマスパーティで浮かれるバーの酔客が「来年こそは頑張る」と言ってこの歌を歌い始めると、金のため不正を働き葛藤する主人公の弁護士も、来年こそは蛆虫から真人間に変わるのだと決しながら涙し歌い、その場にいた全員がそれぞれの思いを噛みしめながら合唱する。
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