バカ田大学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 23:42 UTC 版)
バカボンのパパの母校。早稲田大学のパロディである。略称はバカ大だが、アニメ第3作以降では使用されていない。創立者は脳加良吉(のうが よいきち)である。また、通常の大学とは組織体系が異なるようで、学長ではなく校長と教頭がいる。人間だけでなく、アホウドリも学生として在籍しているらしい。一度倒産したことがあるが、すぐに再建された。アメリカに姉妹校のアッホー大学、バーカード大学がある。 所在地は「都の西北早稲田の隣り」であり、校歌内でもそのように歌われている(これも早稲田大学の校歌「都の西北」の歌詞のパロディである)。作中で大学時代の友人がバカボンのパパを訪ねて来るとこの校歌が歌われる。校歌のメロディーは早稲田大学のものと同じだが、アニメ第1作で歌われた場面では全く別のメロディーであった。 本物の早稲田大学にさえ存在しない医学部があり、それゆえ附属病院もある。『ブラック・ジャック』の「アヴィナの島」に、バカ田大学で医学を学んだという医者が登場し、医師免許も登場するが、その免許証にはさかさまになったバカボンのパパの顔写真がある。 作中で判明している学部・学科には、工学部、医学部、自信無い学部、夢学部、考古学部、詐欺学部、スケベ学部、社会学部、夜間部トンネル科、クイズ科、ぐうたら科、生物学科、哲学科がある。 また、学生は何らかの「研究部」(アニメ第3作では「研究会」と称している)に所属しており、バカボンのパパを訪ねて来ると、必ず「バカ田大学●●研究部(研究会)の○×です」とあいさつをする。赤塚のアシスタントを長年勤めていた長谷邦夫によれば、連載当初早稲田大学の学生だった角南攻がよくフジオプロに遊びに来ていて、そのとき「我々は早稲田大学の××研究会の者です」と自己紹介したのが受け、「バカ大の○○研究会の者です」と作品に採り入れたとのことである。 作中に登場した部活動・サークルには、葬式部、空手部、演劇部、皮はぎ部、学芸会部、ライバル部、高木部、釣り研究部、恋愛研究部、占い研究部、かけごと研究部、サンタクロース研究会、プレゼント研究会、ヘコキ研究会、UFO研究会、我慢研究会、勝負研究会、戦争ごっこ研究会、なんでも割っちゃう研究会、神のおつげ研究会、可哀想研究会、考古学研究会、踏み倒し研究会、借金取り研究会、タバコ研究会、カレー研究会、かくれんぼう研究会、太平洋横断研究会などがある。 ライバル校はテイノウ義塾大学(実際の早稲田大学のライバル校とされる慶應義塾大学のパロディ)。留学生としてイワンのバカ(イワンのばかのパロディ)が在籍している。バカボンのパパがそのテイノウ義塾大学の学生と言い争っていた場面で、テイノウ学生が「卒業して就職した者はいない」と言うと、パパは「バカ大をまともに出た者はいないのだ」と言い返したが、その真相は不明。フジオ・プロの協力監修の「天才バカボンの大神秘」(KKベストセラーズ、ISBN 4584181543)では、これをおそらく留年しないで卒業した者がいないという意味だと推定している。なお、バカボンのママの出身校・黒百合女子大学は白百合女子大学のパロディである。 補足 『天才バカボン』が週刊少年サンデーに掲載していた当時(1969年〜1970年)に、同誌では読者投稿ページとして『バカ田大学』が設けられていた。オリジナルキャラクターのバカ大教授陣の他にバカボンのパパもレギュラー出演していた。校章や校歌(ただしこの作品のオリジナル)も披露されていた。作・構成は当時赤塚のチーフアシスタントとして赤塚作品を多く手掛けていた高井研一郎が担当していた。 2011年1月には「過去にバカ田大学の入学試験で出題された問題をまとめ、新設された学科“馬科”(ばか)の入試に備えるための問題集」(という設定のムック本)『バカ田大学 入学試験問題 馬科』が出版された。この本には“バカ田大学卒業生”としてみうらじゅんや坂本龍一が“入学希望者”たちへのメッセージを寄稿している。
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