村とその周辺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 15:51 UTC 版)
村 ナライ号の脱出用シャトルが不時着した島のリーフから最寄りの村落で、カツキやエノアたちが住んでいる。周辺の気候および環境は熱帯の島国といった趣を持つ。作中に登場する現地人のほとんどがこの村の住民であり、この村固有の名が口にされることはないが、ナライ号のクルーからは便宜的に「カツキの村」と呼ばれることがある。リーフ上を南に数時間ほど行くと定期的に市が開かれるキロルの町、北に半日ほど行くと外海への航路に通じるガファリの町がある。お金 六角形のナットのような平べったい金物の硬貨。大きな町ではともかく、小さな村での物流の基本はあくまで物々交換と相互補助で、硬貨はそれらの補助(村で賄えない品物を別の町で買い足すなど)に過ぎない。 「女盛り」 小説版と漫画版に登場する、アルコール度数の高い村の地酒の銘柄。漫画版によればその度数は65度。もっぱら町での販売用の為、祭りで振る舞われる以外はお金と引き換えでないと分けてもらえない。 森 村の周囲を取り巻く森林。川の魚介類や食用動物の捕獲、果実の採集を行う重要な食糧確保の拠点である。道沿いは一人歩きでもそこそこ安全だが、地域や条件によっては切り裂きグマや人喰い鳥などの猛獣や、切り立った断崖や底なし沼などの危険地帯に遭遇する可能性もある。奥の方は小高い山地に連なり、立派な滝をもつ水場もある。パラミ 茶色く固く歯応えのある野生の穀物。甘みがあり少量で腹が膨れる。水加減を多めにして炊いて米飯のようにして食べる。漫画版によると挽いた粉はパンの原料になる。 ガーサ 果実から甘辛い果汁を搾り、つけダレや煮物の味付けなど、万能調味料として広く用いる。漫画版では巨大な椰子のような樹木で実も巨大。 コリン フサフサの長い尾と円らな瞳が特徴の大人しい草食動物で、果物も好んで食べる。カツキ曰く、可愛くておいしい。主に塩焼きか煮て食べる。漫画版によると血液に毒性があり、しっかりと血抜きをする必要がある。毛皮には商品価値がある。 海 シャトルの不時着地点を含む地点はリーフ上の膝下までの水深の穏やかな淡水の内海(うちうみ)。リーフの外縁部は深く切り立っていて、そこから外は深い潮水の外海(そとうみ)。村がある一帯はこうしたリーフ内海に囲まれた島々の間に外海が入り込んでいるような構造になっている。人々は平底のゴンドラや牛車を操り、村から町へと内海を自由に行き来する。魚や貝を始めとして、12本脚のタコやイムリなど水産資源も豊富。村では大規模な漁はたまにしか行わず、その時は村人総出の作業となる。イムリ 柔らかい棘状の表皮に覆われた、ナマコのような生物。捕まえ易いため、ぶつけっこの玉にされたりする。ガーサの果汁で煮付けにするとツナのような食感でとてもおいしい。傷つけると紫色の内臓やピンク色の体液を撒き散らすので、包丁を入れる時には慎重を要する。 大海蛇 外海に出没する体長30メートルの巨大生物。その皮は黒く丈夫な素材で、ハンカチ大のものでもゆうに1年間は町で遊んで暮らせるほどの価値がある。北方の村では海蛇漁がまれに行われるが、大変危険で難しく、2年に一回成功すれば良い方である。弱点は口の中と眼の周り。 温泉 村からほど離れた岩場にある、外海に面した「火の穴」から湧き出した熱水と冷たい海水が混じり合ってできた温泉。村には入浴の習慣は無いが、肩こり等の治療目的で温泉に入ることがある。ポムポム 声:大村香奈子 岩場の巣穴に群棲する、メガネザルに似て丸くて毛がフサフサしてすばしっこい小動物。一見可愛らしい外見で「クー」「キュー」などと鳴くが、鋭い爪と尖った牙を持ち人には滅多に懐かない。カツキ曰く、煮ても焼いてもあんまりおいしくないらしい。
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