日本におけるフランスとは? わかりやすく解説

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日本におけるフランス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 01:37 UTC 版)

フランス」の記事における「日本におけるフランス」の解説

ラファージュホルシム」も参照 日本ではフランスファッション美術料理など、文化的に高い評価を受ける国である。毎年多数日本人観光客が高級ブランド美術館巡り、グルメツアーなどを目的フランス訪れている。また、音楽美術料理などを学ぶためにフランスに渡る日本人多く2018年時点在仏日本人44,000人におよび、これはヨーロッパ圏ではイギリスドイツに次ぐ多さである。経済面では、1992年から2000年にかけてフランス側対日輸出促進キャンペーンとして「ル・ジャポン・セ・ポシーブル」を展開したものの、2000年代の現在まで貿易額漸増傾向を示すに留まり2004年時点貿易額相互に60ドル台から80ドル台で推移している。日本から見た場合、対仏輸出構成比1.5%(各国15位)であり、一方でフランスからの輸入1.8%(同13位)と貿易における重要度依存度はほかの先進国中進国比較してさほど高くない。これをフランスから見た場合対日輸出輸出全体占め割合は1.6%であり、これはドイツ(14.5%)、スペイン(10.2%)、イタリア(9.2%)、イギリス(8.8%)、ベルギー(7.6%)といったEU諸国アメリカ合衆国(7.2%)、中華人民共和国(1.7%)に次ぐものとなっている。 しかし、直接投資においては1999年ルノーによる日産自動車買収に伴い日産最高経営責任者となったカルロス・ゴーン一般日本人にも知名度がある。これにプジョー加えフランス車ドイツ車などと並んで日本では人気のある海外車種一つである。他方日本側もトヨタ自動車がほぼ同時期に北部ノール県ヴァランシエンヌ工場建設しているほか、NTNなど自動車部品メーカー工場進出行われており、近年では1990年代後半にかけて自動車業界中心に相互に大きな投資が行われている。 古く江戸幕府幕府陸軍、および明治以降日本陸海軍フランス軍影響を相当受けていた(第一次第二次第三次フランス軍事顧問団)。陸軍はその建軍にあたってフランス陸軍を師とし、鎮台制などのフランスの兵式を採用し強い影響受けている。なお、旧陸軍および現在の陸上自衛隊制式行進曲である『陸軍分列行進曲観兵式分列行進曲)』は、明治初期御雇外国人としてフランスから派遣されシャルル・ルルー陸軍軍楽大尉相当官によって作曲されたものである1880年代後半には普仏戦争影響もあり、1888年明治21年)に全体的にプロイセンドイツ)式に転換したもののフランス色は完全に排除されたわけではなく明治38年45年制式軍服フランス式肩章採用)、また第一次大戦から1930年代までは、銃火器火砲戦車および航空機後述)などの開発においてはフランスの影響再度強くなっている。海軍健軍当初から兵式はイギリス式採用していたが、当時フランスイギリスに次ぐ海軍大国でもありその存在無視出来るものではなく1880年代第三次フランス軍事顧問団において海軍技術者ルイ=エミール・ベルタンなどを御雇外国人として招き主力艦を含む多数軍艦設計させている。そのため19世紀末まではフランス海軍影響大きかった航空分野においては1910年明治43年)に徳川好敏日野熊蔵陸軍大尉フランス飛行機操縦技術学びフランス製のアンリ・ファルマン複葉機持ち帰り同年12月19日代々木練兵場初飛行した。なお徳川好敏は、日本人として日本の空を飛んだ初めてのパイロットである。第一次大戦時の1914年大正3年)に編成され日本発の実戦飛行部隊たる陸軍臨時航空隊は、フランス製の軍用機技術をもって青島の戦い参戦しドイツ軍交戦した大戦末期1918年大正8年1月陸軍フランス側より航空部隊無償技術指導提案を受け、フォール陸軍大佐(Jacques-Paul Faure)を団長にした61名のフランス航空教育団Mission militaire française au Japon(1918-1919))を迎え所沢陸軍飛行場(現・所沢航空記念公園)など各地教育受けている(少数ではあるが海軍軍人聴講員として参加)。このように、のちの陸軍航空部隊、ひいては日本航空航空戦力原点フランスであった。

※この「日本におけるフランス」の解説は、「フランス」の解説の一部です。
「日本におけるフランス」を含む「フランス」の記事については、「フランス」の概要を参照ください。

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