戦艦・船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 04:45 UTC 版)
アルゴノート 本作の主役とも言える戦艦。人類の持つ技術の限りを尽くして建造された全長10500mの超大型宇宙戦闘母艦。艦長はモビード。銀の種族や青銅の種族といった強力な敵対勢力の監視を振り切り、人類の希望であるノドスを求めてスターウェーのない辺境の星域を探索するという極めて困難な任務に赴く。そのため人型の機動兵器オーガンをはじめ数々の兵器や武装が配備され、青銅の種族のアリ塚1基程度ならば十分に渡り合える戦力を有す。またその主砲は1撃で惑星を覆う規模の磁気嵐を吹き飛ばすほど強力。乗員数は約2000人、搭載されているオーガンは1000機ほど。 艦内は乗組員が生活できる環境が確保されており、長期間にわたり補給も届かない辺境の星域を旅するため、食料プラントは充実しており自然農園などの設備もある。さらに彼らの生活を支えるためモビードを実務的な頂点とした政治システムが敷かれているようで、様々な艦内の情報を集積・処理する指令センターは15層構造で行政府の官舎ほどの規模を誇る。また、艦長であるモビードの傍らには常にアルゴノートの全システムを管理する自立型人工AIの端末体ビー・ノ・ビーが浮遊し、音声言語のやりとりによって即座にモビードが必要とする情報の提供やシステムの使用が行えるようになっており、あらゆる状況に対する迅速な判断・対処が可能となっている。 モビードをはじめとする全ての乗組員は、アルゴノートの導き手として乗り込んでいる王女ディアネイラに絶大な信頼を置き、心の拠り所としており、一丸となって数々の困難な航海を乗り越えていく。そのためディアネイラ付きであるロータス隊以外は、モビードが集め、自ら志願した者だけが乗り込んでおり、ディアネイラはその際にほぼ全員と面接を行った(男性は精神体で)。そしてついには惑星オロンにて人類の希望となるノドス、エイジを発見し、彼を連れて帰還。人類の反攻時にはディアネイラの導きにより、事実上の人類側の旗艦となって銀の種族と対峙することになる。物語の終盤、数々の苦境を乗り越え銀の種族との争いを終結させる鍵となる黄金の種族の母星エリュシオンに辿り着くが、ロム・ローの攻撃によりエリュシオンに不時着し、大破。その後最終話において、和解したパエトー・オーの力によって復旧している。銀の種族が別の宇宙に旅立った後はエイジとの契約を果たすため惑星オロンに赴き、オロンの環境復興を担った。 アルタイヤー 人類連合艦隊旗艦で、艦長はメレアグロス。アルゴノートの同型艦で、派手な装飾が施されている。搭載されている主砲は木星の衛星イオさえも破壊するほどの威力を秘めている。ケルビウスの攻撃で無次元に飲み込まれたが、第24話でエイジたちに救出されている。この他、人類連合所属である濃緑色の戦艦が3種存在するが、どれも名称は不明である。 アリ塚 青銅の種族の移動要塞。一見小惑星のように見えるが、超巨大な青銅の種族の母艦型個体、もしくは無数の青銅の種族の集合体である。その中心に群体の指揮官となる個体と、超高温プラズマのエネルギー核を抱え、周囲の戦闘個体へのエネルギー供給やワープを可能としている。その形を円柱形に変形させ巨大な砲身とし、強力なエネルギー砲を発射することも可能。戦闘時には一つのアリ塚から数千単位の戦闘個体が射出されて攻撃対象を襲う。 青銅の戦艦 攻撃に特化した戦闘型のアリ塚で、戦闘力、推進力共に通常のそれを大きく上回るが、防御力ではやや劣る。背面に粒子ビーム砲を持つ個体を集めており、それらが一斉発射を行う。銀の種族ほど強力ではないが、ヘドロンの盾を扱える個体を配備し、ある程度の物理攻撃の防御やテレポート、ヘドロンの盾を使ったエネルギー砲の射出なども行える。 フルヘドロン 銀の種族のサイコシップ。紡錘型の本体の四方を細長いブレード状の支柱が囲み、イカもしくは花の蕾のような形をしている。大きさはアルゴノートには及ばないが、少なくとも数百 - 千メートルクラスの全高を持つ巨大な宇宙船。船体は全てヘドロンの盾で構成され、銀の種族個人の能力で作られている。その巨大な船体にもかかわらず乗員は基本的に1人であり、人類側の宇宙船のように物理的な操作などは必要としない。また広大な内部空間には通信装置やオペレーションシステム、計器類といった類のものは一切なく、乗員が立っているのみである。戦闘は主に青銅の種族が行うため前線に参加することは少ないが、エネルギー砲や銛のようなエネルギー体を飛ばしての攻撃、テレポートなどヘドロンの盾の能力を応用した様々な攻撃が可能。またヘドロンの盾の効果により人類側の物理攻撃をほとんど寄せ付けないなど戦闘力は高い。
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