戦後補償問題への取り組み
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2002年4月9日、アジア太平洋戦争時の千島に連行されたとされる朝鮮人に関する質問主意書を国会に提出。日韓基本条約の請求権協定とは別に、歴史的・政治的・道義的責任から朝鮮人軍属や遺族に対する責任を、日本政府がどのように果たすのかを追求した。 2002年11月22日、強制連行朝鮮人名簿に関する質問主意書を提出し、強制連行された朝鮮人の名簿を日本政府が自主的に作るべきではないかと訴えた。 2005年4月22日、衆議院外務委員会で、旧日本軍が中国に遺棄したとされる化学兵器によって、直接・間接的な被害にあった中国人に対して、日本政府に謝罪と賠償をどのようにするのか問いただした。また、日韓基本条約の請求権協定が1945年8月以降であるが、シベリア抑留を受けた韓国人はそれ以降に該当するので、日本政府は韓国人たちの賠償請求に応じるべきだと、何度も詰め寄った。 2008年6月10日、韓国の『太平洋戦争前後の国外強制動員犠牲者の支援法』に連動し、戦時下朝鮮人強制動員被害者の名簿など被害認定関係資料の調査と提供に関する質問主意書を提出した。 2008年6月10日、『日本の戦後処理として残されている遺骨問題の解決に関する質問主意書』を参議院に提出し、以下の質問を行った。朝鮮半島出身の軍人・軍属の遺骨を返却する際の式典には、両院議長・最高裁判所長官の参列と、内閣総理大臣が直に「お詫びの言葉」を述べるべきではないか。 朝鮮半島出身の軍人・軍属の遺骨を返却まで戦後63年間かかったことをお詫びするべきではないか。 政府は遺族への弔意金を30万ウォン支払ったが少なすぎる。最低でも300万ウォンを支払うべきではないか。 北朝鮮に遺族がいる場合は、国交正常化がなくとも、人道的な立場から解決を図るべきではないか。 2009年2月28日、韓国シベリア朔風会に謝罪するために訪韓。「被害者の恨みを晴らしてあげなくちゃいけない」と語り、被害者保証制度の立法化を約束した。 2010年8月19日、日韓併合100年を契機に「植民地支配過程で被害にあった韓国人とその子孫たちに対して日本政府の十分な賠償を促す」ことを目的とした「韓日過去史の解決と未来に向けた平和議員会議」に民主党の斎藤勁、石毛鍈子両衆院議員、社民党の福島瑞穂党首ら民主、社民、共産3党など左派・リベラル色の強い衆参両議員14人が参加し、韓国の国会議員らとともに日本による韓国併合の違法性、戦後補償と慰安婦問題、在日韓国人の地方参政権問題などの解決方法について議論した。その議論で 今野東参院議員は「(先の臨時国会の)予算委員会では「談話は出さないでしょうね」などと(野党から)厳しい意見にさらされたが、よく出したと評価している。そうした日本の国会の状況をみると、(韓国側に)ほめていただくことで調子がよくなっていくということもあるので、よろしくお願いしたい。戦後補償を考える議員連盟でドイツに行った。過去の歴史と正面から向き合い、戦後補償がうまくいった同国をみて、今後のシナリオを考えるのもいい。」と総括した。 。 2009年10月9日、富山不二越女子挺身隊訴訟(第2次大戦中、女子勤労挺身隊として朝鮮半島から強制連行されて機械メーカー、不二越(富山市)で労働を強いられたとして、韓国人の元労働者や遺族ら23人が国と同社に、謝罪と未払い賃金など計約1億円の支払いを求めた訴訟。2009年3月8日に名古屋高裁が棄却済)を支援する院内集会の呼びかけ人となる。 2009年5月6日、1932年に中国で起きた平頂山事件について日本政府に公式謝罪を求める議員団に参加。 2010年10月7日、衆議院第2議員会館で開催された「韓国・朝鮮の遺族とともに遺骨問題の解決へ全国連絡会(代表:上杉聰)」に藤谷光信・白眞勲・相原久美子・石毛鍈子・服部良一と共に参加し、「(日本国は朝鮮半島に対する植民地支配の)責任を認め、(問題解決の)早期実現に全力でとりくむ」ことを求める決議を採択した。この時、今野は「強制労働があった場所に碑を建てるなどし、二度と起こさないという決意を示すことが大切だ」と挨拶している。 2011年2月25日、衆議院第1議員会館で土肥隆一・石毛えい子・阿部知子・笠井亮らと、韓国の国会人権フォーラム代表の黄祐呂議員らと協議会を開催。被害を受けたと主張する韓国人側に立ち日本政府に責任を問う訴訟を行ってきた高木健一弁護士が主導したサハリン残留韓国人の補償と支援に向け、日韓の企業と政府が一定の基金を出し合い、財団を設立する案に合意した。 2011年12月16日、女たちの戦争と平和資料館が宋神道を招いて主催した『韓国水曜デモ1000回アクション in Tokyo「 外務省を「人間の鎖」で包囲しよう!」』に参加し、解決に向かって努力することを約束した。 本岡昭次からは「従軍慰安婦問題について、私の志を継いでくれる人」と後継者に指名されている。また、戦後補償ネットワークの有光健は「戦後補償を正面から掲げているのは今野さんだけ」「期待というより、今野さんと一緒に法案を動かして行く、当選後もしっかり応援していきたい」と支援している。
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