惑星SR388のメトロイド系列
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:27 UTC 版)
「メトロイド (架空の生物)」の記事における「惑星SR388のメトロイド系列」の解説
メトロイド(幼生メトロイド) 惑星SR388系列のメトロイドにおいて、基本形態である幼生体。一般に『メトロイド』と呼称されるのは、この形態の事を示す。 卵から孵化した最初の形態で(多分ベビーメトロイドはこれ)、この時点から既にエネルギー吸収能力と高い耐久力を持つ。この形態に限りβ線の照射で分裂・増殖する性質を備えている。一般的な対処方法は、低温に弱い性質から冷気系の攻撃(アイスビーム)で凍結させた後、爆発性の耐久力が低下している間に、素早く爆発系の攻撃(ミサイル等)を行う事。また密接時はエネルギーが吸収され続けるが、モーフボールモードでボムの爆風を利用して怯ませ、振りほどく事ができる。基本性質は先述した通りであり、このままならエネルギー吸収に伴い、質量が増加・巨大化するのみだが、基本的には惑星SR388と同一の環境下に限り、この形態から脱皮・変態を行う。また、『フュージョン』では、B.S.L.にそれぞれの進化形態の標本が保管されている。 『プライム3』では、惑星ウルトラガスの研究所でのスキャンデータにて、プライムシリーズ各作品に登場した各種メトロイドとともに名前のみ登場するが、他の個体と比べ非常に凶暴性が高く、隔離されたとの記述が存在する。 アルファメトロイド(Alpha Metroid) 惑星SR388系列の幼生メトロイドが、最初に脱皮をし、変態した形態。浮遊能力を維持したまま、後背部が薄い外殻に覆われ、小さな頭部に未発達な角・脚が形成されている。腹部は幼生メトロイドの透明な被膜が残っており、赤い体組織にあった3つのコアは1つとなっている。 外骨格取得の影響から、腹部の被膜部分以外には、ビーム攻撃が通用しないが、外殻の耐久力が低いため、ミサイル数発で倒す事ができる。 『サムスリターンズ』では雷を纏った通常のタイプと、よりガンマメトロイドに近い外見に成長し、炎を纏った緑色のタイプの2種類が存在する。アイスビームでもダメージを与えることができ、腹部にアイスのチャージビームを当てると動きが鈍くなる(これはガンマも同様)。 ガンマメトロイド(Gamma Metroid) アルファメトロイドが、更に変態した形態。成長に伴い、単眼は3つの複眼に分裂、体躯が非常に大きくなり、攻撃力・耐久力の向上はもちろん、発達した角や四肢による物理攻撃や、腹部の被膜部分から電撃を放って攻撃・迎撃する事ができる。 『サムスリターンズ』ではアルファ同様2種類のタイプが存在する。浮遊移動だけでなく、成長した四肢を用いて地面をはい回ることも可能。また場所によってはある程度ダメージを与えると巣に潜り違う場所に移動することがある。 ゼータメトロイド(Zeta Metroid) ガンマメトロイドが、2回目の脱皮をし、変態した形態。飛行能力を喪失したが、尻尾の生えた爬虫類の様な姿となり、強靭な四肢が前足と後ろ足の2足歩行し、機動力が格段に向上している。弱点は露出した被膜部分だが、素早い動きでサムスを翻弄、執拗に口から火炎弾を吐き出して攻撃する。なお、設定上では歩行移動するが、ゲーム中では演出のためオメガ同様浮遊移動を行う。 『サムスリターンズ』では容姿・性質が『II』から大幅にアレンジされ、浮遊移動は一切行わず俊敏な動きで壁や天井を這いながら攻撃してくる。天井にいるとき露出した赤い部分をグラップリングビームで引っ張ると地面に落とすことができる。また、この形態以降はアイスビームでダメージこそ与えられるものの、凍結しなくなる。こちらも通常のタイプと、より成長した緑色のタイプが存在する。 オメガメトロイド(Omega Metroid) 惑星SR388系列における最終形態。ゼータメトロイドから更に巨大化し、4つの複眼になり、完璧とも言える強靭な外骨格と巨大な質量を併せ持つ。腹部に露出した被膜部分以外には、ミサイルを含む一切の攻撃が通用せず、鋭利な爪や火炎を放出する強烈な攻撃を行う。 『サムスリターンズ』では口から吐く熱線、爪や尻尾による攻撃、天井から岩を落とすなど攻撃が多彩になっている。最初は被膜部分が外皮におおわれているがある程度攻撃すると外れる。 『フュージョン』ではB.S.L.にて成長した個体がラストボスとして登場する。『メトロイド2』とは異なりミサイルなどを完全に無効化するが、弱点である被膜部分に対してアイスビームでの攻撃のみダメージを与える事ができる。 クイーンメトロイド(Queen Metroid) 惑星SR388系列の頂点に君臨する女王個体。最終的にこの形態へと成長する特別な個体が、オメガメトロイドからさらに変態した形態であり、群れに1体しか存在しない。また、クイーンに成長する特別なメトロイドの変態はほかの個体とは違い、周囲の環境による影響を受けない。単体で別個体のメトロイドを自立的に卵生生殖で繁殖させる事ができる唯一の存在であり、惑星内の全メトロイドを生み出している。首を長く伸ばしての噛みつきや、口から追尾性を持つ棘付きの球体を吐き出したり、強烈な火炎放射を行う等、攻撃は多岐に渡り脅威となる。尾の先端にある開口部は、生殖器官の一部であり、一度に複数の卵を産み出す他、胎内に幼生体を格納・保護する事もできる。 他のメトロイドと比べ、圧倒的な質量と耐久力を誇り、弱点の腹部を攻撃しても有効なダメージとならないが、口腔内は比較的弱く、モーフボールモードで口から体内に侵入して、内部から直接腹部の体組織を攻撃する事もできる(この弱点は『サムスリターンズ』にも引き継がれている)。 『アザーエム』にも登場。詳しい経緯は後述する。 以下は進化過程ではないメトロイド メトロイドモドキ(Mochroid) 『スーパーメトロイド』にてスペースパイレーツがメトロイドを独自に繁殖・改造を試みた結果誕生したメトロイドの劣化個体。小さく、1つしかない核で容易に判別可能。エネルギー吸収能力は有しているが、通常のメトロイドと比べて吸収量は少なく、吸いつく力も弱いため簡単に振りほどける。全ての武器でダメージを与えられ、耐久力も低いため、「メトロイド」としては完全な失敗作である。 遺伝子操作メトロイド(仮称) 『アザーエム』のイベントシーンにのみ登場する。遺伝子操作により、弱点である寒冷環境下や低温武器に対して完璧な耐性を獲得した「凍結しないメトロイド」。基本能力は従来種と同様だが、有効な弱点が存在しないため、サムスの装備であっても撃破する事は不可能とされている。イベントで登場した個体は、生まれたばかりの小さな幼生体であったため、連邦製のフリーズガンでも凍結・撃破する事ができた。 銀河連邦軍の一部過激派が、スペースコロニー・ボトルシップで極秘裏に開発を進めていた「メトロイド軍事化計画」の完成形態であり、同施設で開発された人工知能・MBの精神感応能力(テレパシー)による意思制御および刷り込みによって完全に統括・制御ができ、能力と運用の両面から完成された生体兵器として、既に施設内のセクターZEROにて大量増殖されていた。 実際に戦う事は無く、アダムがセクター内に侵入して施設に大きなダメージを与えた事で施設の自爆装置が作動、アダムが自らを犠牲に全てを宇宙の塵にした事で、未然に軍事利用化は防がれた。
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