弓張学園美術部関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 15:02 UTC 版)
夏目 圭(なつめ けい) 声:藤神司朗 T159 弓張学園3年生。藍の弟であり雫の兄。直哉、真琴、稟のクラスメイト。美術部員。小柄な体格と美少女顔が特徴であり、藍、雫と3人あわせて「夏目家の美人3姉妹」と言われることがあるほど。また、毎年春の美術部の新入生勧誘や学園祭で女装させられ、「幻の美少女」と噂になっている。 直哉の親友で、中学からの腐れ縁。性格は極めて脳天気で、絵のこと以外についてはとにかく頭が悪いが、その画力は「絶対的美術の素養に恵まれている」と直哉も認めるほどであり、時には寝食を忘れて絵に没頭する。絵画公募展などでの単純な受賞数だけなら、直哉よりも多い。偏差値が比較的高い弓張学園にも、美術の才能を認められ、特別推薦で入学している。 直哉が絵を辞めると言ったときは憤慨し、その後理由も何となく察したが、それでも再び絵を描いて欲しいと願っている。直哉が絵を描いていない間もずっと彼の事を「ライバル」と言い続け、直哉に追いつき、再び描いてもらうために自分も絵を描いていると言っており、直哉と共に、草薙健一郎を超える芸術家になるのを目標としている。また、色々なことで夏目家を助けてくれた直哉を、ヒーローのようにも思っている。 健一郎とは面識がないが彼も憧れの存在であり、かつて健一郎がニューヨークにいたとき使っていたヴェスパ150stdを愛車にして、通学などに使っている。 周囲にはほとんど話していないが、真琴とは異母姉弟で、中村家で一緒に暮らしていた時期がある。その頃は姉弟とも中村家の人間に冷遇され、2人は陰気な話ばかりしていたというが、よく2人で一緒に絵を描いていた。紗希が離婚したとき、圭は夏目家に預けられ、中村姓から夏目姓になった(そのため圭にとって藍や雫は、中村の血を引く近親者ではあるが、母が同じ姉妹ではない)。学園では真琴とは、クラスメイトかつ同じ美術部員という形で接している。 川内野 優美(かわちの ゆうみ) 声:大花どん T154 B81/W59/H80 7月5日生まれ。 弓張学園1年生。美術部に入部するが、天文部も掛け持ちしている。 男性に対しては容赦がない男嫌いで、毒舌だけでなく肉体的攻撃まで仕掛けることもよくある。一方でレズビアンを公言しており、幼なじみの里奈へ異常なほどの愛情を注いでいるほか、他の美少女の百合関係や水着姿を妄想などするだけで、興奮して鼻血を出す事もある百合脳であり、下ネタを連発する事も多い。里奈に親われている直哉を邪険にしているが、その人となりや、かつて彼が里奈にしてくれたことをよく理解しており、男の中でも直哉のことは本気で嫌っているわけではなく、直哉に興味を抱いてかなり彼の絵のことを調べている。ただ、里奈など周囲からの好意に対する直哉の鈍感さなどには苛立たせられている。 幼い里奈と一緒にいたときに直哉とも出会っており、直哉も幼なじみにあたる。だが当時の優美はずっと男勝りで髪も短かったため、直哉は優美のことを男の子だと勘違いしていた。そのため弓張学園で久しぶりに再会した時、優美は直哉のことに比較的早く気が付いた一方、直哉は優美のことにしばらく気付かなかった。 明石 亘(あかし わたる) 声:中里圭太 T185。 先代の美術部部長。明石三兄妹の長男。ふざけた性格で、何を言われてものらりくらりとかわしているが、計算高く鋭い洞察力を持つ。留年して学校に残っていると思われていたが、実際には一時期休学して、卒業を先延ばししていた。 建築に興味があり、1年生の頃に弓張学園教会の建築に感銘を受け、その頃教会の正田神父と、熱心に教会の建築について話している。その後正田神父に頼み込み、草薙健一郎が残した「櫻達の足跡」の設計図のコピーをもらっている。それから小牧と小沙智、そして2人を救ってくれた正田神父を喜ばせたいと思い、「櫻達の足跡」の再現を考え、数年がかりで準備を進めていた。その準備のため、停学になるほどの騒ぎを何度か起こし、卒業まで保留していた。 また以前フリッドマンより、葛(雫)を匿う事になった直哉を監視する仕事を引き受けたが、それが切っ掛けで「櫻七相図」の制作に協力した。この時「櫻七相図」制作のため直哉が行った手法が、明石に「櫻達の足跡」制作手法のヒントを与える事になった。 VI章では片貝が語るところによると、アダルトビデオや低予算映画の監督になっているとの事。 タキザワ・トーマス・ネーゲル・ジュンペー 声:野☆球 フランスからの交換留学生。方言の混じった日本語を、なぜか英語混じりで流暢に話す。エロいことに全てをかけるような性格で問題を起こすが、それでも絵の才能はあり、美術部に入部することになる。だが、入部しても女生徒の体を嘗め回すように見ているだけで、ほとんど活動らしい活動はしていない。 VI章では、ブルバギに所属して活動している。 若田 清二郎(わかた せいじろう) 声:真木将人 弓張学園の非常勤美術講師で、美術部の名目上の顧問(非常勤講師は顧問になれないという学園規定のため)。ちゃらんぽらんな性格で、美術部の人間にも、美術を教えている様子は見受けられないが、実際には生真面目な教師だという。「冷やさなければならない特殊な画材」を保存するためという名目で、私物の冷蔵庫を持ち込んでいるが、実際にはそんな特殊すぎる画材は使っておらず、冷蔵庫の中には若田用の豚丼が入っている。さらにはガスコンロなどまで持ち込んでおり、直哉、購買のおやっさんと3人で結託して、自分たちの昼食作りに使わせている。 かつて弓張学園の学生でもあり、当時顧問だった健一郎の教え子で、さらに健一郎と同じ大学にも通った。そのため健一郎に呼ばれ、夏目屋敷に出入りしていた事もある。 VI章では、直哉と入れ違いで弓張学園から別の学校に異動しており、電話番号も変わっていたため、直哉からは連絡が取れなかった。だがその後、久しぶりに若田の方から直哉に電話をかけてきて、結婚を考えていることなどを告げている。この時、IV章で健一郎が若田に語った人生観なども、意識してか無意識にか、健一郎が言った事とは教えずに語っている。
※この「弓張学園美術部関係者」の解説は、「サクラノ詩」の解説の一部です。
「弓張学園美術部関係者」を含む「サクラノ詩」の記事については、「サクラノ詩」の概要を参照ください。
- 弓張学園美術部関係者のページへのリンク