実用ソフトなど
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EUPHONY - MIDIに対応したサウンドツールで、TOWNS標準のEUP形式を作成する。後継ソフトとしてTownsOS専用で内蔵音源に対応したEUPHONY II/MTR・EUPHONY II/SCOREが存在する。 HEat - Oh!FMTOWNS誌で公開されたものが初出のEUP作成ソフト兼テキストエディタ。TaroPYON(現・taro)が開発したフリーソフトウェア(=フリーウェア)で、名称は「High EUP active tool」の略。MMLコンパイラとしてEUP形式ファイルの作製を主眼としたツールであったが、その特性上テキストエディタとしても強力な機能を持っており、一時期はTOWNS用テキストエディタとしてデファクトスタンダードの存在になっていた。 HEwin - HEatの後継にあたるマルチウィンドウ対応のソフト。 EASTRAY(エストレイ) - レイトレーシング画像作成ツール。EASTが開発したフリーソフトウェア。Oh!FM1990年9月号初出。 MopTerm(モップターム) - TownsOS上で動作するフリーソフトウェアの通信ソフト。「猫の手スクロール」を特徴とする。モップが開発したフリーソフトウェア。Windowsにも移植されている(Windows版では「猫の手スクロール」は再現されていない)。 Super Shooting Towns(スーパーシューティングタウンズ) - アモルフォスが発売した縦横2Dシューティングゲームのコンストラクションツールで、前作「シューティングタウンズ」の全面改良版。略称はSST。スプライトを多用して、背景を4重スクロールまで作成できた。TOWNS IIの高速モードには対応しない。 Hyper Planet(ハイパープラネット) - ダットジャパンの発売した天体観測シミュレータ。 EIN(TM)プロジェクト(アインプロジェクト) - 晩年に起こった、Towns Shell用の自作EXG形式アプリケーションを独自に標準化するプロジェクト。富士通内部の有志から始まった。EIN(TM)とは再帰的頭字語による命名であり、Ein Is Not Towns Menuの略である。 TEO -もうひとつの地球- - 仮想生物フィンフィンと対話するソフト。Windows用も発売された。また、富士通とハドソンの共同開発によりNINTENDO64用「Teo 64DD(仮称)」の発売が予定されていたが開発中止になった。 フリーソフトウェアコレクション(フリコレ、FSWC) - TOWNSで動作するフリーソフトウェアをまとめて実費配布したオムニバスCD-ROM。No.11まで作られ、その他フリコレMARTYとフリコレSSSがある。No.1~3は「フリーウェアコレクション」(FWC)だったがNo.4以降名称変更された。名称変更の理由は商標の関係とされている。No.1(1989年10月発表)は市販されず、当時富士通にユーザー登録したFM TOWNS購入者(アンケートに答えた者)と『EYE-COM』創刊号の読者プレゼントで配布された。No.2は発行数が最も少なく短期で発売終了したため入手困難である。プラットフォームがFM TOWNS限定ながら、『マイコンBASICマガジン』の「スーパーソフト・ホット・インフォメーション」のパソコンゲーム売上ランキングでたびたびランクインした。『Oh!FM TOWNS』1994年8月号のアンケートの集計結果によるとFM TOWNSユーザーの所有率は以下の通りであった。No.1:11.6%、No.2:12.6%、No.3:25.8%,No.4:44.9%、No.5:53.1%、No.6:63.0%、No.7:67.6%、No.8:43.8%、一つもなし:0.3%(調査当時はNo.8が最新版)。 High C Compiler - MetaWare社のCコンパイラに、FM TOWNS固有のAPIライブラリを組み合わせた純正開発環境。F-BASIC386などと異なり、ビジュアル開発環境ではないため、コマンドライン環境が必要(なくても標準出力のメッセージが読めないだけで、コンパイルやリンク自体はできる)。コンパイラやリンカは、MS-DOS(x86)汎用の16ビット版とRUN386必須の32ビット版の実行プログラムが同梱されている。16ビット版は、コンパイルやリンク時に、16ビットDOSのメモリ空間(富士通版は768KB)の制約を受けるため、巨大なソースのコンパイルで劇的に処理速度が低下するが、32ビット版は、プロテクトモードで動作し、搭載メモリが全て使えるために、より処理が高速である。アセンブラ、ライブラリアンは含まれていない。従って、自前のライブラリなどは作れない。当初はリンカまで含まれていなかったので、実行ファイルを作るのにも386|ASM TOOL KITを必要とし、この定価設定(8万円+4万円=合計12万円、税抜)がFM TOWNSのフリーソフトの発展を阻害したと言う者は多い。GUIキットは当初含まれていなかったが、その後標準GUIライブラリを含むオプション販売だった各種ライブラリをバンドルしマニュアルを電子化して値段を据え置いた「High C Compiler マルチメディアキット」、加えてソースレベルデバッガをバンドルした「High C Compiler マルチメディア開発キット」が発売された。後継ソフトとしてC++に対応した「High C Compiler マルチメディア開発キット V3.2」が発売されたが、定価15万円(税抜)と高価なものであった。 386|ASM TOOL KIT - 純正のアセンブラ環境。High Cと同様に、コマンドライン環境向けのツール群。当初、High C Compilerとの併用を前提としていながら、定価8万円(税抜)と非常に高価であった。 Linux やみなべDX - TOWNSユーザ有志の手によって企画されたFMTOWNS専用のディスクマガジン。創刊号は3.5inchFD2枚で、ソフトベンダーTAKERUや横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)で開催されたパソコン通信関係のイベント「Networkers Japan'96 おふらいんまつり」に出展したニフティサーブのユーザーズフォーラムFTOWNS(当時の正式名称は、FMTOWNSマルチメディアフォーラム)ブースで販売。創刊号に続く「やみなべDX廃刊~愛は止まらない~号」は、フリコレの制作がNo.11で打ち切られた後のユーザ主導のフリコレ的な作品集として、「全員参加」を目標にFTOWNS(当時の正式名称は、FMTOWNSフォーラム)などで収録作品を募集し、CD-ROMの形で制作された。商品は、「Networkers Japan'97 おふらいんまつり」FTOWNSブースで予約受付されたほか、一部のFMTOWNS取扱店への持込や個別対応の形で販売された(現在も、個別対応は可能とのこと)。フリコレ同様、実用ツールや本格的ゲームが豊富に収録されているとはいえ、全身黒タイツ姿の「ひとし君」をメインキャラクタに設定しており、フリコレとは異なる一種独特の雰囲気を持つものとなっている。収録作品のほとんどは、Windows用TOWNSエミュレータ「うんづ」でも動作する。
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