実用と使用上の注意点とは? わかりやすく解説

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実用と使用上の注意点

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 14:17 UTC 版)

自動復帰型ブレーカ」の記事における「実用と使用上の注意点」の解説

自動復帰型ブレーカ自体サージ防護機器ではなくサージから適切に保護される必要がある従来からのものは、系統保護する避雷器にそれを兼務させることがほとんどである。 従来からの自動復帰型ブレーカMCCB操作ノブ物理的に外部から押し上げるだけのものであるから、通常のMCCB避雷器組み合わせ方法準じたものにすればよい。MCCB避雷器組み合わせ方法2009年以降アメリカ保険業者安全試験所(UL)によって詳細規定され米国では米国国家規格ANSIになっている。また日本工業規格(JIS)にも同様の規定がある。以下、ANSIJIS規定されているところより述べる。 従来からの自動復帰型ブレーカは本来、MCCBの後(出線側)に設けられるいわゆるギャップ避雷器動作によるMCCBトリップ対策用であるが、上位給電装置(柱上変圧器など)の給電能力自動復帰型ブレーカ搭載されているMCCB短絡電流定格(SCCR)を超えている場合自動復帰型ブレーカの出線側に続流を生じる、いわゆるギャップ避雷器などを設けると、雷サージなどが引き金となり生じる続流により、搭載されているMCCB破壊され出火原因となり、さらにこの際上位系統破壊することになるため、自動復帰型ブレーカの出線側に、続流を生じいわゆるギャップ避雷器などを設け場合には、柱上変圧器などとそれ以降系統調査確認計算し搭載されているMCCBのSCCRとの矛盾生じないようにする必要がある。 また続流を生じない金属酸化物バリスタ(MOV)などを用いた避雷器自動復帰型ブレーカの出線側に用い場合であっても侵入想定される雷サージ電流値搭載されているMCCBのSCCRとの間に矛盾生じないようにする必要がある。なおANSIでは今日系統破壊を招く避雷器不適切な使用方法のみならず原理的に続流を生じ系統破壊を招くことになる避雷器そのもの使用禁止しており、いわゆるギャップ避雷器場合例え極めて良好な続流遮断特性有する特性要素(炭化ケイ素などでは駄目で、極めて理想特性に近い酸化亜鉛粉末焼結体など)と放電ギャップとを直列組み合わせたものを除いて使用できなくなっている。 具体的には、サージ侵入しても、自動復帰型ブレーカ搭載されているMCCB破壊しない程度にまでサージ十分に減ずる(バイパスして減ずる)所定の(計算によって得られる)能力有し、かつ続流を生じない避雷器(MOV多くは「酸化亜鉛型」などと呼ばれる避雷器で、JIS C 5381-1 に規定するクラスⅠまたはクラス適合もしくは相当する性能避雷器)を自動復帰型ブレーカの前(入線側)に別途所定の(計算によって得られる)能力有する遮断器ヒューズとともに設置することが必要である。併せて自動復帰型ブレーカの出線側に設置する避雷器などからの逆流サージ電流なども、搭載されているMCCBのSCCRを超えないようにする必要がある。すなわちこれはJIS規定する総合対策システム一部である。使い方にもよるが、基本的には、自動復帰型ブレーカ入出線どちらにも所定避雷器設け必要がある機構はほぼ同じであっても自動復帰型ブレーカ避雷用開閉器とはその原理から全く異なるものなので混同しないように注意が必要である。 従来からのものは、無人無線中継所主幹ブレーカ(責任分界ブレーカ)などとして用いられることが多いが、電力会社によっては、その各種規定(内線規程など)により、主幹ブレーカとして使用できないことがある。また自動復帰型ブレーカの出線側にMOV用いた避雷器設けた場合MOV劣化(絶縁抵抗値の低下)により、MCCB入り切りを繰り返すうになることがあるので、その対策としてMOV劣化感知自動遮断する遮断器別途設ける、または避雷器にそれが内蔵されているものを使用するなどの配慮が必要である。特に漏電遮断器などを用いている自動復帰型ブレーカでは注意が必要である。ANSIではこの点から今日後者のものにしなければならないとしている。 そして従来からの試接続を行うものは、短時間といえども何がしかの異常によりトリップしたブレーカ強制的に一度、ONにするものであることから、例えばブレーカトリップの原因感電事故であった場合などでは人命にかかわることになるので、もとより人命にかかわる事態絶対に招かない適用設計必須である。また短時間の再投入によって、機器へのダメージがないか、あるいはダメージ拡大させず、火災などの事態招かない適用設計も必要である。 小型のものは今日従来温度ヒューズ置き換えられることが多く家電製品などに広く用いられるようになってきている。

※この「実用と使用上の注意点」の解説は、「自動復帰型ブレーカ」の解説の一部です。
「実用と使用上の注意点」を含む「自動復帰型ブレーカ」の記事については、「自動復帰型ブレーカ」の概要を参照ください。

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