FM TOWNS
FM TOWNS
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FM TOWNS(エフエムタウンズ)とは、富士通が1989年(平成元年)2月28日に発表した、世界で初めて[注 1]CD-ROMドライブを標準搭載した独自アーキテクチャーの32ビットマルチメディアパソコン。[注 2]
注釈
- ^ 独立行政法人日本学術振興会「発明と発見のデジタル博物館・卓越研究データベース(日本)」研究情報(登録番号637)[2]。発売元の富士通も「世界で初めて」とも公称している[3]。富士通が発行していた技術情報誌『FUJITSU』[4]における記述:「CDドライブを他社に先駆けて標準搭載した。」[5]「FM TOWNSは世界で最も早くCD-ROMを標準搭載したパソコンとして、1989年3月に登場した。」[6]
- ^ パソコン以外ではFM TOWNS以前にPCエンジン・CD-ROM2、OASYSでの採用例がある。また、オプション装備としての導入なら、Apple CDscが1987年に発売されたMacintoshの方が2年早い。
- ^ 同時期の他機種の定価は、例としてNEC PC-9801RA2 (i386DX/16MHz)¥498,000、ソニー Quarter/L PCX-300C11(i386SX/16MHz)¥578,000 ※CD-ROMドライブ搭載など。
- ^ 当時FMR-50型番の機種には80386搭載機種はなかったため、実機ができるまでの開発環境はFMR-70+専用AVボード+専用DOS-Extenderであった
- ^ 後にX68000版がマイコンソフトから発売され、店頭デモなどでよく比較された。画面処理能力の関係から画面の再現性ではFM TOWNS版が上回っていたが、ゲームとしての本質的な再現度では画面の再現性を幾分犠牲にしてでもプレイアビリティを重視したコーディングが行われたX68000版の方が格段に完成度が高かった。
- ^ 本体色がグレーのモデルは1倍速ドライブを搭載していた。
- ^ 正確にはそれぞれ3ウェイト、6ウェイト。しかし実際の性能にはあまり影響を与えていないとされる。メモリウェイトはI/Oの隠し操作で少なくできるようになっていた。
- ^ MS-DOSはFMR-50のテキスト画面のハードウェアをエミュレーションすることによりグラフィック画面にテキストを表示する。なお、この仕様のため、ブートローダーがテキストVRAMを必要とするFMRシリーズ用Windows NTは対応しない。
- ^ 最初のバージョンではCD再生に対応していない始末であった。
- ^ なお、前項で取り上げたタイトル「アフターバーナー」は後に、別物となった続編や、他ソフトと組み合わせた廉価版のパッケージが発売されたものの、オリジナルの改良は最後までなされなかった。
- ^ 高速モードではメインメモリアクセス時の0ウエイト動作、VRAMアクセス時の3ウェイト動作を行う。
- ^ これはMartyへの布石にもなった。
- ^ URはODPには対応していない。
- ^ MX/MAでは隠しモードとして搭載。
- ^ OSレベルでは非対応。
- ^ 後に発売されたFresh・TVではハードディスクベイの右上にリモコン受信口がある
- ^ 特にバス周りの転送性能が極めて低く、バスマスタ転送に対応するPCI/ISAカードの中には、NECホームエレクトロニクスのPCFX-GA for DOS/Vのように当該チップセット搭載機種での動作を保証しないケースも少なからず存在した。
- ^ 実際にその手法で作られたAthlon搭載のV-TOWNSが存在する。
- ^ 本体から独立した386SX CPU+メモリ+グラフィックチップ+サウンドチップなどを搭載する。
- ^ 特にFM-16βの開発時に標準OSとして、結果的にアメリカ市場でMS-DOSに大敗を喫したCP/M-86を選択するという判断を行ったことは、同シリーズの寿命を著しく縮めた。PC-9800シリーズの成功には、ROM-BASICマシンからOSマシンへの移行時に、このような大きなミスを犯さなかったことによる所が大きい。
- ^ もっとも、PC-8800シリーズやX1シリーズ、それにMSX・MSX2規格といった、1980年代後半の日本でホビーパソコン市場の主流を形成していたZ80搭載各シリーズと異なり、高機能ではあるがコーディングの難しい6809をCPUとして搭載していたFM7/77シリーズは、開発言語の主流がアセンブリ言語であった当時の状況ではデータ格納形式の相違なども含めて移植作業に当たってのプログラマの負担が大きく、8080系CPUを中心に開発しているソフトハウスでは忌避される傾向にあった。後期は相次ぐPC-8800シリーズの高速化や低価格化、ファミコンをはじめとする家庭用ゲーム機の大ヒット、それにX68000の出現などの事情からそのシェアは急速な低下傾向を示し、末期には商業的な市場規模の小ささに見切りをつけた有力ソフトハウス各社による、発売予告のなされたゲームソフト(主に移植作品)の発売中止が相次いだ。
- ^ 発売前の雑誌インタビューでは、「コンセプト的には日本のMacを目指しているといってよいでしょう」というスタッフの発言が掲載されていた。
- ^ Windows 3.0プリインストール済み。なお、1倍速CD-ROMドライブ標準搭載のmodel 2は本体の定価が828,000円であった。
- ^ Pentium(PC-9821Af)やPentium Pro(PC-9821St15)などではインテルによる新CPUの発表と同時に製品が発表されている。
- ^ X68000が搭載する68000(より厳密にはそのセカンドソース品の日立製作所HD68HC000)は汎用レジスタが32ビット長であるが、アドレスバスは24ビット幅、データバスは16ビット幅となっており、開発元であるモトローラの定義では16ビットCPUとなる。同社のライバルであったインテルの場合はCPU内部の汎用レジスタ長をもってCPUのビット数として取り扱ったが、モトローラではデータバス幅をもってCPUのビット数を表現した。このため、同じ16ビットパソコンと表記する場合でもインテル製CPU搭載マシンとモトローラ製CPU搭載マシンではその意味合いが異なる場合がある。X68000の場合もインテル流に表記すれば全て32ビットパソコンということになり、データバス幅16ビットの386SXを搭載したFM TOWNSの廉価機はモトローラ流の表記に従えば16ビットパソコンとなる。ここでいう32ビットパソコンとは、データバス幅も32ビット化されたマシン、つまりMC68020やMC68030(およびその派生モデル)を搭載したマシンを指す。
- ^ 当時、シャープ内部では、その企業規模の割にはパソコン事業部が独立して2部門もあり、しかもその2つが連携することはほとんど無く、社内の力関係で劣勢に立たされていたのはむしろX68000の開発部隊の方であった。
- ^ もっとも、この関係は後に矢継ぎ早のモデルチェンジに耐えられなくなり体力切れとなったFM TOWNSと、それまでの資産や圧倒的なネームバリューを武器にIntelx86系としては最後まで独自アーキテクチャを以って抗い続けたPC-9800シリーズの関係にも似る。シャープのX68000シリーズの開発陣が小人、富士通が巨人ならば、NECはさらにその上を行く巨大怪獣であり、PC/AT互換機陣営はさらにそれすらも飲み込む(盟主たるIBMですら制御不能な群雄割拠状態の)魔界であった。
- ^ もっとも、この方式は充分なCPUパワーとバス性能がなければその優位性を発揮することは難しく、また限られたVRAM上にフレームバッファを確保する仕様であって背景画面が使いにくいこともあり、1980年代末の段階で主流であったラインバッファ方式のスプライトを実装するアーケードゲーム基板からのゲーム移植、特にシューティングゲームの移植を困難なものとした。
- ^ 256ラインのうち上部2ラインは画面クリアのために予約されている
- ^ ただし、未搭載機種では8チャンネル全てを利用し、その上CPUにかなりの負担をかけた。また、ソフトウェアによっては、TOWNSがフリーズしてしまった。
- ^ カードの幅は同じだが奥行きサイズが大きい。変換基板によりFMR-50LT用のカードを接続可能。
- ^ 1994年秋発売のモデルEA/Freshシリーズ以降はシュリンクD-Sub 15pin
- ^ ただし、Martyシリーズにはなく、FMV-TOWNSシリーズではオプション。
- ^ 一方で『Oh!FM TOWNS』1994年7月号のアンケートの集計結果によるとFM TOWNSユーザーのパソコン通信の利用率は24.4%に留まっている[17]。
- ^ 旧バージョンからの更新は期間限定の特別価格で可能であった。
- ^ 32ビット実行ファイルの拡張子は.EXP。よく誤解されるが、.EXPはFM TOWNS独自のファイル形式ではない。386|DOS-Extender自体米PharLap Software社が開発したもので、元々はPC/AT互換機用である。
- ^ ビングが開発。TBIOSを自社のゲーム向けに最適化・高速化したもの
- ^ データウエストの仕様に基づいて富士通がTBIOSを最適化したもの
- ^ ただし、TownsOS V2.1L40以降の「MS-DOS V6.2を利用しての起動」を利用しない場合は、OAKの単語登録数に限界があった。これは、単語データをファイルとしてディスクに保存せず、内蔵CMOSに保存しているためである。
- ^ 1S,2Sは、発売記念キャンペーンモデルで、本来は別売であるキーボード、MS-DOS3.1、TownsPAINTが添付されていた。
- ^ 秀和システム発行の書籍「FMTOWNSフリーソフトウェア入門キット」に添付されたCD-ROM。
- ^ No.5は1992年8月号にて7位[54]、9月号にて20位[55]。No.7は1994年4月号にて8位[56]、No.8は1994年9月号にて10位[57]、No.9は1995年3月号にて12位[58]、No.10は1995年9月号にて6位[59]。
出典
- ^ a b “新製品「FMV-TOWNS」発表”. 2021年8月26日閲覧。
- ^ 独立行政法人日本学術振興会「発明と発見のデジタル博物館・卓越研究データベース(日本)」[1]
- ^ FM TOWNS(1989年)、富士通 - 2021年10月19日閲覧。
- ^ 雑誌FUJITSU、富士通 - 2021年10月19日閲覧。
- ^ 『FUJITSU』1989年11月号、344頁。NDLJP:3216773/20
- ^ 『FUJITSU』1994年7月号、306頁。NDLJP:3216802/27
- ^ 『昭和55年 写真生活』(2017年、ダイアプレス)p109
- ^ 『Oh!FM TOWNS』1994年4月号 p.161
- ^ 『Oh!FM TOWNS』1996年2月号 pp.108-109
- ^ 進化するマルチメディアパソコンとノスタルジー (2/2) - ITmediaエンタープライズ・2006年8月17日
- ^ 『Oh!FM TOWNS』1995年4月号、132頁。
- ^ AnotherTOWNS HOMEPAGE(インターネットアーカイブのキャッシュ)
- ^ 大谷和利 「モトローラCPUを巡るパソコン史 68000光と影」『THE COMPUTER 1988年8月号』、日本ソフトバンク、1988年、pp.72-78
- ^ a b 「富士通『電脳遊園地』が閉幕 入場者、10万人を突破 でも宮沢りえがお目当て?」『日経産業新聞』1989年12月12日付、7頁。
- ^ 『Oh!FM TOWNS』1994年5月号(表記上は「5・6月合併号」)p.28
- ^ a b Linux/TOWNS 情報メモ 第2版
- ^ a b c d 「アンケートに見るTOWNSユーザー その4」『Oh!FM TOWNS』1994年12月号、64〜65頁。
- ^ 清水計宏『マルチメディアへの挑戦』、ソフトバンク、1991年、338頁。ISBN 4-89052-233-6。
- ^ 『青空のリスタート(富田倫生)』:新字新仮名 - 青空文庫
- ^ TOWNS + Linux = SHU's homepage
- ^ “FM TOWNSにも、Windows 95が登場”. PC Watch (1996年6月10日). 2012年5月6日閲覧。
- ^ 受賞番号:89K0771(受賞対象:FM TOWNS FM TOWNS-2 FMT-DP532、FMT-KB201、FMT-MO101)
- ^ 受賞番号:90K0773(受賞対象:FM TOWNS FM TOWNS-2H、FMT-DP531、B276A010、FMT-KB205)
- ^ 受賞番号:91K0881(受賞対象:FM TOWNS モデル10F FMTOWNS10F)
- ^ 受賞番号:91K0880(受賞対象:FM TOWNS モデル20F FMTOWNS20F)
- ^ 受賞番号:91K0879(受賞対象:FM TOWNS モデル40H FMTOWNS40H)
- ^ 受賞番号:91K0878(受賞対象:FM TOWNS モデル80H FMTOWNS80H)
- ^ 受賞番号:92K0679(受賞対象:FM TOWNSII モデルCX10 FMTW2CX10、FMT-KB207、FMT-DP536)
- ^ 受賞番号:92K0680(受賞対象:FM TOWNSIIモデルCX20 FMTW2CX20、FMT-KB207、FMT-DP536)
- ^ 受賞番号:92K0681(受賞対象:FM TOWNSIIモデルCX40 FMTW2CX40、FMT-KB207、FMT-DP536)
- ^ 受賞番号:92K0682(受賞対象:FM TOWNSIIモデルCX100 FMTW2CX100、FMT-KB207、FMT-DP536)
- ^ 受賞番号:92K0678(受賞対象:FM TOWNSIIモデルUX20 FMTW2UX20、FMT-KB202A)
- ^ 受賞番号:93K0635(受賞対象:FMTOWNSIIモデルHR20 FMTW2HR20)
- ^ 受賞番号:93K0634(受賞対象:FMTOWNSIIモデルUR20 FMTW2UR20)
- ^ 受賞番号:95K0587(受賞対象:FMTOWNSIIモデルHC FMTWHC5J2/S2)
- ^ a b 『Oh!FM TOWNS』1994年5月号 p.27
- ^ 「富士通『FM TOWNS』切り札パソコン苦戦」『日経産業新聞』1989年7月19日付、1頁。
- ^ 「マーケティング・イノベーション(3) FMタウンズの教訓」『日経産業新聞』1990年1月9日付、22頁。
- ^ 「なぜ売れない─誤算の研究 (1) 富士通『FMタウンズ』」『日経産業新聞』1990年4月4日付、25頁。
- ^ 『Oh!FM TOWNS』1994年5月号 p.30
- ^ 「富士通『FMタウンズII』雪辱期す2代目」『日経産業新聞』1991年12月11日付、14頁。
- ^ 「FMタウンズ 販売4割増に 富士通、92年度計画 ソフトも80本投入」『日経産業新聞』1992年6月29日付、7頁。
- ^ 「ウィンドウズも使える 高解像度表示採用型など 国内メーカー 次世代機に力」『日経流通新聞』1992年12月3日付、3頁。
- ^ 「富士通 FMTOWNS・MARTY」『日経産業新聞』1993年2月26日付、12頁。(受注台数としている)
- ^ 「クローズアップ戦略商品 富士通の『FMTOWNSマーティー』」『日経流通新聞』1993年5月1日付、3頁。(販売台数としている)
- ^ 「CD-ROM 富士通、連携に活路 アップルは教育市場開拓」『日本経済新聞』1993年11月13日付夕刊、3頁。
- ^ 清水欣一『富士通のマルチメディア・ビジネス』オーエス出版社、1995年5月15日第1刷、1997年3月15日第4刷、ISBN 4-87190-415-6、127頁。
- ^ ニフティ、「大同窓会」と題したイベントを開催、日本経済新聞(PC Online)、2012年8月21日。
- ^ ニフティが「大同窓会」と題したイベントを開催、日経xTECH、2012年8月21日。
- ^ a b c 『Oh!FM TOWNS』1996年2月号、36頁。
- ^ TEO、IGN、1998年1月2日。
- ^ ボクラのカケラ .103 "FM-TOWNS フリコレ(Free Software Collection)"。、アルマジロ・ヴギ (armadillo boogie) written by M.J.KOZOU、2008年8月19日。
- ^ a b c 『Oh!FM TOWNS』1995年2月号、27頁。
- ^ 『マイコンBASICマガジン』1992年8月号、231頁。
- ^ 『マイコンBASICマガジン』1992年9月号、235頁。
- ^ 「今月の売れ筋パソコン・ゲームHOT 30」『マイコンBASICマガジン』1994年4月号、付録2頁。
- ^ 「今月の売れ筋パソコン・ゲームHOT 30」『マイコンBASICマガジン』1994年9月号、付録2頁。
- ^ 「今月の売れ筋パソコン・ゲームHOT 30」『マイコンBASICマガジン』1995年3月号、付録2頁。
- ^ 「今月の売れ筋パソコン・ゲームHOT 30」『マイコンBASICマガジン』1995年9月号、付録2頁。
FM TOWNS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 08:55 UTC 版)
第4のユニットシリーズLINKAGE THE 4TH UNIT 1・2 TOWNS(1989年、9,800円、アドベンチャーゲーム) DUAL TARGETS THE 4th UNIT ACT.3(1989年、8,800円、アドベンチャーゲーム) Zerø THE 4th UNIT ACT.4(1989年、8,800円、アドベンチャーゲーム) D-Again THE 4th UNIT FIVE(1990年、8,800円、アドベンチャーゲーム) MERRYGOROUND THE 4TH UNIT SERIES(1990年12月14日、8,800円、アドベンチャーゲーム) WYATT THE 4TH UNIT SERIES(1992年4月3日、12,800円、アドベンチャーゲーム) サイキック・ディテクティヴ・シリーズVOL.1 INVITATION 影からの招待状(1989年、9,800円、アドベンチャーゲーム) VOL.2 MEMORIES(8,800円、アドベンチャーゲーム) VOL.3 AYA(8,800円、アドベンチャーゲーム) VOL.4 Orgel(アドベンチャーゲーム) VOL.5 Nightmare(アドベンチャーゲーム) FINAL SOLITUDE 上巻(アドベンチャーゲーム) FINAL SOLITUDE 下巻(アドベンチャーゲーム) ミス・ディテクティヴ・シリーズMs.DETECTIVE ファイル#1 石見銀山殺人事件 初期版はCD-ROM2枚組。 Ms.DETECTIVE ファイル#2 姿なき依頼人 RAYXANBER(8,800円) MistyシリーズMisty〜名探偵登場(9,800円、アドベンチャーゲーム) Misty2〜9(5,000円、アドベンチャーゲーム)シナリオを一般公募で採用されたものが、フロッピーディスクでシリーズ化された。 G-EDIT TOWNS(30,000円) T・D・F(8,800円、シミュレーションゲーム)
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FM TOWNS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:16 UTC 版)
「STEINS;GATEの用語一覧」の記事における「FM TOWNS」の解説
1989年2月に富士通から発売された、国産32ビットのホビーパソコン。ビデオ性能を強化したり、CD-ROMドライブを搭載するなど、ゲーム用途を強く意識した製品となった。その結果、全体的な価格上昇を避けられなくなり、ホビーパソコンとしては高価に成り過ぎたきらいもある。
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FM TOWNS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:32 UTC 版)
「FM TOWNS」の記事における「FM TOWNS」の解説
一般にはFMRシリーズをベースに開発されたとされ、FMR-50型番の機種と一定の互換性を備えている。 CD-ROMと3.5インチFDD、電源スイッチ、音量のレベルメータなどを正面に配した縦型のプラスチック成型の独特の筐体に、Intel 80386を搭載し、マウスによるGUIと、ゲームパッドによる操作を基本とした。その他にもFM音源ステレオ6音、PCM音源ステレオ8音を標準搭載した。GUIによる独自のシェルを標準搭載したTownsOSが専用OSである。内容的にはMS-DOSをDOSエクステンダと呼ばれるモジュールで拡張し386プロテクトモードでの動作を可能にしたもので、各種マルチメディアAPIに対応していた。メモリ使用上の制約はMS-DOSより大幅に改善されたが、セグメントを跨ぐアクセスに関しては問題も多く後述のように論議の的となる。FMRシリーズとはメモリー・マッピングやBIOS等が異なったが、FM TOWNS専用版MS-DOSで起動することによりFMRシリーズ用のアプリケーションやフリーウェアの多くが動作した。 筐体のサイドパネルはスライド式のロックを解除すると容易に外すことができ、メモリ(SIMM)の増設などが簡単に行えた。また、筐体上部にはキャリングハンドルとメモリカード(電池でバックアップされたSRAMディスク)用のICメモリカード(PCカード)スロットを装備していた。 専用RGBモニタは主にトリニトロンを使用し、これらはソニーのOEM品であった。これらのモニタは当初、複合同期や15/24/31kHzの3つの水平同期周波数に対応していたが、後期の機種ではコストダウンのため、PC本体側で15kHz信号を31kHzに変換出力可能として、PC/AT互換機用モニタの流用が図られるようになっている。
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FM TOWNS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 09:53 UTC 版)
「ストリートファイターII」の記事における「FM TOWNS」の解説
スーパーストリートファイターII プレイヤーキャラクターに関してはほぼアーケード版に近い再現度だったが、背景は多重スクロールが省略され、移植度は低い。BGMはQサウンドが再現されており、オリジナル版とアレンジ版が選択可能だった。オプションにRGBによるカラーエディットモード搭載。専用パッドを同梱したパッケージも発売された。
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