16ビット版
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16ビットCPU用のCP/Mも存在した。 最初の16ビット版であるCP/M-86はIntel 8086版で、続けてモトローラ68000版のCP/M-68Kがリリースされた。1982年にリリースされたオリジナル版のCP/M-68KはPascal/MT+68k(英語版)で開発され、後にC言語に移植された。混乱を避けるため、オリジナルの8ビット版CP/MはCP/M-80と呼ばれるようになった。1982~1983年頃にオリベッティM20(英語版)用としてZ8000で動作するCP/M-8000がC言語で開発された。 CP/M-86はIBM PCの標準OSとなることが期待されていたが、デジタルリサーチとIBMは開発や契約の話をまとめることができなかった。IBMはマイクロソフトに白羽の矢を立て、マイクロソフトは86-DOSをもとにPC DOSを開発して提供した。デジタルリサーチはIBMに対して提訴すると脅し、CP/M-86もIBM PCで利用できるようになったが、マイクロソフトを超えることはできなかった。IBMの設定価格はPC DOSが$40だったのに対してCP/M-86は$240で、その大きな差に顧客は驚かされた。 DECがIBMの対抗馬として発売したRainbow 100(英語版)は、Z80を使ったCP/M-80と、8088を使ったCP/M-86及びMS-DOSが付属し、CP/M-86とCP/M-80を同時に使用できた。Z80と8088は並列で動作した。Rainbowでは8ビット版CP/Mの大量のソフトウェア資産を続けて利用しながら、16ビットのMS-DOSへ移行することが可能だった。 モトローラEXORmacs(英語版)で既に動作していたCP/M-68KはAtari STに搭載されて出荷されるはずだったが、アタリはGEMDOSという新しいDOSを使うことに決めた。CP/M-68KはSORDのM68とM68MXでも使われた。 16ビット版CP/Mのアプリケーションは新CPU向けに再コンパイルが必要で、もしアプリケーションがアセンブラで記述されている場合は、ゲイリー・キルドールが1981年に開発したトランスレーターのXLT86を使い、8080用のASMファイルを8086用のA86ファイルに変換した。8080のレジスタがどのように使われているのかを分析し、関数呼び出しを正しく理解して、CP/M-80やMP/M-80用に書かれたアプリケーションを自動的にCP/M-86やMP/M-86用アプリケーションへコードを最適化しつつ変換することができた。XLAT86はそれ自身がPL/I-80で記述されており、CP/M-80だけでなくDEC VMS (VAX 11/750用と11/780用)でも動作した。 アーキテクチャの種類ごとに各々トランジェントコマンドの拡張子が異なっており(CP/M-80:.COM、CP/M-86:.CMD、CP/M-68K:.68Kなど)、同一のファイルシステム内で複数のアーキテクチャ用のCP/Mを混在させることが出来た。実際の製品としては、PC-9800シリーズ用のSPARKシリーズがあり、実行を指示されたコマンドを拡張子によって区別し、8086で動作するコマンドと、Z80で動作するコマンドを混用することが出来た。
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16ビット版
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「ファイルマネージャー (Windows)」の記事における「16ビット版」の解説
オリジナルの16ビット版ファイルマネージャは8.3形式のファイル名を表示する。 Windows95に含まれているファイルマネージャにおいても、ロングファイルネームまたは空白文字が含まれていた場合、前述の8.3形式のファイル名形式に従い、ファイル名のうち最初の6文字と、その後チルダ(~)と数字の組み合わせ(1, 2, 3...)により表示する。 Windows 3.1、Windows for Workgroups 3.1xに含まれていたファイルマネージャは、2000年問題に対応しておらず、ファイル名の日付部がセミコロンに置き換わるバグが存在した。マイクロソフトはこの問題に対し、すべてのWindows 3.1x OS環境下に修正したモジュールを配布した[いつ?]。
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