大雪山/とは? わかりやすく解説

たいせつ‐ざん【大雪山】

読み方:たいせつざん

[一]《「だいせつざん」とも》北海道中央部火山群主峰旭岳北海道最高峰標高2291メートル

[二]中国四川省西部にある山脈最高峰ミニヤコンカ(貢嘎(こんか)山)の標高7556メートル

[三]台湾北部雪山の南にある山。標高3529メートル

大雪山の画像
北海道の大雪山

大雪山(北海道)

2290m 北緯433949秒 東経1425115秒 (旭岳) (世界測地系

大雪山地図 大雪山地図

概 要

 安山岩デイサイトからなる20上の成層火山溶岩ドームからなり、うち8 峰は環状配列するこの中央には小型カルデラ(御鉢平(おはちだいら)、径2 )がある。 御鉢平カルデラ作った火砕流体積は約8 km3である。 層雲峡天人峡では最大層厚200mにおよび、溶結して柱状節理発達する最高峰旭岳御鉢平カルデラ南西方に最も新しく噴出した成層火山で、大雪火山群中では最も大きく西方広く溶岩流出させた。 旭岳の西斜面には、西に開いた馬蹄型の火口(地獄谷)があり、火口底には活発な噴気孔多数あり、硫黄採取されたこともある。別名ヌタクカムウシュペ山。



最近1万年間の火山活動

  御鉢平カルデラ形成は約3万年前であり、これ以降に、熊ケ岳・後旭岳旭岳成層火山体が形成され、また御鉢平カルデラの東壁・北海岳斜面から御蔵沢(みくらざわ)溶岩流出した旭岳は約6500年前まで多数安山岩デイサイト溶岩西方流出した(2.4km3)。 その後約3000年前までは主に安山岩降下スコリア堆積させ(0.2km3)円錐形旭岳山頂部形成したその後2000年上前山体崩壊によって山頂西側馬蹄形地獄谷火口生じた。 この時の岩なだれ堆積物旭岳温泉にまで達した。約1000年前から水蒸気爆発頻発し姿見火口など小火口群を生じた樽前山1739年噴火火山灰覆って旭岳起源火山灰2層認められ最新水蒸気爆発250年以降である。最近3000年間では顕著なマグマ噴火起こっていない。



記録に残る火山活動


 記録に残る火山活動はない。



大雪山

名称: 大雪山
ふりがな だいせつざん
種別 特別天然記念物
種別2:
都道府県 北海道
市区町村 上川郡上川町東川町美瑛町新得町
管理団体
指定年月日 1971.04.23(昭和46.04.23)
指定基準 天保
特別指定年月日 昭和52.03.15
追加指定年月日
解説文: S52-1-008[[大雪山]だいせつざん].txt: 昭和46年4月23日天然記念物として指定された大雪山は、背稜部の高山植物帯が各種高山植物富み、特に北地性の種類多く群落広大なことは他に例をみないほか、天然記念物ダイセツタカネヒカゲアサヒヒョウモンウスバキチョウ生息地でもある。
 大雪山東南部十勝川源流地域道内随一原生林地帯エゾアカシカエゾテンヒグマクマゲラなどの動物生息し、噴湯丘などの温泉現象みられるエゾマツトドマツアカエゾマツ主とする原生林は、部分的に樹高40メートル達すみごとな林相保っている。これらを包含した面積ヘクタール越え規模わが国最大天然保護区域で、学術極めて貴重なのである
S40-5-080大雪山.txt: 北海道屋根といわれる火山地帯で、高山植物全国類例のない規模有し北地性の種類富み、量も豊富、群落広大である。氷河時代遺存動物少なくない。また十勝川源流大原全国比類のないのである全域を「天然保護区域」とし、立入り禁止区域設けて厳正な自然保護期している。

大雪山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/09 08:12 UTC 版)

大雪山(たいせつざん、だいせつざん)は、北海道中央部にある旭岳などの山々からなる巨大な山塊の名称[3]。大雪山系とも呼ばれ、一帯は大雪山国立公園に指定されている[4]。また、西麓の勇駒別温泉(現旭岳温泉郷)から旭岳、北鎮岳、永山岳などを経て愛山渓温泉へ、翌日に愛山渓温泉から御鉢平を周遊し黒岳から層雲峡温泉に至る山行紀が深田久弥による日本百名山に掲載されている[5]


  1. ^ 三角点瓊多窟(ぬたっく)気象庁/2020年10月28日閲覧
  2. ^ 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2014年7月15日閲覧。 “基準点コード TR16542369801”
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 太田英順「地質で語る百名山 第5回 大雪山」『GSJ 地質ニュース』Vol.4 No.6 産業技術総合研究所地質調査総合センター(2015年)2021年8月14日閲覧
  4. ^ 大雪山国立公園(環境省)2021年3月2日閲覧
  5. ^ 深田久弥『日本百名山』朝日新聞社、1982年。ISBN 4-02-260871-4 
  6. ^ a b c d 【時を訪ねて 1918】地名の決定(大雪山系)一枚の地図に落とし込む『北海道新聞』日曜朝刊別刷り2020年10月11日1-2面
  7. ^ a b c d e 大雪山国立公園(環境省)2021年2月19日閲覧
  8. ^ 大雪山(旭岳) 神々が遊ぶほど美しい「北海道の屋根」”. ヤマレコ. 2022年9月19日閲覧。
  9. ^ 山崎晴雄、久保純子『日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語』講談社ブルーバックス、2017年、57頁。ISBN 978-4-06-502000-5 
  10. ^ a b c 『北海道新聞』土曜朝刊サタデーどうしん21-22面「名言生んだ大雪山の旅100年」「四方に広がる絶景ルート」「旅を支えた案内人 成田嘉助」
  11. ^ a b 日本一早い紅葉(上川町)朝日新聞』2017年9月6日(2018年9月8日閲覧)
  12. ^ a b 大雪山気象庁)2017年4月閲覧
  13. ^ 松原岩五郎『日本名勝地誌 第9編 北海道之部』(4版)博文館、1903年、104頁。 
  14. ^ 小泉秀雄「北海道中央高地の地学的研究」『山岳』第12年2・3合併号、日本山岳会、1918年、205-452頁。
  15. ^ 太田爲三郎編『帝國地名辭典 下巻』(三省堂、1912年)896頁
  16. ^ 日本の主な山岳標高


「大雪山」の続きの解説一覧

大雪山(だいせつざん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/02 19:15 UTC 版)

くにおくんの超熱血!大運動会」の記事における「大雪山(だいせつざん)」の解説

チームランクは「B」。キャプテンとびやま熱血高校トーナメントモードクリアすると使用可能になる海外からの評価も高い有名スポーツ進学校からの参加チームランクは「B」だがメンバー能力値はどれも平均以上を誇り総合的な実力は高い。『いけいけ熱血ホッケー部』に同名高校登場しており、メンバーとびやまたるたに同作からの出場とびやま スタミナタイプランクは「A」。必殺技は「棒術スペシャル」「まっはたたき」。 体力打たれ強さ共に高く、さらにスタミナタイプであるため、防御面では連合のごうだに匹敵する必殺技二つとも武器を使うものだが、実は武器攻撃よりもパンチの方が強い。それでも強力な選手変わりはない。 たるたに スピードタイプランクは「A」。必殺技は「まっはきっく」。 しろと バランスタイプランクは「B」。必殺技は「ひのたますぱいく」。 きしたに バランスタイプランクは「A」。 かしわぎ スピードタイプランクは「B」。 かたぎり スタミナタイプランクは「B」。必殺技は「せおいすぺしゃる」。

※この「大雪山(だいせつざん)」の解説は、「くにおくんの超熱血!大運動会」の解説の一部です。
「大雪山(だいせつざん)」を含む「くにおくんの超熱血!大運動会」の記事については、「くにおくんの超熱血!大運動会」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「大雪山/」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「大雪山」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



大雪山/と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「大雪山/」の関連用語

大雪山/のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



大雪山/のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
気象庁気象庁
©2024 Japan Meteorological Agency. All rights reserved.
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2024 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの大雪山 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのくにおくんの超熱血!大運動会 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS