医学的検査
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医学的検査(いがくてきけんさ、英語: medical test、diagnostic test、検査、医療検査、医用検査、医学検査)とは、 ヒト(被験者、受診者、患者)の 心身について正常か異常かを判定できるような客観的情報を一定の方法で収集する行為全般を意味する。 検査には、検体検査、生体機能検査、心理検査、画像検査(画像診断)、内視鏡検査、などが含まれる。 理学的検査、身体計測、バイタルサイン測定、などは検査であるが、通常、診察の一部として扱われる。 病歴聴取や身体診察そのものは、通常、検査には含めない。 検査の主な目的は現在および将来の健康状態の評価であり、 潜在的なリスクや疾患の発見、傷病の診断、治療法の決定、治療効果の評価、傷病の経過観察、などを含む[1][2][3]。
主要な医学的検査
被験者(受診者、患者)の心身の医学的な情報を収集する行為全般のうち、何が医学的検査に該当するのかについての一定の定義はないが、 日本の医師国家試験出題基準の「検査」の部では以下の7つの区分があげられている[4]。
- ①検体検査
- 身体から排泄または採取した検体(モノ)を対象に行う検査である。病理検査、および、検体を採取する行為(採血、穿刺生検、など)も含まれる。
検体検査以外の諸検査においては、被検者自体が検査の対象となる。
- ②生体機能検査
- 呼吸機能検査、循環機能検査、神経生理検査などが含まれる。
以下は、生体を対象とする広義の生体機能検査であるが、特定の診療領域に特化したものである。
- ③皮膚・感覚器・発声機能検査
- 皮膚、眼、耳、鼻、咽頭・喉頭、など、特定の診療科の領域に特化した検査となる。
- ⑤妊娠・分娩・胎児・新生児の検査
- 産科領域の検査である。
以下は生体の画像を扱う検査である。
検体検査
身体から排泄、または採取した排泄物・体液・細胞・組織などの検体を対象に行う検査である。病理診断の加わる病理検査や検体を採取する行為(採血、穿刺生検、など)も含まれる。さまざまな分類があるが、以下、医師国家試験出題基準に沿って述べる。
- 一般検査
血液以外の検体(尿、便、喀痰、穿刺液、など)を対象とする検査を「一般検査」と呼ぶ。(「一般検査」という概念は日本独特のもので、血液検査や細菌検査を除く古典的な検体検査の一群をさす[5]。厚生労働省令では「尿・糞便等一般検査」[6]、医療保険では「尿・糞便等検査」[7]と呼ばれている。)
- 血液学検査
血液細胞の検査には、 全血球計算(血算、CBC)・白血球分画、末梢血塗抹検査、[[骨髄検査]・骨髄像、フローサイトメトリー、などがある。
止血検査(凝固・線溶系・血小板機能)には、PT、APTT、フィブリノーゲン、FDP、D-ダイマーなどの機能検査がある。 なお、出血時間と毛細血管抵抗検査は生体機能検査であるが、止血検査に含められるのが通常である。
輸血や溶血性貧血に関連する検査(免疫血液学検査)には、 ABO血液型検査、RhD血液型検査、直接・間接クームス試験、不規則抗体検査、交差適合試験(クロスマッチ)、などを含む。
その他、赤血球沈降速度(ESR)なども血液学的検査に含まれる。
- 生化学検査
血液等の化学的成分の検査であり、蛋白、生体色素、酵素、含窒素成分、糖質、無機質(水・電解質・酸塩基平衡・重金属・微量元素)、ビタミン、ホルモン、血中薬物・毒物、各種の疾患マーカー・腫瘍マーカー、など、 多数の分野がある。詳細は、臨床検査#生化学検査を参照されたい。
- 免疫血清学検査
免疫関連の広汎な領域をカバーし、血液学的検査・生化学的検査・微生物学的検査などとも重複する検査を多数含む。
炎症関連蛋白の検査には、CRP、SAAなどがある。 主に液性免疫に関連する検査には、免疫グロブリン(IgG・IgM・IgA・IgE)、補体、 自己抗体検査(抗核抗体、リウマトイド因子など)、 などがある。
細胞性免疫関連検査には、 細胞表面抗原(フローサイトメトリー)、各種のサイトカイン、リンパ球幼若化試験、好中球機能試験(貪食能など)などがある。 移植免疫検査には 組織適合性抗原(ヒト白血球型抗原)(HLA)などがある。
アレルギー関連検査には、アレルゲン特異IgE、血清TARC、リンパ球刺激試験(リンパ球幼若化試験)、などがある。
感染症免疫学的検査には、病原体に対する抗体(HCV抗体、HIV抗体、など)、および、病原体を免疫学的な手法で検出する検査(HBs抗原など)が含まれる。
ツベルクリン反応は生体検査であるが、免疫血清学検査の細胞性免疫・感染症免疫学的検査にも含まれる。
- 染色体・細胞遺伝子検査
生物の遺伝情報の検査全般をさす。ヒトの遺伝子検査は、 ヒト体細胞遺伝子検査(がん細胞の後天的な遺伝子変異など、親から子に受け継がれないと考えられるもの)、 ヒト遺伝学的検査(生殖細胞系列遺伝子検査、すなわち、遺伝性疾患や体質など親から子に受け継がれる遺伝情報の検査)、 に大別される。 病原体核酸検査も遺伝子検査であるが、次項の微生物学的検査として扱われることが多い。
- 微生物学的検査
病原微生物の顕微鏡検査、培養・分離・同定検査、薬剤感受性試験、結核菌のインターフェロンガンマ遊離試験(IGRA)、微生物抗原検査、ヘリコバクター・ピロリ検査(尿素呼気試験、迅速ウレアーゼ試験、便中抗原)、病原体遺伝子検査、などが含まれる。
- 病理検査
病理検査(病理組織学検査、細胞診)も組織(病理標本)や細胞(細胞診)という検体を対象とするものであり、 広義の検体検査に含まれるが、 病理医の診断行為(病理診断・細胞診断)を含むため、 日本の医療保険では、検体検査と分離して、「病理診断」として区分している[※ 1][7]。
- 検体採取
検体検査/病理検査のために人体の細胞や組織を採取する過程である。 代表的な検体には、血液(静脈血、動脈血、毛細血管血)、尿、便、穿刺液(胸水、腹水、脳脊髄液、骨髄、関節液、膿、羊水、ダグラス窩穿刺液、囊胞貯留液など)などがある。
生体機能検査
生体機能検査は、直接的に生体そのものの機能を計測するものの他、生体の機能を反映する検体検査や画像検査も含まれる。 なお、運動器(骨・関節・筋肉等)の機能検査は、神経・筋領域および平衡機能領域のものを除き、通常、理学的検査として扱われる。
- 呼吸機能検査
スパイロメトリ(肺活量・1秒率・フローボリューム曲線)、肺気量分画、肺拡散能検査、動脈血液ガス分析(検体検査)、睡眠呼吸検査([[睡眠ポリグラフィ|睡眠ポリグラフィ(PSG)])、ピークフローメトリなどがある。
- 心血管機能検査
心機能検査としては、心電図(十二誘導心電図)、運動負荷心電図、ホルター心電図)、 心エコー検査(心臓超音波検査)、 心筋シンチグラフィ(核医学)、心血管CT・MRI(画像検査)、心臓カテーテル検査、心臓電気生理学的検査(EPS)、などがある。 血管(脈管)機能検査としては、脈波伝播速度(PWV)/足関節上腕血圧比(ABI)、血管超音波検査、などがある。
- 消化管機能検査
唾液分泌検査、消化管運動機能検査(食道内圧検査、肛門内圧検査)、消化管pHモニタリング、 蛋白漏出試験( α1-アンチトリプシン法)、などがある。
- 肝・胆道機能検査
インドシアニングリーン試験(色素排泄試験)などがある。
- 膵機能検査
膵外分泌機能検査として、BT-PABA試験(PFD試験)[※ 2]がある。膵内分泌機能検査としては 経口ブドウ糖負荷試験などがある。
- 内分泌・代謝機能検査
各内分泌臓器のホルモン測定および機能検査(負荷試験)が含まれる:下垂体(前葉・後葉)機能検査、甲状腺機能検査、副甲状腺機能検査、副腎皮質機能検査、副腎髄質機能検査、性腺機能検査、糖代謝検査、など。その他、核医学的機能検査(甲状腺ヨード摂取率など)がある。
- 腎機能検査
推算糸球体濾過量eGFR、クレアチニンクリアランスがよく用いられる。 腎クリアランス試験(イヌリン)は糸球体濾過量計測のゴールドスタンダードであるが、煩雑であるので、それほど実施されない。
- 排尿機能検査
排尿障害(神経因性膀胱、前立腺肥大、など)に対する排尿機能検査は主に泌尿器科で行われる。尿流測定、膀胱内圧測定、残尿量測定、などがある。
- 脳波検査
脳波検査、聴覚脳幹誘発電位(BAEP)/聴性脳幹反応(ABR)、視覚誘発電位(VEP)、体制感覚誘発電位、などがある。
- 筋電図検査
皮膚科領域の検査
皮膚検査には、皮膚を拡大観察するダーモスコピー、アレルギー検査のプリックテスト・皮内テスト・パッチテスト、 光接触皮膚炎の光パッチテスト、光線過敏症の光線テスト、発汗機能を評価する発汗テスト、などがある。 その他、鏡検での病原体検索検査として、ツァンク試験(単純ヘルペスあるいは帯状疱疹)や苛性カリ(KOH)直接鏡検法(皮膚真菌症)が行われる[4]。
-
表在拡大型の悪性黒色腫(ダーモスコピー)
-
パッチテスト
-
プリックテスト
-
KOH直接鏡検法:多数の真菌菌糸
眼科領域の検査
- 視器(眼球とその付属器)の検査
細隙灯顕微鏡検査、眼圧検査、眼底検査、蛍光眼底造影検査、隅角検査、涙液分泌検査、 角膜内皮細胞顕微鏡検査(スペキュラーマイクロスコピー)、角膜知覚検査、角膜曲率半径計測、眼軸長検査、光干渉断層計(OCT)、などがある[4]。
- 視機能検査
視力検査、視野検査、色覚検査、光覚検査、屈折検査、調節検査、眼位検査、両眼視機能検査、網膜電図検査(ERG)、視覚誘発電位(VEP)、などがある[4]。
-
眼圧計
-
蛍光眼底造影
-
光干渉断層計による前眼部断層像--
-
Ishihara_9]]石原式色覚検査:健常者では74、色覚異常で21、または数字認めず
耳鼻咽喉科領域の検査
聴覚・平衡覚・嗅覚・味覚および発声に関する機能検査である。
- 聴覚検査
自覚的聴力検査には、簡易聴力検査(音叉、またはオージオメーターによる気導・骨導聴力閾値検査)、 自記オージオメーターによる聴力検査(周波数連続で聴覚閾値を測定) 、語音聴力検査などがある。 他覚的聴力検査に、 聴性脳幹反応(ABR)、耳音響放射(OAE)検査、 チンパノメトリー、耳小骨筋反射検査、などがある。 行動観察による聴力検査に、幼児の遊戯聴力検査、行動反応聴力検査(BOA)がある。
- 平衡機能検査
重心動揺計検査、 眼球運動・眼振の検査(自発眼振検査、頭位・頭位変換眼振検査、温度眼振検査(カロリックテスト)、回転眼振検査、など)、などがある。
- 嗅覚検査
嗅覚検査(オルファクトメトリ)には、基準臭の閾値を測定する基準嗅覚検査、アリナミンの静注による静脈性嗅覚検査、などがある[8]。
- 味覚検査
味覚検査のうち、電気味覚検査は味覚伝導路障害の診断、濾紙ディスク検査は味覚受容器の障害の診断に用いられる[9]。
- 発声機能検査
音声言語医学的検査である。喉頭ストロボスコピー、音響分析、その他、各種の音声機能検査がある[10]。
-
聴力検査
-
重心動揺計
-
温度眼振検査
-
嗅覚検査
心理・精神機能検査
精神神経科、児童精神科、脳神経内科(神経内科)、小児神経科、等の諸検査である。臨床心理検査ともいう。
- 心理学的検査
心理状態等の検査としては、特性不安検査(STAI)、ベックうつ病尺度 (BDI)、 簡易精神症状評価尺度(BPRS)、ハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D)、などがある。
人格(パーソナリティ)の検査としては、質問紙法の谷田部・ギルフォード性格検査、投影法のロールシャッハ・テスト、バウムテスト、などがある。
- 知能検査
知能検査には、ウェクスラー成人知能検査(WAIS-III)、 児童向けウェクスラー式知能検査(WISC-IV)、田中ビネー知能検査、などがある。
- 神経心理学的検査
神経心理学的検査とは、脳損傷や認知症などによる知能・記憶・言語などの高次脳機能の障害を評価するための検査である[11]。 標準型失語症検査(SLTA)、リバーミード行動記憶検査(RBMT)、ウェクスラー記憶検査(WMS-R)、前頭葉評価バッテリー(FAB) 、などがある。 認知症のスクリーニング検査として、ミニメンタルステート検査(MMSE)、長谷川式認知症スケール(HDS-R)、などがよく用いられる。
- 発達検査
発達検査には、津守・稲毛式発達検査、スクリーニング法として、日本版デンバー式発達スクリーニング検査、遠城寺式分析的乳幼児発達検査法、などがある。
-
ロールシャッハ・テストのカード
-
WAISで用いられるコース立方体
-
田中ビネー知能検査で用いられるチップ差し・はめこみ板・文字カード
産科領域の検査
妊娠・分娩・胎児・新生児の検査である。生体検査と検体検査が含まれる[12]。
- 妊娠の検査
- 妊娠中の検査
尿検査、貧血・糖尿病・腎機能障害・甲状腺機能異常・肝機能障害などのスクリーニング検査が行われる他、 感染症検査として、クラミジア検査、および、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、梅毒、HIV、風疹、HTLV-1、場合により、トキソプラズマ、サイトメガロウイルスの抗体検査が行われる。 妊娠初期に子宮頸がん検診が行われることもある。 また出産前には、B群レンサ球菌(GBS)検査[※ 3] また、母児間血液型不適合による溶血性疾患の予防や出血時の安全確保のため、 輸血検査の血液型、不規則抗体検査が行われる。 超音波検査は、胎児の発育異常、胎盤位置異常、羊水量異常、などのスクリーニングの他、早産ハイリスクスクリーニングのため、子宮頸管長測定が行われる。
- 先天異常の検査
侵襲性の低いものに、母体血清マーカー検査、母体血を用いた非侵襲性出生前遺伝学的検査(NIPT、新型出生前診断)、胎児超音波検査、 侵襲的に胎児の染色体異常等を検索するものに、羊水検査、絨毛検査、胎児血液検査がある。 なお、関連するものに、体外受精の際に行われる着床前診断がある。
- 胎児発育・成熟の検査
超音波により、胎児の頭殿長(CRL)、児頭大横径(BPD)、などが計測される(妊娠週数や出産予定日の推定などにも利用される)。 肺機能の成熟の検査として、羊水の肺サーファクタント、小泡沫安定性試験(マイクロバブルテスト)などがある。
- 胎児機能評価
ノンストレステスト(NST)、バイオフィジカルプロファイルスコア(BPS)[※ 4]、 超音波ドプラ法による胎児血流計測、コントラクションストレステスト(CST)[※ 5] などがある。
- 分娩時の検査
胎児心拍数陣痛図(CTG)による胎児状態の監視が行われる。
- 新生児の検査
出生直後にアプガースコア(アプガー指数)の評価がされる。また、先天性代謝異常等の早期発見のための新生児マススクリーニング、タンデムマス・スクリーニング法、先天性難聴の早期発見のための新生児聴覚検査(スクリーニング)、などが行われる。
-
妊娠テスト陽性
-
妊娠:胎児頭殿長5.3 mm(妊娠6週)
-
胎児心拍数陣痛図:オレンジが胎児心拍数、緑が子宮収縮、小さな緑が母体心拍数
-
新生児聴覚スクリーニング
画像検査
身体の内部構造や機能を画像として表示して診断に供するものである。エックス線撮影、CT、MRI、シンチグラフィ、PET、など、主に放射線科領域の検査となる(超音波検査は除く)。
- 超音波検査
超音波検査[※ 6]では照射した超音波の反射波を解析して、組織構造の画像を得る他、血流の計測・画像化(ドプラ法、カラードプラ法、パワードプラ法、造影超音波診断法)も行うことができる。 また、腎臓、肝臓などの病理検査のための組織採取には、超音波で臓器と穿刺針を描出しながら行うエコー下穿刺生検が用いられることが多い。
- エックス線検査
エックス線検査には、エックス線単純撮影と造影剤を用いる造影エックス線検査がある。
- エックス線単純撮影
エックス線単純撮影は、胸部、腹部、頭部、骨、歯など広く用いられる。骨粗鬆症の骨密度測定やマンモグラフィーもエックス線単純撮影に含まれる。なお、近年は、フィルムに代わってイメージングプレートをもちいるデジタルラジオグラフィ(コンピューテッドラジオグラフィ)が一般的になっている。
- 造影エックス線検査
造影エックス線検査には、血管造影検査、消化管造影検査、排泄性尿路造影検査(近年はCT尿路造影検査が主流)、咽頭造影検査(嚥下機能検査)、胆道(胆囊・胆管)造影検査、内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)、子宮卵管造影検査(HSG)、関節造影検査、脊髄腔造影検査(ミエログラフィ)、などがある。造影剤にはヨード化合物が主に用いられるが、消化管では硫酸バリウムがよく用いられる。
- コンピュータ断層撮影(CT)
コンピュータ断層撮影(CT)は体外からエックス線ビームを回転しながら照射して断層像を得る検査である。単純CTと造影CTに分けられる。また、その応用として、三次元再構成画像、CT血管撮影、大腸CT([[CTコロノグラフィー]])などがある。
- 磁気共鳴画像検査(MRI)
磁気共鳴画像検査(MRI)は強い静磁場下で電磁波パルスを照射して発生する核磁気共鳴現象を利用して生体内部画像を得る方法である。 T1強調画像、T2強調画像、プロトン密度強調像、フレアー法、拡散強調画像、脂肪抑制法、磁気共鳴血管画像(MRA)、MR胆管膵管撮影(MRCP)など様々な画像構成法がある。造影剤として、ガドリニウム化合物や超常磁性酸化鉄(SPIO)が用いられることがある。
- 核医学検査
放射性同位元素を用いた画像診断および生体機能計測である。代表的なものにシンチグラフィ、単一光子放射断層撮影(SPECT)、ポジトロン断層法(PET)がある。
- シンチグラフィ
放射性同位元素で標識した薬品の体内分布・集積を体外のガンマカメラ(ガンマ線を検出し画像化する装置)で二次元の画像とするものである。 また、甲状腺ヨウ素摂取率、レノグラム(腎血流量)、などの生体機能計測も行われる。
- SPECT(単一光子放射断層撮影)
放射性の薬剤から放出されるガンマ線を、ガンマカメラが体外を回転しながら捉えることで三次元の画像を構成するものである。
- PET(陽電子放出断層撮影)
陽電子(ポジトロン)を放出する核種(18Fなど)で標識した薬品を用いる。陽電子が近傍の電子と対消滅すると、反対方向に消滅光子(ガンマ線)が放出されるので、 2つの検出器で同時にガンマ線を検知した場合は、検出器を結ぶ直線上で対消滅が起こっていることを意味する。この原理を応用して三次元の画像を構成する。 近年はCTと同時撮影するPET/CTが主流である。
-
頸動脈エコー:内頸動脈狭窄
-
食道造影:穿孔部から造影剤が漏出している
-
甲状腺シンチグラフィー(ヨード123摂取率計測)
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胸部造影CT:サドル型の肺血栓塞栓症
-
PET-CTスキャン:癌のリンパ節転移
内視鏡検査
内視鏡検査は、人体の管腔・内腔・軟部組織に内視鏡を挿入して内部の画像を観察したり、検体(生検組織、細胞診用の擦過物、気管支肺胞洗浄液など)を採取するものである。 広義の画像検査ともとらえることができるが、体内から可視光線による画像を得るのが特徴的である [※ 7]。 特殊なものとして、内視鏡で造影剤を注入してX線撮影を行う内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)、 内視鏡またはブローブから超音波を発して観察する超音波内視鏡、 などがあげられる。
-
気管支内視鏡による経気管支肺生検
診察の一部として扱われる検査
- 理学的検査
医師が五感をもって行う検査。視診、触診、打診、聴診などが含まれる。 「検査」という文言を含むが、一般に、診察の一部として扱われることが多い[※ 8]。 診察の一環として、次項のバイタルサインや身体計測も含める場合がある。 また、運動機能検査(徒手筋力検査、関節可動域検査、など)は、通常、診察の一環として扱われる[4]。
- バイタルサイン測定
バイタルサインは生命徴候ともいい、ヒトの生命活動を直接反映する指標であり、 古典的には、呼吸数、体温、脈拍(心拍数)、血圧の4つをさすが、近年は意識レベル、酸素飽和度、尿量、等も広義のバイタルサインに含めることがある[13]。 バイタルサイン測定も広義の検査ではあり、繰り返し継続的に行った場合は、医療保険上、「呼吸心拍監視」等、監視検査として扱われることがある[7]。 しかし、単発でのバイタルサイン測定は、通常、診察(身体所見または診察の基礎情報)、ないし、看護の一部として扱われる[14][15]。
- 身体計測
身体計測(身長・体重・腹囲など)および身体計測値から算出される体格指数は、広義の検査とみなすこともできるが、 通常は、診察のための基礎的情報の収集(診察の場で実施されることもある)と位置づけられ、 理学的検査・身体診察とは別のものとして扱われる[16]。
-
胸部の聴診
-
血圧測定
-
体温計
-
酸素飽和度測定
-
バイタルサイン監視モニター:ICUで人工透析中の患者
医学的検査に含まれないもの
病歴聴取、および、身体診察は、心身に関する医学的な情報を収集する行為ではあるが、通常は医学的検査の中には含められない[3][2][4]。
- 病歴聴取
非常に広義には、病歴聴取も医学的な情報収集過程の一環であるとして検査に含める場合もある[1]。 しかし、一般的には、病歴聴取は検査とは区別されることが多い[※ 9][4]。 病歴聴取(英語: history taking)[※ 10]は、非定形の主観的な情報も多く含み、病歴聴取で診療に必要な情報を得ること自体が医師の経験・技能や個性に大きく影響される「技能」(art)としての側面がある。また、病歴聴取には、情報収集にとどまらず、医師患者関係の樹立のプロセスという側面もあり、「正常・異常の判定が可能な客観的な情報を標準的な方法で収集する」検査とは異なるものと考えられる[17]。 日本の医療保険では診察(初診・再診)に含まれるものとして扱われる[7]。
ただし、病歴聴取・医療面接の場で、一定の様式の問診票を使用して情報を収集するものは検査に含めることがある。 例としては、疼痛を評価するビジュアルアナログスケール、呼吸器領域のMRC呼吸困難スケール、などがあげられる。
- 身体診察
非常に広義には、身体診察も情報収集過程の一環である、として検査に含める場合もある[1]。 また、身体診察を理学的検査の同義語とする見方もあるが、身体診察は各種の理学的検査を含むものの、検査とは別の医療の分野とみなされるのが一般的である。 身体診察は医師の経験に左右されることが多い「技能(アート)」としての側面も持つ[18]。 また、身体診察行為そのものに、医師・患者関係の樹立や患者に納得・安心感を与える効果もあるとされている。 [※ 11][4][19]。
- その他、情報収集が主目的であっても「検査」とはしないもの
たとえば、試験的開腹術(試験開腹)は、診断確定や手術の可否の判断を目的とする開腹手術であるが、情報収集が目的であっても、検査ではなく手術として取り扱う。その他、治療的診断(たとえば、ビタミンB12欠乏性貧血を疑う場合、ビタミンB12を投与して有効であれば、診断が確定するとともに治療をも行ったことになる)についても、検査ではなく治療として扱う[7]。
医療における検査の位置づけ
医療面接(病歴聴取)と身体診察は患者診療の中核であり、 病歴と身体診察から作業仮説を立てて計画を立案するのが本来あるべき診療プロセスであるとされている。 外来プライマリケアの場に置いては、医療面接と身体診察のみで疾患の71 %から88 %が診断可能とも報告されており、 熟練した内科医は病歴のみで80 %診断可能で、あとの10 %が身体診察、10 %が検査により診断がつく、ともいわれる。 しかし、自覚症状にも個人差があり、医師の病歴聴取や身体診察の技能の差の影響は大きく、 客観性に乏しい面も少なからずある。 そこで、客観的で、かつ、体系的に精度が保証されている医学的検査を併用することにより、 正確な診断と適切な医療が担保されていると考えられる[20][21]。
近年は検査の進歩が著しく、医療には欠かせないものとなっており、医学上の決定の70 %は検体検査結果による、との主張もある[22][23]。 その反面、検査以外の診断プロセス要素が軽視されており、診察を軽視して検査をまず行ってから考えるというパターンが多く診られることが問題とされる[24]。また、過剰な検査は、医療経済的に無駄であるのみならず、偽陽性や偽陰性で医師の判断を惑わして患者のマネージメントに悪影響を及ぼす可能性があることも指摘されている[25]。
目的による検査の分類
医学的検査はその目的により分類されることがある[26]。
個人の医療・保健目的の検査
医学的検査は、疾患の存在が積極的に疑われていない状態で行うことがある。
- スクリーニング検査(健診・検診)
- 無症状(病気があきらかでない)の人に、なんらかの病気があるかどうか判断するための検査である。なお、対象とする病気が特に定まっていないものを健診(定期健康診断、人間ドック)、一定の病気を検索しようとするものを検診(たとえば、子宮がん検診)、と使い分ける。
- 初期診療の基本的検査
- 初めての受診時に全身状態を把握するための検査である[27]。
- 術前検査
- 手術前に全身状態を把握し、全身麻酔に耐えられるか等の評価を行うための検査である。
- 特定の疾患のリスクの評価
- LDLコレステロールは動脈硬化症のリスク評価、骨密度測定や骨代謝マーカーは骨粗鬆症における骨折リスクの評価、BRCA1/BRCA2遺伝子変異の検査は家族性乳癌・卵巣癌(遺伝性乳癌卵巣癌症候群)のリスクを評価するために行われる。
疾患の存在が疑われるが診断が不明な状態で行われる検査(診断検査)は医学的検査の原点ともいえるものである。
- 診断検査
- ある病態の存在を疑ったとき、それを確認する(ルールイン)、または、否定する(ルールアウト)ための検査である。HIV感染を疑ったときのHIV抗体検査、肺血栓塞栓症や大動脈解離を疑った場合のD-ダイマー、骨折を疑った場合の画像検査、癌を疑った場合の組織生検・病理検査、などがある。
検査は疾患の診断がついた後にも行われる。
- 治療方針の決定
- 例をあげれば、抗菌剤の選択のための病原微生物の薬剤感受性検査、癌の変異遺伝子を対象とした抗癌剤の選択のためのコンパニオン診断、などがある。
- 予後検査
- 疾患の進行状態や予後の判定のために行われる。例としては、画像診断による癌の遠隔転移の検索があげられる。
- 治療効果判定
- ヘリコバクターピロリ除菌治療後の便ヘリコバクター抗原・尿素呼気試験など。
状態監視のために継続的に繰り返し行われる検査もある。
- 監視検査(モニタリング)
- 患者の状態や治療の有効性、副作用の有無、などを確認するために繰り返し行われる検査である。ベッドサイド、手術室、などでバイタルサインのモニター、糖尿病の血糖コントロール監視のためのヘモグロビンA1c測定、薬を投与中の患者での副作用監視のための血液・尿・生化学検査や薬物血中濃度測定、などがあげられる。
その他の目的の検査
医学的検査は、個人の医療・保健以外のさまざまな目的でも実施される。
- 公衆衛生
- 疫学調査で特定の病原体に対する抗体の保有率調査(COVID-19など)、環境汚染物質の体内濃度の調査(鉛、水銀など)、など。
- 産業・労働衛生
- 有害物質(有機溶剤、重金属、等)や騒音・振動などに対する暴露の監視、など。
- 研究開発
- 新薬の開発など。
- 法医学
- 事故・犯罪等の際のアルコール・薬物検査、死因究明、個人識別、など。
- 社会的理由
- 競技前のドーピング検査・性別検査、など。
- 雇用
- パイロット (航空)の航空身体検査、医療従事者の感染症抗体検査、など。
- 保険
- 生命保険加入前の健康診断など。
- 教育・訓練
- 医療従事者の教育など。
- 消費者向け
- 消費者向け遺伝子検査など。
日本の医療保険における検査の分類
日本の医療保険では、基本的な検査は診療に包括される(別途請求できない)。 「特掲診療料」として特に指定した検査のみ、検査関連の費用(検査自体にかかる諸費用および検査結果を判断する医師の技術料)を請求可能となっている。 特掲診療料は14に区分されている[※ 12]が、その中で検査に関連するものをあげる[7]。
- 第3部 検査
- 検体検査料、検体検査判断料[※ 13]、生体検査料(呼吸循環機能検査、超音波検査、監視装置による検査、脳波検査、神経・筋検査、耳鼻咽喉科学的検査、眼科学的検査、皮膚科学的検査、臨床心理・神経心理検査、負荷試験、ラジオアイソトープを用いた検査、内視鏡検査)、診断穿刺・検体採取料、検査に使用する薬剤や医療材料、等が記載されている。
- 第4部 画像診断
- エックス線診断料、核医学診断料、コンピューター断層撮影診断料、などが記載されている。
- 第13部 病理診断
- 病理標本作成料と病理診断・判断料が記載されている。
医学的検査のなかの「臨床検査」の位置づけ
「臨床検査」は、医学検査と同義語のように用いられる場合もあるが、一般的には、医学的検査のうち、検体検査と生理検査(呼吸機能検査、循環機能検査、神経生理検査、超音波検査)を合わせたものを意味する[※ 14]。放射線科で実施される画像検査、内視鏡部門で実施される内視鏡検査、特定の診療科に特化した検査(感覚器検査、心理検査、など)や侵襲性の高い検査(心臓カテーテル検査など)は、通常、臨床検査には含まれない[28][29][30]。臨床検査とは、病院の中央検査部門で実施される多くの診療科共通で利用される汎用的な検査であり、かつ、また臨床検査科/臨床検査医学の担当範囲と考えてもよい[31]。なお、欧米では臨床検査(laboratory test)は病理の一部門として発展してきた検体検査を意味する[32][33][34]。その歴史的経緯については、臨床検査科を参照されたい。
脚注
注釈
- ^ 日本の医療保険に置いて、病理検査はかつては検体検査の一部として扱われていたが、2008年の改定で独立したカテゴリとなった。内訳は、病理標本作製(主に臨床検査技師が担当)と、病理診断・判断料(医師の技術料)に分かれている。なお、2008年の改定では、病理診断科が標榜診療科として認可された。
- ^ PFD試験は、投与した試薬が消化酵素で分解されて尿に排泄されたものを測定する検査であるが、現在は試薬製造中止のため実施できない。
- ^ 新生児の髄膜炎の予防のため、膣分泌物や肛門周囲擦過物のB群レンサ球菌(GBS)検査が行われる。
- ^ BPSとは、NSTと超音波による胎児の呼吸様運動、胎動、筋緊張、羊水量から胎児の状態を評価する方法である。
- ^ オキシトシン負荷による子宮収縮に対する胎児の反応をみるものであるが、近年はあまり実施されない。
- ^ 超音波検査は画像検査としての側面もあるが、臓器径や血流の計測など生理機能検査の側面ももち、通常、生理検査室で臨床検査技師が実施するため、生理検査の一つに分類される。
- ^ 放射線科や超音波の画像検査は、可視光線以外の電磁波・磁場・超音波などをもちいて体外の装置で画像を生成するのが通常である。
- ^ 身体診察は日本の医療保険では診察に包括されるが、例外的に、「神経学的検査」(脳神経疾患専門の医師による身体診察である)が検査として請求可能となっている。その他、簡易聴力検査、平衡機能検査、など、理学的検査に保険点数が設定されている場合がある。
- ^ 病歴聴取は、日本の医師国家試験出題基準では検査とは別の医療面接の一部として扱われている。
- ^ 病歴聴取は主に医学的な情報(社会的背景も含む)の収集を目的とするものであり、 医療面接の場で医師等と被験者(場合によっては家族等)の会話により行われるのが基本である。病歴は、現病歴、既往歴・手術歴、家族歴、などから構成され、 診断、リスク評価、治療方針の決定、などの根幹となる基本的な医療行為である。
- ^ 身体診察は、日本の医師国家試験出題基準では「一般的な身体診察」・「診察」として検査とは別扱いである。
- ^ 特掲診療料は、第1部 医学管理等、第2部 在宅医療、第3部 検査、第4部 画像診断、第5部 投薬、第6部 注射、 第7部 リハビリテーション、第8部 精神科専門療法、第9部 処置、第10部 手術、第11部 麻酔、第12部 放射線治療、第13部 病理診断、第14部 その他、に14区分されている。
- ^ 日本の医療保険では、検査結果を判断する医師の技術料として各種の「判断料」が保険請求可能である。
- ^ 一般的な臨床検査の教科書である、「標準臨床検査医学 第5版」 (2023年医学書院、ISBN:978-4260049672)においても、検査総論と検体採取保存、検体検査、生理検査(呼吸機能検査、循環機能検査、超音波検査、神経系の電気生理学的検査)という構成になっている。
出典
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関連項目
外部リンク
- 臨床検査関連学会
- 病理関連学会
- 画像検査関連学会
- 内視鏡関連学会
- 超音波関連学会
- 臨床検査関連団体
- 検査に関するサイト
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