赤血球沈降速度とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 赤血球沈降速度の意味・解説 

せっけっきゅう‐ちんこうそくど〔セキケツキウチンカウソクド〕【赤血球沈降速度】

読み方:せっけっきゅうちんこうそくど

血液凝固防止剤を加えて試験管入れ垂直に立て時間がたつにつれて血球沈降するためにできる上澄み血漿(けっしょう))の高さを測る検査法平常値は1時間男性10ミリ以下、女性15ミリ以下。貧血妊娠・癌(がん)・炎症性疾患では値が大きくなる赤沈血沈ESRerythrocyte sedimentation rate)。


血沈(赤血球沈降速度) ( erythrocyte sedimentation rate(ESR) )

少量凝固防止剤を混ぜた血液を細いガラスの管に吸い上げて、これを垂直に立て時間が経つにつれて血球沈降するためにできる上澄みの高さを測る検査法のこと。赤沈せきちん)とも言います炎症組織崩壊などの病変のあるとき早く進むため、病変存在を知るスクリーニングとしてよく用いられます。たとえば、結核肺炎などの感染症心筋梗塞白血病紫斑病ネフローゼ膠原病、その他アレルギー性疾患DICのような異常病態まで、この検査によって疑われる病気数多くあります

赤血球沈降速度


赤血球沈降速度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/15 23:16 UTC 版)

赤血球沈降速度赤沈血沈: erythrocyte sedimentation rate; ESR: Blutsenkungsgeschwindigkeit; BSG)は、赤血球が試薬内を沈んでいく速度。及び、速度を測る試験。結核をはじめ、種々の疾患の診断に用いられる。

正常値は、一時間値が、男性で10mm以下、女性で15mm以下。二時間値が、男性25mm以下、女性で40mm以下。

赤血球沈降速度が正常値を超える原因には、赤血球アルブミンの減少、ガンマグロブリンフィブリノゲンの増加などがある。DICの際にはフィブリノーゲンが減少するため、炎症を反映しない。

この試験は1897年にポーランド人の医師エドムント・ビエルナツキ(Edmund Biernacki)によって発明された。1918年にスウェーデンの科学者ロビン・フォーレウス(Robin Fåhræus)も同様の発表を行った。フォーレウスは第一人者でないことを認めているが、赤血球沈降速度試験の発明者として広く知られている。

疾患・病態による変動

亢進

生理的変動

減少

参考文献

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「赤血球沈降速度」の関連用語

赤血球沈降速度のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



赤血球沈降速度のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
e-血液.come-血液.com
Copyright 2025(c) Medical Science Publications,. Inc. All rights reserved
がん情報サイトがん情報サイト
Copyright ©2004-2025 Translational Research Informatics Center. All Rights Reserved.
財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの赤血球沈降速度 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS