ダブルバルーン小腸内視鏡とは? わかりやすく解説

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ダブルバルーン小腸内視鏡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/10 08:52 UTC 版)

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ダブルバルーン小腸内視鏡(ダブルバルーンしょうちょうないしきょう、 : Double-balloon enteroscopy)とは、小腸を観察する目的で開発された内視鏡

歴史

1998年自治医科大学の山本博徳により開発された。 初めて論文で公表されたのは2001年[1]

構造

富士フイルム社製、現行モデルは、

  • EN-580T:主に処置用
  • EN-580XP:主に観察用
  • EI-530B:主に特殊な内視鏡処置用

先端に伸縮をコントロールできるバルーンを付属したアウターチューブを用いる。その中空を貫通し、先端に伸縮をコントロールできるバルーンをもつ専用の内視鏡を用いる。バルーンはそれぞれコントローラーを用いて、その伸縮を自在にコントロールできる。

挿入

  • 上部小腸のアプローチ
    口腔より挿入する。食道を通過し、十二指腸水平部以降を診断・加療する。
  • 下部小腸のアプローチ
    肛門より挿入する。直腸結腸を通過し、回盲部より口側の小腸を診断・加療する。

特徴

  • 腹腔内で固定されていない小腸でも、オーバーチューブのバルーンによって固定点を作ることで、安定した内視鏡操作を可能としている.
  • 経口的な挿入で大腸まで、また、経肛門的な挿入で胃まで到達することも可能だが、深部挿入には時間を要し検査効率が悪いため,経口と経肛門を組み合わせて、全小腸を観察するのが一般的で,これらの検査は原則、別々の日に行われる。
  • 通常の内視鏡よりも技術を必要する。
  • 小腸疾患は比較的まれであるため、実施症例数の多い医療機関は比較的限定されている。

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脚注





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