初音ミクをモチーフとしたキャラクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 10:23 UTC 版)
「VOCALOIDの派生キャラクター」の記事における「初音ミクをモチーフとしたキャラクター」の解説
はちゅねミク 「はちゅねミク」は2007年9月4日にニコニコ動画へ投稿され初音ミクの流行のきっかけとなった動画『VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた』から広まった、2.5等身のSDキャラクター。登場当初は初音ミクのデフォルメされた姿として認識されていたが、やがて初音ミクとは独立したキャラクターとみなされるようになっていった。服装はオリジナルである初音ミクとほぼ同じだが、顔立ちは大きく異なり、ぐるぐるほっぺなどの特徴がある。Otomaniaが初音ミクで作成したIevan Polkkaの歌声をたまごに聞かせたところ、即座に作成されたという。この動画ではちゅねミクがネギを持っていたことから、ネギが初音ミクの定番アイテムとして定着することにもなった(初音ミク#初音ミクとネギを参照)。 いち早く商用利用が行われたキャラクターであり、2007年11月にはPS3ソフト『まいにちいっしょ』のトロ・ステーションにゲスト出演し、2007年12月には月刊コンプエース2008年2月号にて生みの親であるおんたま(otomaniaとtamago(たまご)の共有筆名)により、『はちゅねミクの日常 ろいぱら!』の連載を開始。初音ミクをデザインしたKEIが執筆していた漫画作品『メーカー非公式 初音みっくす』にも登場している。また、2008年3月にグッドスマイルカンパニーから発売したデフォルメフィギュア「ねんどろいど 初音ミク」にはちゅねバージョンに換装可能なパーツが付属されたのをはじめ、オルゴールフィギュアやステッカーなど多数の関連商品が販売されている。2012年8月14日から8月31日まで実施のファミリーマートの「初音ミク 5th Anniversary ミク LOVES ファミマキャンペーン」では、話題商品となった80万個限定の「はちゅねミク肉まん」をはじめ、パン、ハンバーガーといった関連商品が発売された。ただし、多彩な商品展開が行われているはちゅねミクではあるが、公式のデフォルメキャラクターという位置づけではなく、KEIによる公式のデフォルメイラストも別に存在する。 亞北 ネル(あきた ネル) 初音ミクの派生キャラクターの一人で、2007年10月に発生した初音ミクの『アッコにおまかせ!』内での特集と画像検索を巡る騒動の影響を受け、創作されたキャラクター。この時、いわゆる祭り状態となっていた掲示板サイト上で騒ぎを沈静化させようとするコメントを繰り返す人物が見られ、その人物をモチーフに美少女化された。「亞北ネル」という名前はそのユーザが頻繁に使用していた「飽きたから寝る」という捨て台詞が元となっている。「亜北」と新字体を用いるのは誤り。キャラクターをデザインしたのはスミス・ヒオカ、最初のイラストは2007年11月1日に「カキコロイド・亞北ネル」として公開された。初音ミクをよく思わないと考える一部の巨大企業が、小さな下請け企業に祭りの沈静化を依頼し、時給700円で書き込みの代行・印象操作を行う、所謂アルバイト少女とされる。タトゥーは「DEN2」となっている。炎上を防いでいることから「防火ロイド」とも呼ばれ、初音ミクより1つ年上で、金髪のサイドテールに初音ミクに似たコスチュームを着用。性格面では、いわゆるツンデレキャラクターとしてファンに受け入れられている。 キャラクターの商用利用としては、亞北ネルをモデルにしたキャラクターとして『はちゅねミクの日常 ろいぱら!』にあきたネルが、小説『悪ノ娘 黄のクロアテュール』にネイ=フタピエが、漫画『ちびミクさん』にちびネルさん、小説『桜ノ雨 僕らが巡り逢えた奇跡』に祢留が登場する。ゲームソフトでは『初音ミク -Project DIVA-』にもキャラクターとして登場、『アットゲームズ』でも衣装が販売されている。フィギュアとしてグッドスマイルカンパニーの「ねんどろいどぷち ボーカロイド#01」にラインナップされた。 弱音 ハク(よわね ハク) 初音ミクの派生キャラクターの一人で、初音ミクを購入したはいいが使いこなせないユーザーの心象を擬人化したキャラクター。元々はネット上でそうした「弱音を吐く」ユーザー達のことを「弱音ハク」と呼ぶジョークが流行しており、それを元にCAFFEINというハンドルネームの同人作家がイラスト化し誕生した。最初のイラストは2007年11月21日にCAFFEINのホームページにて公開され、その後ニコニコ動画へ持ち込まれて普及した。後ろに束ねた白髪(銀髪ではない)に赤い瞳、グラマーな女性で酒飲み、弱音や自虐的な発言を繰り返すのが特徴。「VOYAKILOID(ボヤキロイド)」という呼び方もされる。左腕にあるタトゥーは「DTM」が入っている。 キャラクターの商用利用としては、弱音ハクをモデルとキャラクターとして『はちゅねミクの日常 ろいぱら!』に弱音ハクをモデルにしたよわねハクが、小説『悪ノ娘 緑のヴィーゲンリート』に作品の主人公クラリスが、漫画『ちびミクさん』によわねハク(『はちゅねミクの日常 ろいぱら!』のよわねハクとは異なる)、小説『桜ノ雨 僕らが巡り逢えた奇跡』に羽玖が登場する。ゲームソフトでは『初音ミク -Project DIVA-』にもキャラクターとして登場、『アットゲームズ』でも衣装が販売されている。フィギュアとしてグッドスマイルカンパニーの「ねんどろいどぷち ボーカロイド#01」にラインナップされた。 なお、派生キャラクターや、その周辺のキャラクター文化で創作されるキャラクターでは、初音ミクをはじめとするCVシリーズの命名法則に倣い、「○○音××」といったような名前をつけられることが多いが、弱音ハクはそうした方向性が広がるきっかけとなったとされる。 シテヤンヨ 初音ミクのツインテールを足に見立てた頭部と足のみのキャラクター。リューセイが「ミックミクニシテヤンヨ」というタイトルで発表したイラストから生まれたもので、それが人気を集め「シテヤンヨ」という名前のキャラクターとして定着した。 キャラクターの商用利用としては裏返してかぶるとシテヤンヨの姿となるTシャツなどが商業展開されている。 ミクダヨー ミクダヨーは、2011年の東京ゲームショウで、セガのニンテンドー3DS専用のゲームソフト『初音ミク and Future Stars Project mirai』のプロモーション用に登場した着ぐるみの愛称である。ゲームでのキャラクターデザインのモチーフとなっているグッドスマイルカンパニーのデフォルメフィギュア「ねんどろいど 初音ミク」を模したものであったのだが、本来の初音ミクとはややイメージの異なる、ずんぐりむっくりとした顔や体型、独特のクセのある挙動などの相違から注目され、多数のコラージュが作られ人気となり、ゆるキャラ的派生キャラとして「ミクダヨー」の愛称で呼ばれ親しまれるようになった。ミクダヨーのキャラクター商品としては、2012年12月に「ミクダヨー ポップキャンディ」が発売されている。また、2013年には大元の「ねんどろいど 初音ミク」と同じねんどろいどシリーズのフィギュアとして、「ねんどろいど ミクダヨー」が発売された。同年にゲーム『初音ミク and Future Stars Project mirai2』に登場。2014年にはミクLOVESファミマキャンペーン4th記念としてフリーペーパーのぬりえがファミリーマート各店舗で配布された。この時の肩書きは『「Project miraiシリーズ」公式プロモーションキャラクター兼イメージガール』となっている。バリエーションとして、ねんどろいど発売のみの「桜ミクダヨー」、ハロウィンイベントに出演する「魔女ミクダヨー」(フィギュア展開は無し)、北海道内のイベントに出演する「雪ミクダヨー」が存在する。 略称は「ダヨーさん」。なおミクダヨー発表後、ボーカロイドまたはUTAUのミクダヨー的な頭でっかちな二頭身キャラ達がMMD内で続々と発表され、総じて「〇〇ダヨー」なる名をつけられている。。 ミクダヨーの名称は、セガ、クリプトン・フューチャー・メディア、グッドスマイルカンパニー共同の登録商標(第5610711号)となっている。 ミクナノー 2012年8月29日、セガのProject DIVA f 発売直前に開かれたイベント「夏の終わりの39祭り」で発表された2体目の着ぐるみミク。全体的にリアルタイプの初音ミクの着ぐるみであるが、登場経緯からミクダヨーの妹として、ミクダヨーの派生キャラクターとみなされている。当初は、「ミクダヨー2号」などと呼ばれていたが、後に差別化のため、いつの間にか「ミクナノー」という名称になった。 略称は「ナノーさん」。イベントなどではミクダヨーと一緒に登場することが多い。初音ミクの派生キャラクターとしては弱いが、着ぐるみマスクの無機質さから、ミクとは別物であると捉えられている。 骸音 シーエ(かるね シーエ) Deinoが発案した機械型オリジナルキャラクター「シーエ」と初音ミクから派生し、それらを土台にデザインされた二次創作キャラクター。骸音シーエのキャラクターの商用利用としては、小説『囚人と紙飛行機 裏方アンチノミー』に骸音シーエをモデルにしたシーエ・カルラが登場する。2014年春にユニオンクリエイティブインターナショナルからフィギュアが発売。 発音 ミク(はつね ミク) 新幹線変形ロボ シンカリオンで登場する初音ミクの派生キャラクターの一人。11歳。
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