初音ミクの登場
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「ボカロ (音楽ジャンル)」の記事における「初音ミクの登場」の解説
詳細は「初音ミク」を参照 2007年8月31日発売のVOCALOID「初音ミク」の登場からボカロ業界が動き出したとされている。1週間で1000本、半年間で3万本という大ヒットを記録した初音ミクの誕生は、次第に音楽業界へと影響を与えていった。2007年9月3日投稿の動画『初音ミクが来ないのでスネています』の投稿者が「ワンカップP」と命名されたことからボカロ曲などを製作する人を指す言葉「ボカロP」という言葉も生まれたのもこの頃である。当時、公式イラストが3枚しかなかったが、2021年9月4日にはOtomaniaによって『VOCALOID2 初音ミクに『Ievan Polkka』を歌わせてみた』が投稿され、初音ミクのデフォルメキャラ「はちゅねミク」が創作されるなど、音楽に付随する要素の創作も進められた。また、2007年9月13日に投稿されたOSTER projectの『恋スルVOC@LOID』、同年9月20日に投稿されたika_mo(鶴田加茂)の楽曲『みくみくにしてあげる♪【してやんよ】』、同年9月25日に投稿された『Packaged』、2007年10月5日に投稿された『celluloid』などの楽曲を筆頭に、VOCALOIDとしての「初音ミク」に焦点を当てた楽曲が数多く投稿された。また、当時は「ボカロ」というカテゴリがニコニコ動画に存在していなかったことから「演奏してみた」などのカテゴリでボカロ曲を投稿していた人が多かった。この頃、初音ミクの歌は恋愛ソングが多く、次第にコメントを通して作り手と受け手の間で広まりを見せていった。また鮎川ぱては、初音ミク発売後1年ほどは「萌えカルチャー」としてのボカロ曲が多かったと語っている。 2007年12月3日、初音ミクの開発元「クリプトン・フューチャー・メディア」はコンテンツ投稿サイト「ピアプロ」を開設し、「キャラクター利用のガイドライン」を発表した。以降、非営利の個人がキャラクターとしての初音ミクを自由に利用できるようになり、「ピアプロ」を通してのクリエイター間での結びつきが強まり、初音ミク関連の創作活動が活発化した。また、2007年11月から始まった即売会「THE VOC@LOiD M@STER」(通称: ボーマス)は、ボカロPによる同人音楽CDの頒布などが実施される交流の場として定着した。
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