刀鍛冶の祖先とは? わかりやすく解説

刀鍛冶の祖先

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 14:21 UTC 版)

星野長太郎」の記事における「刀鍛冶の祖先」の解説

長太郎の甥星野和太郎(長太郎の弟周次郎長男分家の文造家上の新宅」を承継)著の星野沿革によると星野家には「平姓にして藤原不比等流れ汲み藤原秀郷藤原北家平安時代中期下野国押領使承平天慶の乱平定)に随従刀鍛冶仕えていた」との口碑10代彌平七郎右衛門朋信;文政7年1824年)生〜明治19年1886年)没)の代まであったこの伝承を裏付ける資料はない。藤原秀郷の弟、藤七郎家郷の子孫は平安時代末期より星野氏号したと伝わる。祖先平安時代後期安倍宗任陸奥居城鳥海柵)から伊予配流された際、主君鳥海弥三郎安部宗任の別名)と行動を共にした一族郎党従類730人)の中にいた。前九年の役源頼義滅ぼされ俘囚の長、安倍頼時の跡を継いだ二男安倍貞任の弟である安倍宗任朝廷帰服赦免された。康平5年1062年源頼義長男源義家は、自分近臣となった安倍宗任召し連れて上洛した。宗任は従類100人足らずと共に都に向かった残り従類途中で配流先の様子を見ることになり、宗任の弟鳥海弥三郎家任(安倍家任)に従い京都から陸奥に至る東山道のほぼ中間付近渡良瀬川上流にあたる黒川郷(勢多郡小中村(後の東村小中、現みどり市東町小中)、水沼など)とその周辺踏み留まった。 源義家安倍宗任従えて都へ向かうが、阿久沢氏残して源家領地であるこの黒川郷を安堵させ、残り従類定着した阿久沢氏安倍一族直系後裔とも言われる。この時、星野三兄弟のうちの二人刀鍛冶で、兄の星野右京之助は赤城山南東部水沼(後の黒保根村、現桐生市黒保根町)字関守に居を定め一族鍛冶屋組と呼ばれた。弟の左京之助は山麓北西部沼田(現沼田市)に居を定め、後に周辺鍛冶町呼ばれている。星野家来以前水沼存したのは最も古い目黒家の他、神山萩原各家の僅か3家であった目黒家は、宿廻深沢城阿久沢氏家人として仕えた目黒織部丞の一族黒川筆頭土豪となった阿久沢氏戦国時代宿廻深沢城となった天正18年1590年小田原の役の際、阿久沢氏北条氏直側に立ち小田原城立て籠もったが、豊臣秀吉による小田原城開城(氏直の降伏小田原北条氏滅亡とともに深沢城廃城となり、阿久沢氏帰農した。神山家足尾から移居したと言われでは裕福な一族であった。なお戦国時代黒川武士団棟梁松島氏は小中村居留地としていた。松島氏は安倍氏遺臣の子と言われているが、星野家とも姻戚関係持っていた。 水沼(後の黒保根村)の記録に残る近世星野家(鍛冶屋組、右京之助の子孫)の祖先天正19年1591年)に亡くなった星光院悟山玄道居士戒名)からといわれ、戦国時代終期にあたる天正年間1573年1591年)には水沼定着していた。更に遠い祖先偲ぶものとしては小さな背負石(墓2基)が星野家墓観音堂前に残る。星光院の二男(管星院霊岳曹源居士戒名)、正保4年1647年)没)が初代星七郎右衛門名乗り屋号カネホン(曲尺┐の中に「本」屋号紋)の始祖となった以後星野家代々が七郎右衛門襲名した長男屋号屋を引き継いだが後に宗家一時途絶した星野家の菩提寺である水沼赤城山常鑑寺(曹洞宗)は元亀2年1571年)の開山で、開基萩原与惣左衛門とされる本堂安永元年1772年再建されたが、長命大御所様とも呼ばれていた6代半兵衛七郎右衛門朋明;宝永7年1710年)生〜寛政7年1795年)没、85歳)が再建多大な貢献をした。寺では半兵衛中興開基として本堂奥の位牌堂位牌安置し供養している。星野家が刀鍛冶続けていたのは、糸商人として活動拡大し始め足尾銅山財政支援役儀初め請け負った4代彌兵衛1643年生〜1718年没)の代までと見られる幕末期まで星野家(10代彌平)の先祖伝来刀工鉄敷家宝として残され毎年11月鞴祭催されていたが、官軍東山道総督府先鋒隊)の乱入略奪により鉄敷消失した

※この「刀鍛冶の祖先」の解説は、「星野長太郎」の解説の一部です。
「刀鍛冶の祖先」を含む「星野長太郎」の記事については、「星野長太郎」の概要を参照ください。

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