冥界の冥魔とその協力者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/01 06:14 UTC 版)
「シェローティアの空砦」の記事における「冥界の冥魔とその協力者」の解説
エレナ 冥魔王達の神官たる女性。『幻砦』の黒幕であり、ラース=フェリアを破滅に追いやった張本人。フレイス地方の攻略に誰が行くかで揉める冥魔王達に対し、あみだくじを提示して解決した。その後は敗れたエンダースを迎えに現れたが、シンゴに対する「使えない切り札は切り札とは言わない」という発言でプレイヤーから大顰蹙を買った。 EPISODE 01のラストで、シンゴに「目覚めを待っているわ」と謎の発言を残し、彼に冥魔王を殺すように言ったのがどうやら彼女であるらしいことが示唆されている。また、EPISODE 02のアルゲルの回想では、赤きヴェイラーの到来を予期、冥魔達に指示を出している最中に襲ってきたアルゲルを返り討ちにしている。 その真の目的は、「神玉」の欠片を全て手に入れることだった。そのため、他の倒された冥魔王の「欠片」をエンダースに吸収させ、それを倒すことで目的を果たそうとしていた。しかし、暗躍がクルムクドゥに露見したことで捕縛され、さらにエンダースが「欠片」の力を制御することに成功したことで企みが瓦解。シンゴに言葉を残し、姿を消した。 その正体は、メイオルティスとの契約で過去に遡ったヘレネ。シンゴの魂を宿した「魂の短剣」を回収しており、神玉を召喚してその欠片に魂を宿すことで復活させようとしていた。過去の砦シリーズなどで暗躍して神玉召喚の素地を作り、七冥魔王召喚の場において目論見は成功したかに見えた。しかし、シンゴの魂は欠片に引きずられて6つに分散してしまい、うちの一つが現在のシンゴとして覚醒。分割されたシンゴの魂を保管する場としてエンダースに細工を施し、目覚めた方のシンゴは自室に保護。冥魔王たちを殺し、その魂を抽出、PCのシンゴに注入することでかつてのシンゴを蘇生させようとしていた。シンゴに対して「冥魔王を殺すためにいる」と言ったのは、冥魔王と同じく神玉の肉体を持つ彼が最適だったためである。 最終決戦の後、空砦の崩壊と共に消滅した。 冥燐王エンダース 冥魔七王の一人でEPISODE 01のラスボス。「冥界樹」という超巨大な樹木の内部を居城としており、その中でPCを待ち構えていた。植物を操る能力を持ち、彼の影響を受けたフレイスの地域は瘴気の森と化していた。 強者と戦う事を喜びとする戦士であり、リューナ達の事も知っていた(柊に関しては流言を真に受けた上に誇張されていた)が、シンゴの事は知らなかった。 5体に分身しての攻撃を得意技とするが、開幕の行動カウント決定が思わぬ形で祟り、PCたちに一度も攻撃しないまま撃破されてしまった。その戦いで死んだはずだったが、デスノートの紋章の力で甦り、エレナに連れられて撤退した。 矢野俊策やファンの多くからは、「エンダースさん」と呼ばれ親しまれている。EPISODE 03ではこの呼び名が公式化し、炎導王やPCからもそう呼ばれていた。 EPISODE 03では炎砦の面々から問題外扱いされる、登場するなり柊に返り討ちにされる、リベンジのため修行するも成果が出ない、真実を知って飲んだくれてチンピラに袋叩きにされる、おまけの四コマではかわいそうなキツネさん扱いされる、とおよそ冥魔王とは思えない悲惨な扱いを受けていた。だが、エンダースの本来の存在目的は他の冥魔王の器となっていた「神玉の欠片」の保存庫であり、最終的にはエレナでも倒せるように細工されていた。そして、EPISODE 03での受難がもとで戦士のプライドを失ったことがきっかけとなり、自身の中に保存されていた「神玉の欠片」の力を制御することに成功し、ラース=フェリア全体を一気に冥界へ沈降させ、その力を取り込もうと目論んでいる。「冥魔皇帝」を自称し、その力はエンディヴィエやシャイマールに匹敵するレベルにまで跳ね上がっている。 EPISODE 05ではシンゴ達と炎砦で戦うが、突き立てられた「モーニングスター」を吸収したことがきっかけで封じられていた魂に侵食され、力の大半を失う。その後、空砦での空間圧縮により閉じ込められたシンゴ達の前に現れ、空間から脱出させるのと共に最後の一戦を所望する(エンダースの力では3〜4人までしか逃がす事が出来ない)。GMの菊池たけしは2人残って戦う事を想定していたが、柊のプレイヤーである矢野俊策が一騎討ちを望み、そちらの案を採った。綱渡りの戦闘の果てに敗れ、柊だけは助かって欲しいと願いながら、空間の崩壊と共に消滅した。 なお、『ナイトウィザード The 2nd Edition』のファンブック『エンド・オブ・エタニティ』収録のCDドラマ「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」に登場する冥刻四天王の一人ロナミルスが一時師事していたことがある。 冥刻王メイオルティス 冥魔王の一人。EPISODE 01オープニングに登場してファー・ジ・アースに向かっている。これは時系列的には「聖なる夜に小さな願いを」と、同じ『ナイトウィザード The 2nd Edition』ファンブック『オペレーション・ケイオス』に収録されたボイスドラマ「蘇りし友、来たり」の前に当たる。 EPISODE 03のエンディングで過去のフォーチューンに向かう面々とヘレネの前に出現。一行を過去へと転送させた。なお、EPISODE 02のエンディングでヘレネのもとに届いた謎の声はメイオルティスではないかと、田中信二は2巻あとがきで推測していた。なお、ヘレネに協力していた時期は、時間軸上はファー・ジ・アースに侵攻した前述2作の最中に当たる。 ラース=フェリアでの戦いには基本的に関与していないと思われていたが、実際には「アルセイルの氷砦」から始まる「砦シリーズ」全体の事件の遠因であった。この時点の彼女は冥界に封印された状態にあり、現界するための肉体を欲していた。そのためにヘレネと契約をかわし、彼女に神玉の欠片を召喚させることで実体化。契約完了に伴い、その内の一つを器に顕現し、ファー・ジ・アースへ向かうことになる(EPIDOE 01で柊達とニアミスしたのはこの時)。 つまりメイオルティス視点の時間軸で言うと、ヘレネと契約(「空砦」EPISODE 02~03)⇒「砦シリーズ」リプレイの間は条件が整うのを待つ(「氷砦」〜「幻砦」)⇒神玉召喚の後、欠片の一つを媒体に実体化(「幻砦」)⇒ファー・ジ・アースへ侵攻(「空砦」EPISODE 01)⇒ルー=サイファーやベール=ゼファー、くれは、灯ら人類・侵魔連合に敗れる(「蘇りし友、来たり」)となる。この後彼女はファー・ジ・アースの狭界の一つに逼塞しつつ、前述のロナミルスら冥刻四天王を表界で動かすこととなる。 冥龍王クルムクドゥ 冥魔七王の一人でEPISODE 03のラスボス。EPISODE 01のフレイス侵攻の際、エレナがクルムクドゥに当たる様にあみだくじに仕組んだ細工を見抜き、さらに細工することでそれを瓦解させた。その後、炎砦で情報を流したエレナを捕らえ、尋問していた所にPC達が乗り込み、戦闘に突入。 竜をモチーフとした数々の攻撃に加え、取り込んだ冥凍王の技を得意とするが、GMのダイス目の悪さに加えてディフェスにダイス目を操作され続け、結局シンゴの圧倒的な防御力と生存能力を破れず敗北。エンダースから受けた傷が致命傷となり、消滅した。なお、受肉の際に「カニに弱い」という弱点を組み込まれてしまっていた(本人は全く意に介していない)が、それは本来冥凍王に組み込まれていたものである。 冥凍王 冥魔七王の一人で、名は不明。アルセイル地方の支配者だが実際には存在しておらず、クルムクドゥが自らの鎧を冥魔王として操っていたに過ぎなかった。なお、冥凍王になるはずだった冥魔王の魂はクルムクドゥが吸収している。また、EPISODE 03でその遺骸から「量産型冥凍王」なるクリーチャーが登場している。 冥幻王ブラストハース 冥魔七王の一人。ラ・アルメイア地方の支配者で、詳細不明な事から「冥霧王」というあだ名で恐れていたが、EPISODE 03において覚醒に失敗し、神玉の欠片ごと魂が行方不明になっていたことが判明した。 だが、実は「モーニングスター」に宿っていた正体不明の意志がその魂であったことがEPISODE 05で発覚。エレナが冥魔七王を生み出した際に神玉に突き立てた「魂の短剣」に魂が吸われており、そのため活動できなかった、というのが真相であった。 エンダースに「モーニングスター」が突き立てられた際に魂を映し、内部から乗っ取った後分離し、冥魔王としての顕現を果たす。空砦に座してシンゴ達を待ち受け、最終決戦を繰り広げた末に倒された。
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