代表的な所属部隊
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「ザンスカール帝国」の記事における「代表的な所属部隊」の解説
イエロージャケット ベスパの地球侵攻作戦の先発部隊。主な装備はゾロである。名称は部隊で用いられる黄色いパイロットスーツに由来する。ベスパの精鋭パイロットたちによって構成され、その中の第三戦闘中隊は地上用モビルスーツの試験運用も兼任していた。 ヨーロッパ地区のラゲーンにある飛行場を拠点とし、当初は弱体化した地球連邦軍を圧倒していたが、モビルスーツの開発に成功し勢力を拡大したリガ・ミリティアの地上部隊に苦戦することとなる。後にピピニーデン隊やガッダール隊が合流し戦力を拡大した。しかし戦争後期にはラゲーン基地が連邦軍との停戦協定のために武装解除され、装備は連邦軍に接収されたが、その前に駐留していた部隊は転籍あるいは解散させられていたようである(大半の装備は接収直前にリガ・ミリティアの一部部隊との交戦で失われていた)。主な構成員はワタリー・ギラ、ライオール・サバト、ガリー・タンなど。 ピピニーデン中隊 アルベオ・ピピニーデン大尉率いる実戦部隊。部隊の装備は主にトムリアットで構成されている。元々はカイラスギリー所属のタシロ・ヴァゴ大佐麾下の部隊であったが、イエロージャケットの補充としてラゲーン基地に派遣された。しかしその実は失態を犯したファラ・グリフォン中佐の後任としてピピニーデンを据えるといった政治的な配慮があったようである。「ピピニーデン・サーカス」の名で恐れられる連携フォーメーションを得意とする。ルペ・シノやクワン・リーといった猛者を擁していたため部隊の総合的な力は非常に高いものだった。リガ・ミリティアのシュラク隊に大きな損害を与えている。 ガッダール隊 バイク型機動兵器の戦闘における効果とその運用法を見極めるために結成された部隊。主な装備は試作兵器ガリクソン及び戦斗バイクである。バイク型兵器の提唱者であるドゥカー・イク自らが部隊を率い、従来の兵器体系とはまったく異なる運用・フォーメーションでその潜在能力と有効性を証明した。ガッダール隊で得られた運用データは後のアインラッドなどのタイヤ型サポートメカ、モトラッド艦隊、ひいてはそれらを用いた地球浄化作戦に結びつくこととなる。その点ではこの部隊が残した功績は非常に大きなものであった。 カイラスギリー艦隊 宇宙要塞カイラスギリーの運用のために編制された艦隊。タシロ・ヴァゴ大佐の指揮下にあり、旗艦はスクイード級戦艦スクイード1。イエロージャケット部隊もこの艦隊の傘下にあった。地球攻略の切り札として配置されていたが、リガ・ミリティアとの戦闘でカイラスギリーとスクイード1を奪取されたことによりタシロは失脚し、艦隊は解散。残存部隊はムッターマ・ズガン麾下のズガン艦隊に吸収された。 ズガン艦隊 ザンスカール帝国宰相フォンセ・カガチの木星船団時代からの盟友であるムッターマ・ズガン大将が指揮を執るザンスカール主力部隊。正式名称は「第1艦隊」。コロニー制圧や対艦隊作戦に投入された。反ザンスカールを掲げる連邦軍部隊を中心としたサイド2連合艦隊を破るなど当初は圧倒的な力を示していたことから「無敵のズガン艦隊」と畏怖される。しかしリガ・ミリティアによるザンスカール本国急襲の際、先だって奪取されたカイラスギリーの攻撃を受け、艦隊の3割が被害を受けた。後に、エンジェル・ハイロゥ作戦ではカイラスギリー艦隊やモトラッド艦隊の残存戦力を編入し再編された。その際にスクイード2を改装して新たに旗艦「ダルマシアン」とした。しかし混戦の中、連邦軍の特攻を受け旗艦は撃沈され、壊滅状態になった。 モトラッド艦隊 ザンスカールの「地球浄化作戦」のために編制された艦隊。艦隊名称である「モトラッド」はドイツ語で「オートバイ」を指す。その名称通り、アドラステアやリシテア等のバイク戦艦から成り、宇宙と地球双方で高い運用性を持つ。司令官はクロノクル・アシャー。艦隊の中心戦力として新機軸の兵装「アインラッド」と「ゲドラフ」を運用するために編成されたシュバッツラット隊(ルペ・シノ、カテジナ・ルース他)がいる。月面から地球のメキシコ近郊に降下した後、艦隊の地ならしで各地に甚大な被害を与えたものの地球連邦軍とザンスカール帝国の停戦協定を受け作戦を終了し宇宙へと離脱。地球浄化作戦の後にズガン艦隊へ編入され、エンジェル・ハイロゥの護衛についていた。しかし混戦の中、リガ・ミリティアの1艦による特攻を受け旗艦は核爆発。撃ち落とすために密集していた艦隊は核爆発の余波に巻き込まれてクロノクルとカテジナ以外は全滅してしまった(その後のクルノクルの台詞でも全滅の確認を伺える)。 近衛師団 女王マリアの直衛のために編成された部隊で、使用しているモビルスーツは新型や改修型が多い。当初はコロニー内での護衛に当たることが多かったが、エンジェル・ハイロゥが建造され女王がそこへ拠点を移動すると、ズガンの指揮下に置かれ、その護衛に就いた。 タシロ艦隊 復帰したタシロ・ヴァゴの下で再編された艦隊。通称エンジェル・ハイロゥ護衛艦隊。旗艦はアマルテア級大型戦艦シュバッテンで、カリスト級巡洋艦も使用した。通称どおりエンジェル・ハイロゥの護衛についていたが、フォンセ・カガチに反逆を起こし、マリアを人質にとった。ウッソの目前でマリアを殺害したことでその怒りを買い、タシロ共々旗艦を撃沈される。その後、リガ・ミリティアと連邦軍の集中砲火を受けて全滅した。
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