代沢高校(サワコー)
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「ホーリーランド」の記事における「代沢高校(サワコー)」の解説
緑川 ショウゴ(みどりかわ ショウゴ) 実戦空手の使い手。以前は白泉会と言うフルコンタクト空手の道場に所属していた。父親も空手家で白泉会を創設した会長の親友だったらしいが、ショウゴが幼い頃に事故死している。この出来事がショウゴの人格形成に強い影響を与えた。かなりの実力者だが街の喧嘩で事件に発展したケースを考慮し、あえて黒帯は取得していないらしい(実際の判例でも武道の段そのものが凶器と見なされることもある)。小柄な体を鍛え上げ着実に実力をつけていったが、フルコンタクト空手の試合ではあまり良い成績を残せず、実戦を求め路上の喧嘩に身を移して行った。身長にはコンプレックスがあるらしく(作中では165cmと言われている)、実際に加藤に負けたのも体格差が大きい敗因だった。居酒屋を経営している母親と二人で暮らしている。 ユウを狙って拳を交えたが、その後和解。ユウに戦うための「仲間になってくれ」と誘うが、ユウ本人からは「友達になろう」と言われたことからユウやシンと友情を結び、ユウにはキックや相手に密着した状態からの肘を使った技を伝授したり、体格の変化からくるスランプにより行き詰まった時にアドバイスも与えたりしていた。だが本来自負心も強い性格であったため、加速的に進化するユウにライバル心を抱き始めた彼は「友として」再戦を挑むことに。自身の空手をかけて戦うが敢えなく敗北し、その後ユウとは断絶状態となり、徐々に精神的に追い込まれていく。 もう一度ユウと本気で戦うために彼の敵となり、八木達と再び行動することになる。その結果キングの下につき、脱法ドラッグ「トゥルー」に溺れてしまうことになるが、シンの説得により、八木たちに無抵抗にやられ続けているユウを助けるために手を切り、竜と対マンを張った。危険なため禁じ手とされている空手技を駆使して竜を倒し、竜を意識不明の重体にするが、駆けつけた警察に逮捕され、少年院送りとなる。 3年後に少年院を出所。ユウと約束した自分の道を歩むことを誓う。 土屋(つちや) レスリングの使い手。マサキにタックルを潰され、裂傷を負って敗れて以来、固いアスファルトの上では怪我を恐れてレスリングの下半身へのタックルが中途半端な形でしか出来ず、それでも並の相手なら造作もなく倒せていたようだがそれ以上の腕前であるショウゴ、ユウに立て続けに惨敗した(レスリングのグレコローマンスタイルには上半身へのタックルが多く存在する)。しかし、その心配のない芝生や砂地の上であれば無類の強さを発揮し、精神的な余裕から攻撃に立ち向かうことが出来、防御力も増す。ユウと交友関係ができて以降は、何度もレスリングルールでのスパーリングをつけてやっており、助言も与えている。ごつい見かけとは裏腹に人懐こい性格で好漢。多くの後輩から慕われており、マサキとも親しくなった。またそうした人望を土台として強い発言力を持つ硬派な男でもあり、ユウがカトーと対マンを張れたのも彼の扇動のおかげでもある。1年留年している。家はパン屋「マッスルコアラ」でたまに手伝っている。 ドラッグキングとの抗争時には、猪方兄弟を退け、マサキと共にキングのグループを一掃するなど、その強さを見せつけた。 3年後、シンと共にマサキのタイトルマッチの応援に駆けつける。 八木(やぎ) 善意の欠片もない完全な極悪人だが臆病で小心者。作中では最初にユウに殴られた男。ユウにはシンへのリンチに間接的に関わったことからその後もう1度殴られ、次第にユウへの恐怖心が植え付けられていった。 その後、ドラッグキングの配下となりマイを拉致しようとするが、中村の予想外の奮戦によって手間取っている間にユウが現場に到着したため逃走。キングの下に身を寄せていたが、目的の相違から離反する。2度目の犯行でマイを拉致することに成功。マイを人質にしてユウを集団で暴行していたが、ユウを救出するため現れたショウゴ、さらに通報で現れた警察により計画は阻止され失敗した。その後、この一件のために街中の不良達にマークされるようになり、退院したユウに制裁を受け、街から消された。普通の不良に比べれば喧嘩は強く、凶器を使うなど手段を選ばないが、拳を大振りにするなど技術のなさがマサキに指摘され、「平凡」「動きもトロいし問題じゃない」と評されていた。そのため作中では中村にしか勝ったことがない。原作では卑屈な小悪党として描写されているのに対し、ドラマ版では遊び半分な残忍さが強調されている。 加藤(かとう) 代沢高校のドロップアウト組。劇中では「カトー」と呼称されている。少年院上がりで格闘技の経験は全く無いが、「格闘家なんかに不良が負けてたまるか」という理念を持ち、恵まれた体格と場慣れした喧嘩術でかなりの強さを誇る。純粋な殴り合いでは格闘家達に劣るものの、路上で相手の隙を突くことや凶器を使うことが上手く、喧嘩馴れしているマサキも驚かせた。ユウと関わりのあったシンをリンチ・病院送りにした事件の首謀者であり、さらにその復讐に来たショウゴすら返り討ちにした。怒りに燃えるユウを製材所に呼び出してリンチを仕掛ける予定であったが、周囲の要望で対マンを張ることになる。目への投石によってユウを撹乱し一度は身動きさせずに叩きのめすも、ユウがショウゴから伝授されていた肘打ちによって彼の身体を放してしまい、敗北。怒りの収まらないユウは、無抵抗となり命乞いを始めたカトーに対して一方的に暴行を続けていた。 ショウゴ、土屋と続いてきたユウと代沢高校勢の抗争編のラストであり、ユウvsカトーは前半戦のハイライトの1つ。 なお、原作では薬物でラリった危ない男という描写がされているが、ドラマ版では華のある悪役として登場している。なお、ドラマ版では登場シーンで国体出場経験を持つ相撲部の大学生達を叩きのめしている描写があった。 その後、ドラッグキングのドラッグ、トゥルーを狙って再登場するも、キングの手下・竜に敢えなくKOされた。 作者によると、『喧嘩したくない相手』を意識して作られたキャラクターだという。
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